今から三年前の2017年7月に、PS4と3DSマルチで発売されたタイトルである

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて

前作のオンラインだったXを除くと、オフラインで出来る実に8年ぶりの新作となった11。

PS4と3DSというハード性能差が大きいマルチで、PS4版と3DS版ではそもそものメインの表現が

3Dと2Dで違うという、一粒で二度美味しいマルチとなっていた。

ゲームとしての出来も一般的に好評価を得ており、最終的にPS4と3DSのマルチ合算で

国内では軽々と300万本以上を販売している。


発売当初からスイッチ版が作られていることが言及されていたが、その開発にはかなりの時間がかかり

結局オリジナルの発売から、2年以上が経過した2019年9月にPS4版をベースにボイスの追加や

新要素の多数追加を行ったドラゴンクエスト11Sがスイッチに発売されていた。

最後発マルチで既にストーリーなどの殆どがわかっているような状態にも関わらず

現在でも売れ続けるロングセラータイトルとなっていて、国内ではハーフミリオンを超えている。

また、海外でもそれなりの反響があったようで、ドラクエ11Sは近年のスクエニタイトルでは大成功の部類に入ると言っていいだろう。


今もなお週販で大きな数字ではないながらも、売上を伸ばし続けているスイッチ版。

ドラクエでは良くある値崩れもスイッチ版の11Sでは起こっていない状況であるが

スイッチでも成功を収めた11Sが、現行機種全マルチで発売されることが決定している。


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『ドラゴンクエスト11S』がPS4・Xbox one・Windows・Steamで12月4日発売決定。

既にスイッチ版が発売されて、一年近くが経っているドラゴンクエスト11S。

前述の通り、今でも週販TOP30に入ることが珍しくないジワ売れを続けているドラゴンクエスト11Sであるが

このタイトルが、スイッチ版と同じものを現行のPCも含めた機種で全マルチで発売されることが発表されている。


出典:https://www.dq11.jp/s/pf/products/index.html


というわけで、PS4・Xbox one・Windows・Steamというおおよそ現行の機種全マルチで

2020年12月4日にドラゴンクエスト11Sがリリース決定とのこと。基本の価格は4980円+税となるとのこと。

流石にここの値段は下げてきたが、PS4版をプレイした人にとっては完全版商法になるようだ。

公式のFAQで、スイッチの11Sと同じ内容だが、PS4版からのアップグレードは出来ないと正式に告知されている。


出典:https://www.dq11.jp/s/pf/faq/index.html


スイッチ版との違いは、各ハードの性能による描画の違いだけということで

スイッチ版を持っていれば大体はやる必要もないものではないだろうか。

ドラクエに美麗なグラフィックを求める人は少ないと思われるので。

それにしても、最近のスクエニらしいやり方…とでも言えば良いのか。

今回の話で得をするのは、Xbox oneのみを所有するゲーマー、PCオンリーゲーマーでドラクエ好きの人。

あるいは、PS4版のオリジナルを購入しなかった人…と言ったところだろうが

おそらく総数としては非常に少ないのは間違いないと思われる。

この売り方を見ると、ただの小遣い稼ぎのようにどうしても見えてしまうのであり

これは次回作を売るときに確実に最初に様子見をする人を増やしてしまう、悪手であると個人的には捉える。


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