日本の大手サードの一つであるセガ

かつては、任天堂とともにハードホルダーとして長くCSゲーム業界で

存在感を示していた会社であるが、ドリームキャストを最後に

CSハード事業からは撤退し、その後は大手サードとして、各種プラットフォーム他

現在ではSteamなどにもゲームをリリースしている会社となっている。

また、アトラスを現在は吸収していてゲームづくりを継続させている。


そのセガの重要な地位にある人物の1人に名越稔洋氏がいる。

かつては、任天堂と組んでF-ZEROのAC版を作ったような人物でもあるが

自身がメインで制作に携わったシリーズで、その名前を大きく知らしめるに至った

龍が如くシリーズを主にPSメインで発売し

PS2の頃からシリーズを重ね、現在最新作は7までナンバリングが発売されている。

龍が如くシリーズについては、専用のスタジオが立ち上げられており、本編以外にも

大物有名人をキャストに使った番外編的なものや、そのシリーズの血脈を

色濃く反映している、キムタクが主人公であることも大きな話題となった

ジャッジアイズ、更にはその続編のロストジャッジメント

9月に発売されることもすでに告知されている。


龍シリーズについては、発表後から発売までそこまで時間が空くことが少なく

コンスタントにゲームをリリースできているという長所はあるが

題材が題材だけに、そろそろマンネリを指摘されたり、あるいは発売しているタイトルで

モデルになった有名人が不祥事を起こしたりすると、それだけで回収騒ぎに

なってしまうようなリスクを孕むゲームにもなっている。

またシリーズについても、6の時点で今までの象徴的な主人公であった

桐生一馬はシリーズから姿を消しており、7について新たに登場した

春日一番については、やはり桐生一馬ほどの人気を獲得するには至っていない現状がある。

それでもPSのゲームの代表的な一作として、IPが育っている龍が如くは

名越氏にとっても思い入れが深いタイトルではあると思われる。


今までセガの最上位の役員として仕事をこなしてきた

ゲームのクリエイターでありながら、露出が多いPS界隈のクリエイターあるあるの

1人であった名越氏は、自社作品についても龍が如く以外のIPをどうにも

軽視している?と思われるような発言が度々あり、ソニックシリーズについての見解だったり

自社タイトルのぷよぷよの大会で実力者に対して、ネットスラングで侮蔑の言葉を発してしまったり

新サクラ大戦などでは、今までのシリーズについて一度ぶち壊して新たな世界観を構築した結果

多くのファンからコレジャナイと絶縁状を叩きつけられたかのような散々なセールスを記録してしまったりと

正直、クリエイターとしてどうなのかと言った悪い方での目立った実績も多い。

そしてそれらに対する責任…なのかどうかはわからないが、今年の時点で

社内での役員の肩書を喪い、クリエイティブ・ディレクターに降格という状況になっている。


現時点では、社内でも強権を発動できる地位ではないと考えられる名越氏であるが

その名越氏に対して中国のゲーム会社が、ヘッドハンティングをかけて

移籍に向けて交渉中であることを海外の経済紙が報じているのが確認されている。


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セガの名越稔洋氏が中国の会社・ネットイースからのヘッドハンティングを受け移籍に向け交渉中であると報じられる。

というわけで、今現在のセガでの立場はどんどん弱くなっている名越氏。

今まで龍が如くに力を入れて好きにやってきたが、そのやり方も今の立場では難しくなるのではないかと予想される。

そんな折、その名越氏に対して中国のゲーム会社であるネットイース(網易)

移籍に向けてヘッドハンティングを行っていることが、海外の著名経済紙である

Bloombergが報じていることが確認されている。

中国ゲーム大手のネットイース(網易)はセガサミーホールディングス傘下セガのゲームクリエーターで「龍が如く」シリーズの生みの親として知られる名越稔洋氏の移籍に向け、現在詰めの交渉を行っていることが30日までに明らかになった。複数の関係者が匿名を条件に明らかにした。

  正式合意に至ればセガが9月24日に予定しているゲーム「LOST JUDGMENT: 裁かれざる記憶」の発売以降に発表される見通し。ネットイースと、同社のライバルで中国インターネットサービス大手のテンセント・ホールディングス(騰訊)は、競うように日本のゲーム人材の取り込みを加速させており、著名クリエーターの移籍が実現すればネットイースにとって大きな前進となる。

  両社に詳しい複数の関係者によると、テンセントも近年、日本の中小ゲーム開発会社に相次いで出資していた。現在も新たな1社との交渉が最終段階で、年内にも発表される可能性があるという。

  両社は世界的な大ヒットを生む可能性に賭け、「ACG(アニメ、コミックス、ゲーム)」と呼ばれる日本のコンテンツ群を自社のラインナップに加えるために何年にもわたり投資してきた。こうした動きは、慣例的に中国からの投資に懐疑的な日本でも徐々に受け入れられ始めている。

  世界最大のゲーム会社でもあるテンセントは、日本のコンテンツを足がかりに、映像作品や音楽など幅広い商品群を展開するディズニーのようなグローバルメディア企業の構築を目指している。

  ゲームコンサルタント会社カンタンゲームスのセルカン・トト代表は「両社は日本に存在するほぼ全ての上場ゲーム開発会社と話し合いを持ったほか、一部の非上場企業にも積極的にアプローチしている」と述べた。その上で、中国市場でゲーム規制が厳格化されている事情もあり、両社とも日本での取り組みに躍起になっていると話した

現時点ではすべての関係会社がノーコメント状態であるので現時点では噂ということにはなる。

しかし、ネットイースは日本でも有名な荒野行動や第五人格をリリースしている会社で

すでに日本にもゲーム開発拠点である桜花スタジオを設立している。

桜花スタジオには、すでに日本でもいくつかの有名なタイトルを製作した関連スタッフや

著名ゲームデベロッパーに居た人材がすでに在籍しており、日本向けのゲーム制作戦略として

名越氏の獲得に乗り出しているということは別に不自然な話ではない。

龍が如くシリーズも、そろそろ終わりが見えてきそうで、ジャニーズからの要望?で

キムタクが如くもこれ以上の続編が見込めないとされている。

まさにライフワークであった龍が如くが終わりそうな時期に、このヘッドハンティング。

記事によれば、移籍濃厚という見方になっているようだが、実際にこの話が

実現したとして、その後のセガは一体どうなるだろうか?

少なくとも表に出ている部分では、ゲームの開発的にマイナスが多かったのでは?とも

思われる名越氏の存在だが、某カントクが出ていってからは、見違えるように

CSにゲームを出している現状になっている、コ○ミと同じようなことが起こるのか。

それとも、更に凋落が進むのかは今の時点ではわからない。

セガ的にもゲーム業界的にもビックニュースの一つになるのは間違いないことなので

名越氏の去就がどうなるか、今後の動向を注目したいと思う。


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