昭和の初期に、兵庫で生まれ、昭和という時代を駆け抜けた

マンガの神様と言われた漫画家である手塚治虫


鉄腕アトム・ジャングル大帝・リボンの騎士・ブラックジャックなど

存命中に手がけた作品は、1人の作家が手がけたとは思えないほどの

膨大な量の作品に及び、その後に続けとばかりに多くの才能が手塚に憧れて

漫画家デビューを果たした漫画家がたくさんいる。今でもその影響は残っており

作品自体も愛されているし、手塚の作風をあえて真似してみたりするような

フォロワーも後を絶たない。まさに日本の漫画界を象徴する神様と呼ばれることに

何ら違和感の無い、偉業を打ち立てた漫画家と言っていいだろう。


手塚作品に出てくるキャラクターは、どこか愛嬌があって

悪役ですらも、憎めない役どころを得ている場合も多く

その造形については、誰もが認めるところであると思う。

その手塚の漫画をモチーフとした萌えスマホゲーが来年に配信予定とのこと…。


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コンパイルハート制作・フォワードワークス配信のスマホゲー『絵師神の絆』が2019年配信予定と告知される。

現在、日本のサブカルにおいては、人ではないものの擬人化だったり本来の性別とは逆の性転換系ジャンル

(女体化が主。その中には男性化もあり)と言ったものはここのところメジャーなジャンルの一つになっている。

戦争のときに海戦で運用された軍艦の女体化である艦これは言うに及ばず、山手線を擬人化してみたり

刀剣を同じく男性化させた刀剣乱舞など、もはや別の意味で

想像力たくましいな…と思わず苦笑してしまうような作品が多くある。


今までは特に自分の興味のないジャンルであり、まぁ苦笑するだけのものであったが

今回は流石に…と言った企画が出ている。それが冒頭で描いた、手塚治虫の数々の名キャラクターを

女体化させたキャラが登場する『絵師神の絆』というスマホゲームである。

 フォワードワークスは本日(2018年10月16日),スマートフォン向け新作アプリ「絵師神の絆(えしがみのきずな)」(iOS / Android)を2019年内に配信すると発表した。

 本作は,「火の鳥」「ブラック・ジャック」「アトム」など,手塚治虫氏の作品でおなじみのキャラクター達が,美少女になって登場するタイトル。手塚プロダクション監修のもと,コンパイルハートが制作を担当するという。


火の鳥(CV:石原夏織さん,イラスト:藤真拓哉氏)

アトム(CV:釘宮理恵さん,イラスト:つなこ氏)

ブラック・ジャック(CV:東山奈央さん,イラスト:ナナメダケイ氏)

公式サイトはこちら。あわせてティザームービーも貼っておく。



手塚プロダクションは仕事を選んだほうが良い…

コンパイルハートは、ネプテューヌなど美少女を前面に押し出したゲームで有名ではある。

配信元のフォワードワークスは、ソニーが100%出資して作った会社で

ソラとウミのアイダや、みんゴル、ワイルドアームズ、アーク・ザ・ラッドなど

主にソニーのファーストタイトルのスマホゲーを配信している会社であるが

いずれも業績が振るわず、赤字を計上。かつてのIPを墓から掘り起こして

また墓に戻すということを無駄にやっているような会社となっている。

どんなゲームになるのかは今後の続報待ちというところだが、手塚作品を

子供の頃に結構読んで、自分の人格形成の一助ともなっている作品群の

キャラがこのような形にされてしまうのはなんだか悲しい気分になる。

せめて愛のある造形なら良いが、現時点で公開されているキャラクターだと

一部のアイテムで、キャラは想像できるものの、基本的にこのコンセプトを知らなければ

全く元のキャラが何かわからないというデザインばかりというのも、ガッカリである。

例えばブラックジャックは特徴的な顔の傷が、ストーリー的にも非常に重要な役割を果たしているのだが

その傷を無くして女体化させているところなどをみると、手塚作品が好きな人ほど失望するのは間違いないだろう。

現時点で名前が出ていないキャラクターの女体化デザインもあるが、これも想像できるもので

もしその想像が合っているのだとすれば、特に黒髪のギターを持ったキャラについては

安易すぎるし、原作に対してのリスペクトなどが全く見えないところもため息しかでないところである。

こういう企画は当然ながら、オリジナル作品を知る人をメインターゲットに据えているはずなのだが

その原作愛が感じられないデザインで、正直コケる未来しか今の時点では見えない。ほんと…ふざけるなよ…(真顔

艦隊やら刀剣が擬人化された時に、その文化が好きな人はやはり同じ気持ちになったのだろうか…。


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