1987年に第一作がファミコンで登場し、その後本編・関連タイトルが

現在も幅広く展開されている、ドラゴンクエストと並ぶJRPGの

二大巨頭タイトルとしてゲーマーからは認知されている

ファイナルファンタジーシリーズ



1986年にファミコンで発売され、空前のブームを記録した

ドラゴンクエストに続けとばかり、雨後の筍のように発売された

RPGというジャンルで、ドラクエがあくまでロールプレイという本来のジャンルを

追求したのとは対照的に、ファイナルファンタジーはまるで映画のような

演出がユーザーに支持され、FC最後の3、SFC1作めの4からその存在感を非常に強めていった。

全盛期はPSで発売された7~9とPS2の10辺りと言え、この頃DQが発売ペースが

鈍化していたことを尻目に、JRPGでの存在感を一気に増して、他のスクウェアタイトルと合わせて

一時は年間のゲーム売り上げで、日本国内ではあの任天堂すら抜いてゲームソフトの

累計販売本数がTOPだったこともあるぐらいにスクウェアの躍進を支えたシリーズであった。


しかし、初のオンラインRPGとしてリリースされた11から

シリーズナンバリングは徐々に落ち目になっており、今の所ナンバリングで

最新の15は投げ売りを行って、かろうじて国内販売100万本に届いたという

かつてのFFが持っていた勢いと比べると、非常に残念な結果になっている。

7から任天堂プラットフォームをPSプラットフォームに移し、徐々に

尻すぼみとなっている現在のFFシリーズ。かつてファミコン世代を

虜にしたFFシリーズは、その時のシリーズを楽しんだファンしか今は

基本的に楽しまないタイトルになってきており、スクエニの開発人員の間でも

今のFFは十代に認知されていないと言った見解を示していたことがある。

基本的に対象年齢が高く、PS1の頃のユーザーを狙っているPSというプラットフォームは

ユーザーの年齢層が偏りがちであることが知られており、PS関連で基本的に

メイン展開してきたFFは、今若い人からの支持が少ない状況と言われている。


昨年の終わりから、NHKが全ファイナルファンタジー大投票として

オンラインでユーザーからの投票を受け付けていた企画の、投票結果が

昨日NHKで放送され、今のFFは若い人に認知されていないという説を

裏付ける結果が、投票内容の統計から明らかになっているようである。


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NHKの全FF大投票で全投票のうち10代以下の割合が4.7%であったことが判明!

昨年の12月20日から、オンラインで投票を受け付けていた全FF大投票

およそ1ヶ月半強の投票期間を受けつけて、先月の11日にその投票が終了となり

その集計結果が、昨日NHKにて放送されていた。


NHKによる投票の統計が発表されており、そこで年代別の投票統計を

まとめたところ、全体の投票のうち10代の投票はわずか4.7%であったことが判明している。


出典:https://www.nhk.or.jp/anime/ff/ranking/


やはり、FFがFC・SFC・PSで全盛期だった頃に子供だった世代の

現在の20~40代がメインになっているが、10代の投票率が4.7%とは…

全体の投票総数が468,654票となっているので、その中の4.7%…

つまり、2万2千票程度しか10代までからの投票はなかったということになる。

もちろん、全ユーザーが投票しているわけではないのでこの数字が

イコール10代のユーザー数とはならないわけだが、それにしてもだいぶ

ユーザーの平均年齢が高齢化している(30~40代ユーザーだけで全体の65%ほど)のは間違いない。

PSプラットフォームは基本的にリリースされているゲームの性質上、任天堂プラットフォームとは違って

プレイヤーの年齢層が平均的に高い傾向にある。そのPS関連でメインを展開してきた

ファイナルファンタジーであれば、この結果も妥当なものと言えてしまうということだろう。


任天堂がかつて、岩田社長の時代に限られた年齢層のユーザー層だけがゲームをプレイし

またメーカーもその層に狙いを絞ったゲームを制作していることに危機感を覚え

Wiiを発売して、ゲーム人口の拡大を図ったことからもわかるように、特定の

年代層・プレイヤー層に狙いを絞ってやっていくやり方は、新しいユーザーの流入を阻害し

コンテンツが先細っていくことは予想がついていたのだが、今回のFFの投票結果は

これからの新規ユーザーによるコンテンツの巻き返しが厳しい状況であることを思わせる結果になっている。


スクエニの上層部もそれに気づいたからなのか、昨年DL専用ソフトとは言え

FF7~12までのオフラインナンバリングタイトルを相次いでスイッチにも

リリースを行ったわけだが、この結果を見ると遅きに失した感が強い。

次に発売されるのは4月に予定されているFF7Rとなるが、これもPS4に最初は時限独占として発売され

その後もXboxに出る予定であるようなので、若いユーザーの取り込みは厳しいものとなると思われる。

これからシリーズを存続していくためにも、若い世代の取り込みは必須とも言える状況であるが

果たして今のFFに、若い世代を取り込めるだけのタイトルを作れるかと言えば甚だ疑問ではある。


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