9月27日に、任天堂とサイゲームスが共同して配信を開始した
スマホゲーであるドラガリアロスト。
サイゲームスは、多くのヒットスマホゲーを日本で配信しており
スマホゲーを主にプレイする人にはおなじみの会社と言えよう。
そのサイゲームスと、任天堂が共同で開発・運営を行っているドラガリアロストは
9月27日に、日本の他、北米・香港・台湾・マカオと言った地域で配信を開始した。
任天堂は少し関わるぐらいかと思っていたが、配信前にドラガリアロスト専用の
ニンテンドーダイレクトを配信するなど、結構ガッツリ関わっていると思われることが示唆されている。
配信後、特に批判を受けるような課金体系を敷くわけでもなく、レイドバトルなど
複数マルチで遊べるモードなども入っており、スマホゲーの中では概ね好評を得ている。
その結果、配信から5日間で推定で300万ドルの収益があったことを、以前に記事にしたことがある。
【低調…?】ドラガリアロスト、配信開始から5日間の売上が300万ドルに達する。
スマホゲーが強い日本だけではなく、他の国でもなかなか好調な滑り出しを見せたことが
データから既に明らかになっているが、サイゲームスの親会社であるサイバーエージェントから
このドラガリアロストの売上は、過去最大級のものであったことが公言されたようだ。
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サイバーエージェント藤田晋社長「『ドラガリアロスト』は同社グループの中で過去1番の初動になった」
今回の記事のソースは、先にも書いたとおり、サイゲームスの母体の会社である
サイバーエージェントの決算説明会での報告となる。
サイバーエージェントの藤田社長によると、ドラガリアロストはサイバーエージェントのグループの中で
過去最高の初動を記録したとのこと!以下記事を引用。
サイバーエージェント<4751>の藤田晋社長(写真)は、本日(10月25日)開催の決算説明会で、9月27日にリリースした新作『ドラガリアロスト』について、同社グループの中で過去1番の初動になったと明かした。
任天堂<7974>との関係もあり、細かい情報は出せないものの、リリースから1ヵ月の売上やDAU(日次アクティブユーザー数)、その他の様々な指標をみて「ダントツの1位」だったという。また台湾、香港、マカオのストアのセールスランキングで1位を獲得したが、比率は明かせないとしながら、「海外でもかなり売れている」とした。
なお、2018年9月期においては3日分の売上しか決算に計上されていないが、2019年9月期はフルに寄与してくるため、ゲーム事業の今後の成長要因として期待しているとのこと。これにより、サイバーエージェントグループの主力と位置づけるタイトルは8本になった。
引用元: 【速報2】Cygamesと任天堂の新作『ドラガリアロスト』の初動は1番のヒット作 「売上・DAUその他の指標で見てダントツ」(藤田晋社長)
サイゲームスといえば、前述の通り日本でのスマホゲー業界では
ヒットメーカーの一つであり、その実績をもってして、過去ダントツの初動という
結果が残ったのは、まず間違いなく任天堂のネームバリューが貢献していることは間違いない。
ゲームの評判も良いので、記事内にもある通り、これからの業績に対しての貢献度は
相当高くなるのではないだろうか。任天堂のネームバリューもそうだが、FEHで
任天堂はスマホゲーの運営ノウハウも体得しつつあるのかもしれない。
CSハードの据え置き・携帯機は既に国内では任天堂が独走状態にあるわけだが
スマホゲーでも、その存在感を見せるとなれば、もはや任天堂に死角無しと言ったところになる。
ドラガリアロストで得たノウハウを、これから発売する予定のマリオカートなどの
スマホゲーに活かしてくるのだろうと考えると、色々と空恐ろしい。
配信開始当初からドラガリアロストを遊んでみたところ、自分が遊んできた日本製スマホゲームで一番面白いゲームであると感じた。ステージが短く気軽に遊べて、UIが良くできていて、ゲームバランスが良くできていて、ガチャのレア度に依存しないシステムになっている。属性相性が結構重要で、レア度が高くても相性が悪いと使えなくなるが、レア度が低くても相性さえ良ければ使えるという感じ。また、無償石が溜まりやすく10連召喚(ガチャ)がし易いし、運営も良くできている。有償アイテム(ドラゴンダイヤ)で召喚は控えるのが定石。ドラゴンダイヤで召喚しても確率は変わらない。課金システムは多様で、様々なアイテムがパックで購入できるというシステムは結構出来が良い。(ウェルカムパック、毎日プレゼントパック、初心者お助けパック等)このゲームの課金要素は召喚よりも育成要素に課金要素があるとプレイして思った。日本のスマホゲームとは違うゲームなので、ガチャゲームに馴染めなかったゲーマーに是非遊んで欲しいゲームだと感じた。
今後のスマホゲームは面白くて理不尽なシステム(ガチャのレア度でキャラの強さが決まる、インフレによるゲームバランスの崩壊、ゲーム性が乏しい等)がないゲームでないと売れないと思った。そうでないと、日本のスマホゲームは海外勢にセールスランキングを上位独占(ウィンブルドン現象)という結果になるだろう。
詳細レビューありがとうございます。
私はスマホゲーをほとんどやらないので、他のゲームとの比較というのは出来ませんが
やはり、色々なスマホゲーをやっている人ですと、かなり良心的な作品…ということなのでしょうか。
サイゲームズは元々スマホでヒットを出している会社でしたから、ある程度単体で出していたとしても
それなりの反響はあったのでしょうが、やはり任天堂のネームバリューと、任天堂が共同で運営している
話題性から、今回のヒットにつながっている側面は間違いなくあるでしょう。
更に、任天堂が運営にも関わることによって、かなり気を使ってバランスを取っているという感じも見受けられますね。
こういったゲームが増えれば、スマホゲー市場もまだまだ賑わいそうですが、任天堂クラスの
運営を出来る会社がどこまであるか…ですね。今現状ですと、大手和サードですら打率は低いですから。
乱発するよりは、一つのサービスを長くやってもらうほうがユーザーとしてもありがたいはずですから。
やはり、サービスが増えると運営も疎かになって徐々に過疎化していくイメージがあります。
レスありがとうございます。因みに、サイゲムーズではなくサイゲームス(Cygames)ですね。何故、ドラガリアロスト(以下ドラガリ)は任天堂と共同で開発したかと言うと、元々ドラガリはサイゲームス単独で配信する予定でした。(商標登録で検索すると2017年頃にサイゲームスが単独で商標登録しています)しかし、開発は作っては壊しの連続(普通のRPGにする予定だったが、面白くないからアクションRPGに仕様変更。クラシック調のオーケストラで収録していたが、キャラクターデザインと世界観が一致しないという理由でDAOKOの楽曲に変更等)で難航していました。そこで、任天堂の協力で完成しました。(アクション部分、シナリオ、海外展開、ゲームバランス、課金システム等)サイゲームスはスマホゲームユーザーの知名度は結構ありますが、ゲーム専用機派のユーザーにはまだ認知されていません。事実、サイゲームスはゲーム専用機向けにも発売していますが、ヒット作がありません。実は、サイゲームスはスマホゲームだけでなくゲーム専用機向けのタイトルを2本制作しています。結構金掛けて制作しているのでヒットしないと赤字になります。その為、ゲーム専用機派のユーザーにも馴染めるかつ海外にも売れるゲームを作る必要があると感じ、今回任天堂の協力でドラガリを制作した訳なのです。
サイゲームスが正しいのですね。Gamesと書いた時に、ゲームスと読むのかゲームズと読むのかは
地味にブログ管理人を悩ませますwそういえば、プラチナゲーム”ズ”の神谷氏は
ツイッターなどでプラチナゲーム”ス”と書いた人のツイートを訂正して回ってますよね。
と、完全に余談でした。
それにしても、ずいぶんとお詳しいですね…。業界の方ですか?と思うばかりの
書き込みにちょっとびっくりしてます。いや、自分の知識が増えるので
個人的にはありがたいのですが、何かコンプライアンス的なものに引っかからないかが
少々不安ではあります…。まぁ大丈夫だから書いていただいているのでしょうけれど。