スマホゲームで、日本ではかなりの知名度と人気を誇る

白猫プロジェクト


出典:白猫プロジェクト公式サイト


2014年より、日本国内でサービスを開始し、配信からおよそ2年で全世界で1億DLを突破したとされる

人気スマホアプリである。スマホアプリに詳しくない管理人でも名前ぐらいは知っているし

リアルの知り合いから、一緒にやろうと誘われたこともある。結果やっていないが。


コロプラの看板タイトルで、稼ぎ頭であるこの白猫プロジェクトだが

任天堂が、白猫プロジェクトに使われている技術の中に特許を侵害しているものがあるとして

コロプラを相手取り、訴訟を起こしたことがコロプラ公式から発表された。


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5つの特許侵害を訴えた任天堂。44億円の賠償請求と白猫プロジェクトの配信差し止めを要求。

まずは、コロプラが公式に発表したリリースを引用する。

いつも白猫プロジェクトをお楽しみいただきありがとうございます。
本日1月10日(水)、株式会社コロプラ(以下、「コロプラ」)は任天堂株式会社(以下、「任天堂」)より特許権侵害に関する訴訟提起を受けた旨を発表しました。

コロプラとしては、任天堂の主張は不当であり、特許侵害の事実は一切無いものと考えております。今後、コロプラの見解の正当性を裁判等において明らかにしてまいります。

このたびは多大なるご心配をおかけし、誠に申し訳ございません。いつも応援していただいているユーザーの皆さまのことを第一に、今後もより一層サービスの向上に努めてまいります。引き続き、安心して白猫プロジェクトをお楽しみいただけましたら幸いです。

今回はマリカーのときとは違い、任天堂側ではなくコロプラ側から訴訟を受けたという報告から発覚した内容である。

今回の件で情報を集めてみると、以下に画像一枚に要点をまとめたツイートがあったのでそちらを引用してみる。



特許侵害については5つ。そのうちの一つは「タッチパネル上でジョイスティック操作をする際に使用される特許技術」

という技術であることが、このブログでもお馴染みのWSJ望月記者のツイートによって明らかになっている。



この操作は、マリオ64DSで使われた操作法ではないかとの指摘がある。



ぷにコンという操作法が、それに当たるのではないかとの推測が出ている。



コロプラ側は任天堂から特許侵害の指摘をうけ、特許を侵害していないという

主張を一年ほど行っていたようである。

 任天堂広報室によると、「タッチパネル上でジョイスティック操作を行う際に使用される特許技術」など5件が侵害されたという。

 2016年9月、任天堂からコロプラに対して、コロプラのゲームが任天堂の特許権を侵害するとの指摘があったという。その後、コロプラは1年以上にわたり「特許侵害はない」と説明してきたが任天堂に受け入れられず、訴訟を提起されたとしている。

今回の問題点は、こちらのまとめがわかりやすい。コロプラとしてもぷにコンの

特許を取っているようだが、それはあくまで見た目だけのものになるようだ。


【コロプラ】白猫プロジェクト「ぷにコン」の特許は見た目だけ!?任天堂がコロプラを特許侵害で訴訟!


今回の件で、やはりというか、大企業である任天堂がコロプラを潰しにかかったとか

そんな風な論調を見るが、任天堂としては1年以上再三の交渉を受け入れてもらえず

ぷにコンという操作法でも、見た目だけの特許を取られて、已むを得ず訴訟したという流れだと思われる。

基本的に、海外の特許ゴロのような、突然の訴訟を行わないのは、マリカーの時と同様で

任天堂としては、最大限譲歩しての交渉だったと思われる。しかしコロプラからは改善が行われなかったので

訴訟に踏み切ったというところだろう。今後の裁判の進展を待つ必要はあるが、任天堂法務部が動いて

訴訟を同じゲーム会社相手に起こすことは非常に珍しい話で、任天堂としても今回の件はかなり頭に来ているというところだろう。


また、今回の件について、任天堂はぷにコン方式の操作は他のアプリでも

結構採用されているということから、任天堂がスマホ業界を潰すというような論調を

はっている者が居るが、特許であるならば任天堂に特許料を支払えば全く問題なく使える技術であり

大多数の似たような操作は、特許に触れると思ったのであれば、任天堂にライセンス料を支払っていると

考えるのが自然だろう。なので、その批判は的外れであるということは言っておきたい。


いずれにせよ、任天堂が表立って裁判を起こすのは先にも書いたとおりかなり稀なことで

コロプラには他にも4つの特許侵害があると任天堂は主張している。

裁判の結果がどうなるかは今後次第だが、いずれにせよ白猫プロジェクトは大打撃を受ける。

なぜなら、最悪の結果である配信差し止めが行われてしまった場合は、ユーザーの今まで行ってきた

ゲームの結果が全て水泡に帰すことになり、決着がつかない限りは、安心してサービスを楽しめないことになるからである。

裁判の係争はかなり時間がかかるので、コロプラとしては大打撃もいいところである。

コロプラ側としては勝訴するしかない案件だが、敗訴したとしても流石に差し止めではなく

特許料などを支払って、サービスだけは継続するという形に落ち着くのではないかと個人的には予想する。

その結果になったとしても、やはりコロプラとしては相当な痛手であり、今後の行方次第では

コロプラ自体が、存続できるかどうかの瀬戸際になる話に発展する可能性も十分にありえると考える。

任天堂法務部は、十分に地ならしをした上で裁判を行うイメージがあるので、コロプラはかなり厳しい状況にあると思われるが果たして。


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