(この記事はタレコミから作成しています。情報提供ありがとうございました。)

1983年7月にファミリーコンピューターを発売し、CSゲームの土台を作った任天堂

海外で先にCSゲーム市場はある程度の規模があったものの、後にアタリショックと呼ばれる

出来事が主に北米市場で起こり、一時はCSゲームというのは市場そのものが非常に縮小したが

1983年の任天堂が発売したファミコン、そして1985年に発売したスーパーマリオブラザーズが

全世界で爆発的なヒットを飛ばしたことから、改めてCSハードの需要が高まり

その後、セガやNECなどが国内では任天堂のライバルとして、それぞれのハードを展開していたが

今はその2社既にハードホルダーとなっておらず、現在は任天堂とSIE、そしてマイクロソフトが

それぞれのハードを展開し、CSゲーム市場を形成している。


任天堂は娯楽の業界で長く戦っていることから、この業界に浮き沈みがあることを

熟知しており、ライバルに勝つというよりは、常に消費者の無関心と戦ってきた企業である。

先日の2020年度の決算は、過去最高の最終利益を出したということで、既に40年近く

CSハード業界にハードホルダーとして君臨している中で、最大の売上を上げたということだが

古川社長もメディアのインタビューに言うように、この状況にあっても慢心していないのが今の任天堂である。

生活必需品ではない娯楽産業においては、人々が無関心になった時点で市場が終わるという

その現実とずっと対峙してきたのが任天堂ということになる。


ゲーム業界での地位を維持するために、任天堂は特にファーストタイトルのIPを

重宝し、維持し続ける形をずっと取っている。その結果、現在人によっては

ディズニーにも匹敵するというレベルのIPを複数抱えているのが任天堂である。

スーパーマリオやポケモンは言うに及ばず、ゼルダの伝説やドンキーコング、カービィなど

他の会社であれば一線級のタイトルとなれるIPを複数持っている。

そのIPの維持もキャラ人気だけに頼るのではなく、高品質なゲームを定期的に

ハードに出すことによって、維持されているものであり、さらっとやっているので

あまり話題にされることはないが、IP維持のための任天堂の努力は凄まじいものであると言える。


今まで任天堂がハードホルダーを維持するために、発売してきたソフトについては

ゲームソフトの歴史に語られるべきソフトが、何本もある。国内でも圧倒的なミリオンタイトルを

発売しており、他のサードの追随を一切許さない、最強のソフトメーカーでもある。

スイッチでは既に任天堂のファーストタイトルだけで全世界1000万本を越えた

売上を記録しているタイトルが11本も出ており、スイッチというハードでの

任天堂ソフトの存在感は、ますます高まっているのも現状である。


さて、そんな任天堂が持っている強力IPの中でも間違いなく

主力クラス級のIPとして存在するのが、今年一作目の発売から

ちょうど20年目の節目を迎えたどうぶつの森シリーズがある。

特に昨年、発売されたあつまれどうぶつの森は、コロナ禍の影響が

プラスに働いたとは言え、全世界で圧倒的な支持を得て、特に日本では単品で

もはやこれを抜くのは無理だろうというレベルの売上記録を持っていた、スーパーマリオブラザーズの

売上をDL版も含めれば軽く抜き去り、更に赤・緑バージョン両方を足し合わせた

ポケモンの合算記録すらも抜き去り、今年の3月末時点で、国内での売上は

累計937万本に到達しているという、まさかこのスマホなどの娯楽が多数ある時代に

国内最多売上を軽々と更新するとは、全く思わなかった結果が残っている。

今まで日本でだけ強く、海外ではそれほどでなかったどうぶつの森シリーズも

今回はコロナの影響がガッチリハマったこともあって、海外でもバカ売れしており

発売からわずか一年ちょっとで全世界での売上は3263万本まで伸びている。

まだまだ売上が伸びるのは必然で、国内では前人未到の国内オンリーで

1000万本の売上、全世界では4000万本も狙えるのではないかというレベルで売れている。

そんな、任天堂の主力IPとして育ったどうぶつの森シリーズが、新たな名誉として

アメリカのおもちゃ博物館が2015年から行っているビデオゲーム殿堂の殿堂入りタイトルとして

選出されたということニュースが海外より届いている。


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『世界のビデオゲーム殿堂』の2021年度選定タイトルに『どうぶつの森』が選出される!

あつまれどうぶつの森は、まさに今までのシリーズの売上から一気に飛躍するタイトルとなった。

スイッチの売上が全世界で絶好調であるということと、コロナ禍で実際の対面での付き合いが

抑制されてしまった今のご時世として、コミュニケーションツールとして非常に優秀であり

それらの要因が複合した結果が、今のすさまじい売れ行きの結果ということになる。


今まで海外ではブレイクしきれなかったどうぶつの森シリーズであるが

今回あつ森の全世界の大ヒットが影響したのか、アメリカの国立おもちゃ博物館である

ザ・ストロング・ミュージアムが2015年から始めている

アワードとしての、世界ビデオゲームの殿堂(World Video Game Hall of Fame)

2021年度の選出タイトルとしてどうぶつの森シリーズが選ばれたことが報じられている。

米博物館The Strong National Museum of Play(ストロング国立演劇博物館)が選出する「世界ビデオゲームの殿堂」“World Video Game Hall of Fame”において、2021年の殿堂入り作品が『どうぶつの森』『Microsoft Flight Simulator』『StarCraft』『Where in the World Is Carmen Sandiego?』の4本に決定しました。

個性的な村人たちが暮らす村に引っ越して、季節の移り変わりの中でリアルタイムにゲームを楽しむことができる。

自由に行動したり、物を集めたりすることができ、毎日が新たな驚きと発見の連続だった。

ゲーム性と個性的なキャラクターがプレイヤーに支持され、任天堂のロングランシリーズとなった。

様々な基準で選ばれた、ビデオゲームの殿堂入りタイトルを毎年4~6作品程度発表している

この賞であるが、2015年からの過去の選出タイトルはこちらのページでまとめられている。

2020年度タイトルが更新されていないが、こちらの記事によると2020年は

『Bejeweled』『Centipede』『King’s Quest』『Minecraft』が受賞している。

過去のタイトルは、もはやゲームを語る上では欠かせないような重要な有名タイトルばかりで

占められているが、任天堂からはスーパーマリオブラザーズ、ゼルダの伝説、ドンキーコング

そして、マリオカートの計4タイトルが受賞した作品となっているが、任天堂タイトルの

5本目のタイトルとして、今回どうぶつの森シリーズが殿堂入りとして選出されたということになる。

歴代の受賞タイトルから見れば、この殿堂入りするタイトルはまさに、歴史の重みのある

ゲームという娯楽全体を見ての代表的なタイトルということであり、どうぶつの森も

ついにそこまで昇りつめたかという印象が強い。任天堂のタイトルは今後も

定期的に殿堂入りタイトルをリリースしていくと思われるが、その中で最も歴史が浅い

どうぶつの森がしれっと選ばれるのは、やはり任天堂IPの強さを感じさせる。


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