以前、ARMSの記事で、ゲームを一種のスポーツとみなして

プレイヤーが競い合う大会である「e-Sports」について触れた。


【e-Sports普及の種】ニコニコ超会議で「ARMSスゴウデトーナメント」が発売前に開催決定!


この記事では、e-Sportsという概念は海外では一般的な概念で高額な賞金が

受け取れる大会が開かれていることや、逆に日本では殆ど知名度が無く

大会を行っても、小規模だったり参加するプレイヤーも殆どいないような

余程のゲーム好き以外は知られていない概念だと書いた。


その中で、スプラトゥーンやこれから発売されるARMSで

任天堂は、e-Sportsを日本国内でも認知させる狙いがあるのではないか?という

一つの推測を書いた。もちろん、ただの個人的な感想で全く根拠はない。


そんな記事を書いた矢先に、アジアで行われるオリンピックと言われる

アジア競技大会にe-Sportsが組み込まれることが決定したというニュースが報じられている。


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e-Sportsに於いては日本は後進国。韓国・中国などが強い

アジアオリンピック評議会が下した決定を報じたのは、ファミ通APP。

2022年の大会より、正式種目としてe-Sportsが決定したらしい。

“e-Sports”が正式なメダル種目に! アジアオリンピック評議会主催のアジア大会で2022年正式導入

“e-Sports”が脚光を浴びる時代が来る!?

2017年4月17日、アジアオリンピック評議会は、中国アリババグループのAlisportsと提携し、4年に1度開催されるスポーツ競技大会“アジア競技大会(※)”の2022年の競技種目において、“e-Sports”を正式なメダル種目とすることを発表した。現状、該当種目となるタイトルは明らかにされていない。

これに伴い、2018年にインドネシアのジャカルタとパレンバンで開催されるアジア競技大会から、e-Sportsの種目が試験的に導入されることも判明。

2017年9月には、屋内格闘技や頭脳スポーツ(囲碁やチェスなど)の競技大会“アジアインドア・マーシャルアーツゲームズにて、『FIFA 2017』やMOBA、RTSのタイトルを使ったe-Sports種目のデモンストレーションも行われるようだ。

アジア競技大会とは、第二次世界大戦後にインドが提唱した

アジアの国々が参加する競技大会。アジアオリンピック評議会が運営母体となっており

アジアのオリンピックとも呼ばれる大会である。


そこに、一般的な競技大会に混じってe-Sportsが導入されるというのだから驚きだ。

アジア競技大会は、当然アジア各国には注目度が高い大会であり、日本では当然ながら

NHKなどが競技の模様を中継する。NHKでe-Sportsの決勝などが流れるかもしれないのは正直想像がつかない。


日本でのe-Sportsの現状については、先にリンクを貼った記事に書いた通り。

残念ながら、一般層には確実に浸透していないし、少しぐらいのゲーム好きも知らないだろう。

e-Sportsを運営する団体が幾つかあるのだが、それも表立った活動を行っていないようで

とあるゲームの大会などは、地方予選で参加チームが1チームしかなく

不戦優勝という、とんでもない事態に陥ってしまった大会もあった。




残念ながら、こんなお寒い状況では、日本がe-Sportsでアジアの頂点に立つのは夢のまた夢だろう。

逆に、アジア圏で圧倒的に強いのが韓国・中国。これらの国はコンシューマーゲームよりは

オンラインゲームが主流となっており、特に韓国にはプロゲーマーという職業があるぐらいである。

日本にも数えるほどのプロゲーマーが居るが、韓国の規模には到底及ばない。

eSportsの土壌が違う

世の中にはゲームをすることで収入を得ている「プロゲーマー」という強者達がいます。海外では賞金が貰えるゲーム大会なども開催されており、もちろん日本人のプロゲーマーも存在しています。

中略

海外ではこのeSportsをスポーツとして受け入れて、正式にプロゲーマーであることを認めている国もあります。特に盛り上がっていて有名なのはアメリカや韓国ですね。ニュースでもゲームのし過ぎて死亡してしまうゲーマーがいるというのをよく耳にします。それくらい、ゲーマーが多い代表国と言えますね。海外では1万人近くプロゲーマーおり、実は結構昔から存在しているんです。その一方で日本人のプレーヤーは少ないのが現状。海外のゲーム大会では優勝賞金が1億円や2億など日本では考えられない賞金額です。そのため、海外プロゲーマーはこれだけで余裕で生きて行けます。日本のプロゲーマーも同じなのか?と言ったら違い、ゲームだけで生活できるレベルではなく、別の仕事と両立している人のほうが多いのです。

韓国では、ゲームだけで生計を立てて行ける一流のプロゲーマーが居て

彼らは、ゲームに勝つためだけに相当な練習を重ねているとのこと。

また、全世界のプロゲーマーの賞金ランキングでは中国勢がかなり上位に食い込んでいる。

日本人は、トップ100には居ない状況である。



http://www.esportsearnings.com/players

日本で有名なプロゲーマーには、スト2などの格闘ゲームで名を馳せた

梅原大吾氏などがいるが、これらのトッププロゲーマーたちに比べれば

まだまだランクの低いゲーマーとなる。


日本人の腕が悪いわけではなく、何度も書いている通り

e-Sports自体が日本で全く知名度が無く、普及していないのが問題ということであり

この根本的な構造的問題を解決し、外国勢との差を埋めるのは至難の業であろう。

少なくとも、2022年のアジア競技大会では、今のままで行けば日本勢がメダルをとることはないだろう。



現在の日本のe-Sportsの現状では、将来的な見通しは暗いが

個人的には、任天堂がこれからスプラトゥーンやARMSで、e-Sportsの知名度と

競技レベルの引き上げが行われることを期待したい。スプラトゥーン甲子園は大盛況であったし

一般的な大会という形で、e-Sportsに違和感なく触れる下地を任天堂がこれから先築いていくのではないか。

今回のニュースは、予め任天堂は知っていたのではないか?(そんなことはないと思うが)

と思うぐらいに、タイミングの良い話であり、スイッチの躍進に一役買うことを期待したい。


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