日本国内業界内最大発行部数を誇るゲーム雑誌ファミ通(自称)

当ブログで、毎週更新しているように木曜日・金曜日に国内で

ゲームの販売本数を集計し、一般に公表している唯一の媒体となっている。


以前は他にもメディアクリエイト、電撃オンラインが独自にゲーム週販を公表していたが

メディアクリエイトは企業向けのデータ販売に切り替えし、電撃オンラインは集計そのものをやめている。

現在はファミ通のみが一般も閲覧できるデータを無料でWebで公開しているため

当ブログもファミ通の週販ソースを利用して毎週記事を更新しているが

そのファミ通の週販は、金曜日にTOP30…週間30位までのゲーム売上を発表している。


既に昨年辺りから、毎週週間スイッチソフトランキングと言っても過言ではないような

ランキングがずっと続いており、PSソフトの週販がどんどん数字が落ちている状況となっていて

TOP10がPS側で有力な新作が発売しない場合はスイッチのみで占められることは

ごくごく当たり前のように起きており、また30本のランキングを見ても

PS4・5ソフトは多くて7~8本、少ないと2~3本などということも当たり前になってきている。

特に昨年発売されたばかりのPS5は壊滅的にソフトが売れておらず、ランキングに

顔を出すのはもっぱらPS4のソフトで、そのPS4も今年で既に発売から8年を迎えようとしている状況で

本体の販売が行われなくなるとともに、ソフトの売れ方がひどく落ち込んでいる状況になる。

PS4の互換を兼ねるPS5でソフトが売れればいいのだが、こちらも全くと言っていいほど売れず

PS4と5で縦マルチで発売したソフトは、まず間違いなくPS4版が売れるという状況になっている。

PS4の本体をほぼ生産終了にまでして、PS5への移行を促したいSIEであるが

その思惑は、ソフト不足などで見事に裏目にでているという状況になる。


しかしそれでも、最悪でもPSソフトがTOP30には1本はソフトが入っているという

薄氷を踏むようなギリギリのところで踏みとどまっていたが、それがついに

先々週の結果(発表は先週の分)において、TOP30すべてがスイッチソフトという

一機種単独ですべてが埋まるという事態が発生していた。


【ソフトランキング】ニンテンドースイッチ232週目のソフトランキングTOP30。そしてついにこの時が…!


2週集計を年始にしていたことで、雑誌媒体の方では実は今年のはじめに

30本全てがスイッチというのは達成済みであったが、Web版では

それぞれの週を分けて表示していたため、年始はWeb結果では達成できていなかった

TOP30オールSwitchという初の記録に、正直日本のゲーム市場はスイッチ一強という

情勢が改めて、示されたという歴史的な週販であったと言えるだろう。


スイッチの存在が増す一方で、衰退していくPS。

これは海外でも反響があったようで、大手ゲームメディアの一つである

あのメディアがこの事態を取り上げたようである。


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先週のファミ通のソフトランキングのスイッチ完勝をIGN本家が記事に!

ファミ通TOP30の30-0という、長年週販を追っている管理人すら

見たことのない現象が起きた先週の週販結果。

スイッチの勢いが凄いのは確かだが、その一方で一番売れているソフトですら

2300本という下限を超えられない、PS側のソフトの売上も深刻であるということも言えるだろう。

この殆どの人が見たことがないであろう事態について、大手ゲームメディアの

IGNがこの事実を記事にしている。IGNは海外が本家で

日本にも日本語に対応したIGN Japanがゲームメディアとして存在しており

IGN Japanは本家の翻訳記事のほか、IGN Japan独自のライターが日本の

ゲームニュースを記事にしているが、今回の取り上げたのはそのIGNの本家側である。

For reportedly the first time since 1988, the top 30 best-selling games in Japan are all from one console. Unsurprisingly, that console is the Nintendo Switch, according to Famitsu and Game Data Library, a source tracking Japanese game sales data, as spotted by Axios.

The last time a single console was responsible for all 30 top-selling titles for a week was the Famicom (the Japanese NES).

“It wasn’t that unusual during the early 1990s for the Top 30 to be a combination of Famicom, Super Famicom and Game Boy games, but never just one,” Game Data Library tweeted. “This is unprecedented, it’s the first time all 30 games are from the same system after the Top 30 tracked all platforms.”

冒頭で1988年から集計がされてきた、日本のゲーム週販市場において

一つのハードがすべてを制圧するということに触れられており

その後にUnsurprisingly…つまりサプライズではない

当然のことながらと言ったニュアンスで、それがスイッチであるということに触れられている。

IGNによれば、一週間のソフトランキングが一つのハードで埋まったのはファミコン以来とのこと。

ファミコンといえば、スーマリで家庭用ゲームブームを巻き起こし、今につながる

家庭用ゲーム市場の礎を築いたハードであり、日本市場では少なくとも

PCEやセガマスターシステムなどを抑えて、家庭用ゲーム機というのはほぼ

ファミコンしかないという認知の時代であったので、それは当然とも言える。


しかし今は、家庭用ゲーム機は3機種あり、様々な有力ソフトがそれぞれの

プラットフォームで出ている時代に、この記録はありえないというレベルであるのは間違いない。

任天堂がかつてのように携帯機ハードも積極展開していたのであれば、スイッチと3DSで

任天堂ハードのみのTOP30というのはあり得たかもしれないが、今は据え置き・携帯を統合した

スイッチが発売したからこその偉業であるし、またそれと同時にPSの訴求力が非常に弱まったというのも

また明らかな事実であるということで、海外のIGNがその結果に言及したのは何ら不思議なことではないだろう。


当然ながらと言われていることは笑えるが、それにしてもこの手の記事が

海外のゲームメディアで報じられ、IGN Japanの他、国内ゲームメディアで

一切記事にされていないのが、やはり日本のゲームメディアはSIEへの忖度が

大きく働いているのだと、失望せざるを得ない状況になっているのも間違いない。

ファミコン時代以来、どのハードも成し遂げることが出来なかったこの事態を

ことさら取り上げない日本ゲームメディアは、やはりファミ通を筆頭に

ほぼ死んでいるも同然なのだなと改めて思わざるを得ない。


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