かつて、日本に存在したゲームデベロッパーのリバーヒルソフト。
1983年に福岡県で創業され、その後PCやコンシューマーになかなか個性的なゲームを出していたものの
2004年を以って、会社は完全に消滅する事となる。
そのリバーヒルソフトに在籍し、同じ福岡に1998年に
新たなゲームデベロッパーを立ち上げた日野晃博氏。
それが数々のメディアミックスを成功させ、一時は飛ぶ鳥を落とす勢いで
知名度を上げていたレベルファイブである。
最初は大手サードのゲーム開発の下請けとして、ローグギャラクシーなどのタイトルを
作るという実績を積んだあとに、ニンテンドーDSで自社パブでレイトン教授シリーズを発売し
レイトン教授シリーズは、DSの2画面タッチウィンドウの利点を上手く生かしたタイトルとして
評判となり、その後レベルファイブは中堅和サードとしてイナズマイレブンや二ノ国、白騎士物語など
タイトルを多くリリースしていく。2009年にはドラクエIXのデベロッパーとしての実績も積み
その後はメディアミックスを更に積極展開し、最終的に3DSで発売した
妖怪ウォッチをピークとして、大手サードの一歩手前になるまでに成長した。
特に妖怪ウォッチは、一時期は一般のワイドショーでもその熱狂が取り上げられるなど
社会現象を起こし、全盛期はポケモンに変わる新たなIPに成長するのでは…という見方もあった。
それだけ知名度もあり、勢いもあったレベルファイブだが、当ブログでもいくつか記事にしたように
その全盛期の勢いがウソだったかのようにここのところは、凋落の一途をたどっている。
DS・3DSで全盛期の地位を得たにも関わらず、スイッチについては参入が遅れてしまったのが
一つ大きな要因として考えられるところがあり、本来任天堂ハードで展開していた
イナズマイレブン~アレスの天秤~をPS4にもマルチで発売すると発表した辺りから
どんどん雲行きが怪しくなっていた。超豪華キャストを使い、制作にも4年以上かけた
PS4独占だった二ノ国2が全世界合算でもろくに売れておらず、おそらく大赤字を出していると思われたり
妖怪ウォッチも路線変更だったり、ゲームが予定通りに出なかったりとどんどん
ユーザーが離れていっている状況となっている。ゲームのジャンル的にPS系では
お客が居ないと思われるところに、後発マルチとはいえ妖怪ウォッチ4の完全版を出して
案の定爆死させてしまうなど、迷走が続いている。最近では夏休みの期間に
なかば投げやりのように、主力DLタイトルを500円で販売するなど大型セールを行い
どうにも経営が危ないのでは…と思わせるような奇行もし始めている。
ここのところ、ほとんど朗報が無いレベルファイブであるが
更にまた新たな悲報がレベルファイブを襲っているようである。
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レベルファイブ、北米のスタジオを閉鎖か
レベルファイブも、全盛期はJ2アビスパ福岡の本拠地を
ネーミングライツして、レベルファイブスタジアムと名付けるなど
かなりの大手企業になっていたレベルファイブも、今ではそのネーミングライツは行っていない。
最近では新たにゲームとは関係ない、漫画雑誌のようなことをやるなど迷走が続くレベルファイブ。
ここに来て、北米のスタジオまでも閉鎖か…という話が海外より報じられている。
Ni No Kuni and Yo-Kai Watch developer Level-5 appears to have all-but-shuttered its North American operations.
According to multiple sources familiar with the matter, both Level-5 International America and the company’s spin-off office, Level-5 Abby, began winding down operations in the middle of last year, part of which included laying off the majority of both offices’ staff.
The precise number of people impacted is unknown, as is the number of employees still currently in each office, but sources estimate around ten employees were laid off at Abby in August of 2019, and around the same number were let go at International America.
Sources say that no clear reason for the lay-offs was given, though those connected to Abby say that employees were “given every indication” that the studio would be closing down, with one or two employees remaining for a few more months to carry out essential functions throughout the process while the company consolidated its business between the Japan office and international advertising and branding company Dentsu.
引用元: Level-5 has virtually halted operations in North America
というわけで、もはや日本で大丈夫か…というレベルに勢いがない
レベルファイブに泣きっ面に蜂のような話が出ているということになる。
海外事業の拠点として設立した北米のスタジオの撤退となると
いよいよレベルファイブの状況はまずいところまで来ているのかもしれない。
TGSで突如として発表したマンガ5もコケる気配しかしないし
いよいよレベルファイブの首が回らなくなってしまう日が近いのかもしれない…
TFLOの為にXBOX買った直後に開発中止にされた恨みのあるメーカー。
グギャーとか自社製品で外れを出す分には一向に構わないが、ガンダムAGEとか他社コンテンツにまで日野がしゃしゃてくる迷惑さもあった。
以上からはっきり言って嫌いなメーカーではあったが、ゲハの最中に極端な派閥傾倒せず中立性を保ってたのと、低年齢層以外のヒットを生めないからと、PSW四天王みたく安易なエロに走らなかった点だけは評価していた。
TFLOは楽しみにしていたファンから、今でも恨み節が多いタイトルですね。
そして今からでも新作作って欲しいと思っている方が多いタイトルでもある。
日野氏は完全にワンマンで、俺が俺がの人みたいですが、こういう場合は上手くいくときと失敗したときで極端に結果が出るのですよね。
残念ながら日野氏のこの体質が改まらない限りは、まあレベルファイブの復権は難しいと個人的には考えております。
明らかに子供向けのIPとメディアミックスでの戦略、IPを新規で生み出す力はあったんですが
絶望的に維持が下手くそでしたね。妖怪なんてそれなりにやっていれば今でも一線級を張れたでしょうに。
イナズマイレブンSDが12月でサービス終了が決まりました。
『英雄たちのグレートロード』が事実上の開発中止となった今、これでイナズマイレブンシリーズ自体幕引きになりそうです。
女性向けのグッズは暫く販売を続けるみたいですが…。
ついに…といったところですね。結局アレスの天秤からのグダグダで何も結果が出ず最悪な形でIPが終わりそうですね。
結局アニメで先を補完して終了といったところですか。アニメがどんな形で決着したのか知らないですけれど。