毎週更新の週販記事。メディアクリエイトが情報を公開しなくなったため
新たにファミ通のデータを使っての更新となる。
ファミ通はまず水曜日の22時に、TOP10とハードの販売台数を速報として
発表し、次の日の木曜日にTOP30のソフトランキングを公開している。
今はコロナの影響で金曜日更新となっている。
昨日の速報では、今年のPS5のおそらく最大の注目タイトルである
ファイナルファンタジー16の販売本数が確定となり、その本数は33.6万本であった。
ハード自体がデバフがかかるなどと散々な言われようのPS5においては
当然ながら最大初動であるということと、コングポイントなどの各種数値から
もっと売り上げは少ないと思われていたが、なんとか最悪な数値よりは良い結果が出ることとなった。
しかし、前作のFF15からは国内初動はパッケージだけで見ると、その数値は半減。
DL版がある程度出ているだろうとはいえ、その数字を大きめに見積もっても
国内初動はハーフミリオンにもいかないだろうということが類推される結果となってしまった。
正直、かつては初週ミリオンも当たり前だったFFもここまで衰退してしまったかという想いが強い。
また、更に衝撃的だったのが、このソフトを同梱した本体も発売されていたPS5が
特に目立ったタイトルが無かった(ニンテンドーダイレクトはあったが)スイッチに
本体台数の売り上げで勝てなかったという衝撃的結果である。
スイッチが強すぎるといえばそれまでだが、既に国内3000万台普及が見えてきていて
更に発売してから7年目という今までの任天堂ハードであればとっくに
次世代機に交代していてもおかしくない年数であること、PS5が逆にハード最盛期となる時期の
3年目真っ只中ということを考えると、最大のキラーソフトが出た週ですら
スイッチに勝てなかったという意味はあまりにも大きいと個人的に考える。
スイッチが人気があるからだ、で止まるのではなく、PS5を選択する客が減っていると考えるほうが妥当なのだろう。
ゲームを買うときにこの2つのハードどちらかを選ぶ場合に、スイッチのほうが
圧倒的に選択されているということで、PS5は任天堂が最も恐れている状況である
ユーザーの無関心という状況に、まさに陥っているのだろうと思われる。
このまま行くと、PS5は緩やかな衰退の一途となるわけだが、出るソフトは
若年層を取り込めるようなソフトが無く、ユーザーが高齢化シている状況であるので
この状況がかんたんに改善するとは思えない…というのが今のPS5の立ち位置であるのだろう。
若年層のPS離れは想像以上に深刻…というのが今回の週販で思ったことでもある。
前置きが長くなったが、いつものTOP11以下、そしてFF16の消化率が気になるところ。
気になる330週目のTOP30の結果は見出しのあとで!
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【ファミ通】2023年6月19日~2023年6月25日のソフトランキングTOP30
本日ファミ通で更新された、先週のソフトランキングTOP30は以下となる。
なお、ファミ通はURLを同じもので更新するため、3週ほどするとこのランキングは参照できなくなる。
出典:ゲームソフト販売本数ランキング 集計期間:2023年6月19日~2023年6月25日
まずは恒例の消化率。FF16であるが…なんと消化率は80~100%というほぼ在庫は捌けた状況に。
FF15で初回限定盤がいつまでも捌けなくて、ワゴンセールなどに回したお店も多かったので
流石に懲りて発注を抑えた…ということは十分に可能性として有り得るとは思われる。
ネットショップなどでは、かなり売れ行きが悪かったことが確認されている大手家電量販もあるが
この消化率が間違いないのであれば、小売としてはそこまで血を吐かなくてよかったねと言えるのかもしれない。
しかし、逆を言えばPS5最大の注目タイトルがわずかこれだけしか出荷されていなかったという
別の意味での厳しい現実がつきつけられているわけで、これから追加出荷分がある程度売れるとは考えられるものの
既にWeb上の評価は割れた状態(ただ、高評価レビューの方に不自然なものが多いという指摘が既にある)ではあるので
ある程度出荷がされるということがあっても、これからの伸びも厳しいと予想している。
購入できなかったユーザーがいれば、来週はまだ数字がそれなりになる可能性は高そうだが長続きはしないだろう。
他のタイトルは新作で入ったのが、ソニックオリジンズ・プラスのスイッチ版。
これも同発マルチではあるのだが、やはりランクインしているのはスイッチ版のみ。
元々あったタイトルのアッパーバージョン的な位置づけなので、数字が低いのは当然ではあるが
それでもやはり、同発マルチである場合はスイッチ版がランクインするのが間違いない状況になっている。
それ以外は、いつものタイトル群のランキングとなっているがスト6が結構粘っているなという印象がある。
今回は初心者も取り込めるような、格ゲーというジャンルの復活を狙うかのような
作りになっているということで、初心者からもプロの人からも概ね好評のようだが
それであれば、やはり国内でスイッチを外しているのがもったいないということは確実に言える。
どんなにいいゲームであろうと、まずは触ってもらえなければという意味では
スイッチに出さなかったのは愚策としか言えず、格ゲージャンルの復活は厳しいのではないかと予想している。
もちろん、今後どうなるかは分からないが、かつてのような熱は戻ってくることは
ほぼないと、個人的にはかなり厳し目な見方をしている状況である。
速報記事で管理人様もコメントされてましたが、私も思ってたよりはFF16はパッケージ版だけでもこれだけ売れたんだという印象ですね。良くてクォーターをギリ超えるぐらいかと思ってたので。
あとは開発費が回収できれば、スクウェア・エニックス的には御の字ではないかと思いますが・・・ただ、スーパーマリオRPGのリメイクの話がNINTENDO DIRECTであった時には、小遣い稼ぎのイメージがちょっとあったので、実は内部的にはあまり期待してないような気がほんの少しだけありますね。
(コーエーテクモもバンダイナムコも、任天堂の案件は結構美味しい話らしいので。)
でも・・・いずれにせよ、ありえない話ですが、タイムスリップして四半世紀前の頃のFFファンがこれを見せたらどんな反応があるのかは、ますます興味が湧いてきましたね。
いわゆる思うれですな。
しかし、やはりFFというタイトルのネームバリューから考えると物足りないというのは間違いないですね。
売上の本数と、開発期間、関わった延べスタッフ人数を考えると赤字になっている可能性が非常に高いんですよね…これからの伸びも期待できませんし、FFの歴史の中では非常に悪いタイトルとなっているのは間違いないのでしょう。
ほんと、SFC・PSの頃にFFやっていた人が今の惨状をどう見るかは絶対にできないとはいえ、想像するのは面白いですね。