かつて多くのタイトルを出していたものの、今はその存在自体が無い
ゲーム会社というのはいくつも存在する。有名所ではデータイーストやテクノスジャパンなど。
パブリッシャーだけでなくディベロッパーだけのところも含めると
資金繰りが追いつかなかったり、有力なプログラマーがやめたり
はたまた親会社の都合で解散させられたりと、浮き沈みが激しい娯楽業界では
実はゲーム会社の倒産や解散などは日常茶飯事のように起こっている。
そんな既に潰れてしまって今は存在してない、一時期一世を風靡した
ゲーム会社に広島に本社を置いたコンパイルがある。
そう。ぷよぷよを大ヒットさせ、一躍有名になった会社である。
全盛期のコンパイルはぷよぷよを軸に、ゲーム事業だけに飽き足らず
例えばぷよまんとか、キャラクターグッズ的なものを大量に生産し社員も100人規模で採用するなど
一時期は飛ぶ鳥を落とす勢いがあったが、あまりにも企業体力に見合った経営活動を
行えておらず、最終的に放漫経営が祟って2004年に企業として完全消滅することとなる。
その後、コンパイルハートを関係者が立ち上げたが、コンパイルの創業者だった
人物が関係を解消してからは、ほぼ別会社といった状況になっている。
そんなコンパイルはぷよぷよが非常に有名だが、ぷよぷよをヒットさせる前には
様々なゲームを制作していた。その中で、コアなファンに人気があったのが
シューティングゲームであるザナック・アレスタというタイトルがある。
主に家庭用にセガ・マークIIIの頃から展開されていたタイトルで、知る人ぞ知るといった
タイトルであったが、プレイヤーからの評価が高かったシリーズである。
そのアレスタシリーズ、全リリース作品9作品のうち、4タイトルを収録した
コレクションタイトルが、まさかの発売ということで告知が行われている!
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『アレスタコレクション』が12月24日にスイッチ/PS4のマルチで発売決定!限定版にはなんとゲームギアミクロホワイトが同梱へ!
最近は新作ゲームの他、かつてのゲームタイトルのコレクションタイトルが
機種問わず多く発売されているが、新たにまた一つ、レトロゲームの
コレクションタイトルが発売されることとなった!
2020年9月16日、M2による配信番組『M2STG生放送 ~アレもコレも大公開スペシャル~』がYouTubeのM2公式チャンネルにて配信された。その中で、エムツーショットトリガーズ最新作『アレスタ コレクション』(Switch、PS4)が発表となった。
発売予定日は2020年12月24日。
限定版には、収録される4作が遊べる特別な“ゲームギアミクロ ホワイト”が付属する。
収録作品
『ALESTE(アレスタ)』(1988年)
『GG ALESTE(GG アレスタ)』(1991年)
『GG ALESTE II(GGアレスタII)』(1993年)
『POWER STRIKE II(パワーストライクII)』(1993年)引用元: Switch、PS4で『アレスタ コレクション』が発売決定。限定版には同4作収録“ゲームギアミクロ ホワイト”が付属!
というわけで、過去のSTG名作を精力的に復刻している
M2が行っているプロジェクトの第6弾ということで
アレスタシリーズに白羽の矢が立ったということである。
更にはゲームギアミクロの5色目ということで、収録タイトルを
遊べるゲームギアミクロホワイトが限定版で発売されるとのこと。
もっとも、既に転売ヤーと思しき連中の餌食になってしまったようだが…。
9作品出ているうち4作品のみ収録ということで、電忍アレスタ、武者アレスタ
スーパーアレスタなどの収録が無いのは残念ではあるが…。
アレスタの一作目は既に30年以上前のゲームとなっているが、そんなゲームでも
復刻されるというのは色々と思うところがあるのは間違いない。
DL版ならかなりお手頃価格にはなっているが、それでも当時のSTG4作品に
4500円という金額を出す人はそこまで多くはないのではないか?とも思われる。
それでもオールドゲーマーの琴線に触れるようなタイトルであるのは間違いなく
新作も昔のタイトルも、現行機でどんどん揃っているということに改めて
オールドゲーマーとしては感謝したい流れが続いていることはとても喜ばしいことである。
会社は消滅しても魂は健在、ということでしょうか。
コンパイルはぷよぷよだけでなく、ファミコンのSTGで限界ぎりぎりまで性能を引き出したり、PCでディスクステーションという雑誌(結構味のあるミニゲームも多数)を定期発行してユーザーにダイレクトにアプローチしたり、とにかく攻めの姿勢の会社でした。
仁井谷社長(当時)はかつて雑誌・ゲーム批評で、「Sの付く会社が(ゲーム離れの)戦犯。ゲーム性で勝負できなくてグラに逃げたとこ」「ゲームを一番大切にして、作り手に優しいのは任天堂。ソニーさんは儲かるかどうかが全て」とロックな発言を連発してて、さすが飯野賢治が私淑するだけのことはあると感銘を受けたものですが。
会社末期の迷走ぶりはともかく、自身の倒産を歌にしたり、一人でゲームを制作販売したり、あの年齢でのバイタリティには素直に感嘆します。(組長と共通する、敗戦後復興世代ならではのガッツというか‥‥)
アレスタコレクションのリリースはM2がメインですが、その意志は受け継がれているということですかね。
コンパイルはどうしてもぷよぷよのイメージが強すぎるのですが、結構いろんなソフトを開発していたんですよね。
特にザナックやアレスタは当時のゲームとしては相当高度な処理をしていておっしゃる通り、知る人ぞ知るディベロッパーというところでした。
ぷよぷよについては色々と無茶苦茶しすぎたなぁというのがありますが、仁井谷社長は確かに今のゲーム業界では
相当ロックな社長であったのは間違いないですね。70という高齢ですが、今もゲーム業界に身を置いているのですかね。
にょきにょき以降、流石に音沙汰が無いと思いますが、果たして復活の機会を伺っているのでしょうか?