海外で、現地時間の3月20日に任天堂が公式で配信した

インディーズタイトルの注目作をまとめて紹介する配信の

Nindies Showcase Spring 2019



現行のハードでは、もっともインディーズタイトルとの相性がいいスイッチであり

また任天堂自身も、スイッチになる前からインディーズに対して積極的な誘致を行っており

Nindiesと呼ばれる試みを行ってきただけに

今のスイッチ市場は、任天堂が蒔いてきた種が結実した市場になったと言って間違いないだろう。


既にニンテンドースイッチの市場は、インディーズにとって非常に挑戦しがいのある

市場になっているのは間違いなく、今回の「Nindies Showcase Spring 2019」で紹介された

タイトルも、インディーズとは思えないほどの力の入ったタイトルが多数紹介された。


その魅力的なインディーズタイトルの中でも、今回の配信でひときわ注目がされたのは

やはり、一番最初に発表されたつかみの役割を担った、Cupheadがスイッチにも

発売されると言った告知であっただろう。


【インディーズの名作】『Cuphead』のニンテンドースイッチ版が4月18日に配信決定!


2017年にXbox oneとPCのマルチで配信されたタイトルだが、発売からすぐに100万DLの

爆発的ヒットを飛ばし、現時点で300万本以上の売上を上げているインディーズという

くくりのタイトルで見た場合は、大ヒットと言ってまず間違いないタイトルになっている。


2017年の主要GOTYの賞を幾つか獲得した名作が、スイッチにも発売されるという

報が電撃的に配信されたことによって、国内外で大きく話題になったわけだが

このタイトルは、実は任天堂側ではなく、MS側からの働きかけによって

スイッチ版が制作されたことが明らかになっている。


Sponsored Link

マイクロソフトが『Cuphead』のスイッチ版を作ってみないかとの提案!今回の発売に任天堂側からの働きかけは一切なかったことが明かされる!

Cupheadのビジュアル的に、ニンテンドースイッチのカラーに映えるタイトルだなぁと

最初にゲーム画面を見た時に思ったものだが、この魅力的なタイトルのスイッチ版が

作られることになった経緯として、意外なことに任天堂は一切関わっておらず

マイクロソフトから開発者にスイッチ版を作ってみないか?といった打診があったため実現したことが明らかとなった。

きっかけはマイクロソフト

まず、『Cuphead』はマイクロソフトから資金援助とプロモーションの協力を得たうえで開発され、コンソールではXbox One独占で発売されたため、Moldenhauer氏は、Nintendo Switchへの移植は前例のない協力関係(unprecedented partnership)によって実現したとコメント。なお、ゲームの権利はStudio MDHRが保有しているとのこと。Moldenhauer氏は、マイクロソフトは素晴らしいパートナーであり、彼らの協力なくしてはNintendo Switch版は実現しなかっただろうと述べる。また任天堂についても、この提携がスムーズに進むよう尽力してくれたとしている。

なお、Nintendo Switch版の実現の背景について海外メディアEasy AlliesのDaniel Bloodworth氏は、Studio MDHRのスタッフに確認した話として、マイクロソフトからStudio MDHRに『Cuphead』のNintendo Switch版を作る気はあるかと尋ねてきたのが始まりだったと報じている。また、米国任天堂で開発者とのコミュニケーションを担当するKirk Scott氏も、任天堂側からマイクロソフトにアプローチしたことはなく、気づいたらプロジェクトが始まっていたと海外メディアGame Informerに対して述べている。

プラットフォームホルダーとして本来ライバル関係にある両社だが、マイクロソフトはすでに『マインクラフト』をNintendo Switchなどの任天堂プラットフォームで展開しており、クロスプレイにおいても協力関係を築いてきた。また、後述するXbox Liveの拡大もあり、マイクロソフトなりの思惑があったのかもしれない。

まさか、このタイトルのスイッチ版の実現にマイクロソフトが積極的であったことは驚いた。

もちろん決まってからは任天堂も、その実現に尽力したという話が出ているが、きっかけは

マイクロソフトからの提案ということで、任天堂側は一切最初の段階では関わっていないとのこと。

マイクロソフトにももちろん様々な思惑があるとは思うが、それにしてもクロスプラットフォームの

積極的な展開や、元々海外では会社が近いと言った地理的な要因もあって、任天堂とマイクロソフトは

家庭用ゲームにおいての展開について、何かと協力してゲーム人口を拡大しようとしているように見える。

任天堂としても有力なソフトが増えるのは歓迎だろうし、マイクロソフト側も任天堂のゲームを楽しむ

マイクロソフトでは単独では獲得しづらい客層を一人でも多く引き込みたい…と言ったような意図が感じられる。

少なくとも、表向きはCSゲームハードのライバル企業とはなっている任天堂とマイクロソフトではあるが

近年の動きを見ると、やはりソシャゲやこれから出てくるクラウドゲームに対してのCSゲーム側の対抗として

協力できるところは一緒にやっていこうと言った意図が見えている。今年のE3は任天堂とマイクロソフトの

2社での開催となるが、その時になにか驚くような共同プロジェクトを発表してくるかもしれない。

明らかに家庭用ゲームハード業界の潮流が変わってきており、この流れがどんな結末に行き着くのか

いちゲーマーとしては、今後の行方を注目したいと思う。


にほんブログ村 ゲームブログへ
にほんブログ村