ゲームハードホルダーをファミコン時代から維持し続けながら

それと同時に世界最強のソフトメーカーとしてCSゲームハードの頂点に

立ち続けている会社である任天堂


現在メインとなるハード、ニンテンドースイッチが発売から5年目を迎えてもまだ

強い需要を全世界で維持し続け、このままのペースで行くとCSゲームハードでの

歴代記録を更新するのではないかというレベルで売れ続けている。

スイッチというハードが、据え置き機・携帯機の両特性を兼ね備えるハイブリッドハードという

唯一無二の存在であることや、今まで据え置き機と携帯機で分かれていたであろう

ソフト開発においても、すでにスイッチ一本槍になっている状況で、非常に力の入った

タイトルがスイッチに多く発売されており、すでに全世界で売上3000万本を超えるソフトが2本。

2000万本クラスが4本も出ているなど、もはや手がつけられないレベルになっている。

任天堂が作るゲームが、相変わらずのハイクオリティであるのは当然ながら

1983年にファミコンで家庭用ゲーム業界に参入してから、様々なキャラクターを

大切に育ててきた結果、もはや世界的な知名度を持つマリオ・ポケモンの他

それに次ぐIPも他の会社であれば即主戦力クラスのIPを複数維持している。

任天堂が持つIPはディズニーに匹敵するという評もあり、ゲームの評判と同時に

永らく築いてきたこれらのキャラクターIPの価値もまた、今の任天堂を支えているのは間違いない。


そんなゲーム業界にすでに40年ほど主戦場を展開している任天堂は、前述のキャラクターIPのほか

多数のゲームに関する特許も取得しているのは間違いない話である。

ゲームの特許というのは、些細なものでも多数存在しており、その特許の関連で

他の会社がゲームを作れなかったり、別の仕様を採用したりということがままある業界でもある。

その中で、任天堂は今まで幾つもの特許を取りながらも、その使用料について

おそらくはそんなにがっついていないであろうことが、類推されたのが

2018年に、日本のソシャゲ会社の大手であるコロプラに対して

行った任天堂の特許を侵害したとして賠償請求を起こした裁判である。


コロプラが自社ソシャゲ用に開発した幾つかの操作法などが、任天堂の取っていた

特許を侵害したとして、任天堂がコロプラに対して起こした裁判であり

このブログでも何度か記事にしたが、任天堂が取っている普遍的な特許が相当えげつない話が出ていた。

今のスマホゲーのシステムや操作においては無くてはならないものばかりで

そんな部分の特許を任天堂が取っていたことも驚きであったが、そういった話が表に

今回の裁判が起こされるまでは出てこなかったことを考えると、任天堂も中小には

特許使用料をほぼ取らないでいたのではないかという推測がなされる結果にもなっていた。


多くの専門家やウォッチャーの見解では、コロプラの勝ち目はほぼ無く

基本的に負けることが無い任天堂法務部も、事前の証拠固めだったり

そもそも裁判を起こす1年前からすでにコロプラとは話し合いをしていたという事実から

任天堂は勝てる裁判と踏んでいたのは間違いないであろう。

しかし3年前の2018年の1月から始まったこの裁判は、3年以上経った今でも

その決着はついておらず、ずっと動向を追っているウォッチャーからすると

コロプラが延々と時間稼ぎを続けているような状況であると言われている。

コロプラの態度に業を煮やした任天堂は、コロプラに対して今年の2月に

長引いた裁判費用などを負担してもらうべく、その賠償額を増額したという話を

当ブログでも取り上げたが、あれから2ヶ月とちょっと。賠償額がとんでもなく跳ね上がってしまったようである。


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特許侵害で任天堂と係争中のコロプラ、任天堂からの賠償要求が倍増し100億近い額に!

元々このコロプラへの特許侵害裁判の任天堂の当初の賠償請求額は44億円であった。

すでに各所で特許ゴロ的な稼ぎ方をしようとしている姿勢を見せていたコロプラに対しての

特許侵害の賠償額としては、まだ比較的大人しめなどという意見もあったが、44億はなかなかの額であるのは間違いない。

しばらくは任天堂もこの額を賠償額にしていたが、裁判を終わらせようというような気配すらも見えない

コロプラの不誠実な態度に業を煮やして、先のリンクで紹介した記事でも書いた通り

結果が遅延した分かかった余分な費用を上乗せした49億5千万円という

当初の賠償請求金額から5億5千万上乗せされた価格を再度要求することになった。

足掻いた結果が増額という、実に愚かな結果になったことを2ヶ月前に記事にしたばかりだが

あれから2ヶ月の今日、今度は任天堂からの請求がほぼ倍額の

96億9900万円と100億に迫る勢いで増額されたことが発表されている。

コロプラは4月21日、IR情報ページに「当社に対する損害賠償請求訴訟の提訴額変更に関するお知らせ」と題した告知を掲載。任天堂より請求されている損害賠償請求金額が、既存の49億5000万円から96億9900万円に増額されたと発表した。損害賠償請求金額が増額され、ついに100億円に及ぶ規模となっている。

任天堂は2018年1月10日、コロプラを相手に特許権侵害に関する訴訟を起こしていた。「特許権侵害に基づく損害賠償請求」と、「特許権侵害に基づくアプリ『白猫プロジェクト』の生産、使用、電気通信回線を通じた提供等の差止」請求。具体的には、『白猫プロジェクト』の差し止めと44億円の損害賠償、遅延損害金を求めていた。

中略

2018年1月に訴訟が起こされた時点での損害賠償請求金額は44億円であった。係争が長引いていることにより今年2月には5億5000万円増額され、請求金額は49億円5000万円に。そしてこのたび倍となる96億9900万円へと跳ね上がった。コロプラは今回の増額に際しても「当社は、当社のゲームが任天堂の特許権を侵害する事実は一切無いものと確信しており、その見解の正当性を主張していく方針です」と主張している。長引くコロプラと任天堂の裁判は、どのような結末を迎えるのだろうか。

続・愚か者の末路

この賠償額がそのまま通ることはまずありえないだろうが、結局コロプラが最終的に敗訴すれば

44億円だった当初の金額を上回る賠償請求が行われる可能性が非常に高くなったということになる。

ほぼ負けが決まっている裁判で見苦しく足掻いた結果、当初の5倍の金額を請求され

そしてそれがほぼ全額認められて醜態を晒したMARIモビリティの轍をコロプラも踏むことになりそうだ。

MARIモビリティは元の請求が1000万だったのでまだマシであるが、今回のコロプラは

最初から44億円の大型訴訟だったため、とんでもない額にまで膨れ上がっている。

会社からのリリースを見る限り、まだまだコロプラは争う姿勢があるようだが

またここから更に長引くと、さらに賠償額が上積みされる可能性もあり、コロプラとしては

さっさと負け戦を認めたほうが傷口も広がらないと思うのだが…。

もはや引くに引けないという状況がずっと続いているのだろう。あまりにも愚かである。


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