1989年、マザーズデイの外れで起きた奇怪な事件から
ストーリーが幕を開けるという、現代アメリカを舞台にしたゲームで
その独特な世界観と秀逸な音楽が今も多くのファンを魅了している
任天堂から発売されたRPGタイトルであるMOTHER。
ドラクエブームでファミコンに多数のRPGが雨後の筍のように濫造されていた時代に
任天堂謹製として発売されたこのタイトルには、当時人気のコピーライターであった
糸井重里氏がシナリオを全面的に手掛けており
言葉を操る職業のセリフ回しの妙などが、多数ゲーム内に散りばめられており
そこら辺の凡百のRPGよりも圧倒的な存在感を出すことに成功していた。
パステルカラーのやや明るめかつ色あせた雰囲気のあるグラフィックや
ムーンライダーズの鈴木慶一をメインに据えた、圧倒的表現力の音楽など
今でもその一つ一つの要素がファンの間で語り継がれている作品となっている。
シリーズとしては1989年のFCで出た1、その後5年後の1994年にSFCで発売されたMOTHER2。
そして2006年にGBAで発売されたMOTHER3の三作がある。2と3はいずれも難産なタイトルとなっており
特に3は出されることが決定するも開発難航で何度かハードや副題の変更があり、結局一旦ご破算となり
その後開発が再開されGBAに発売されることになったという、紆余曲折を経て発売されたタイトルとなる。
海外に於いては、海外のSFCであるSNESで2がEARTHBOUNDというタイトルで発売されている。
FCの1は発売されていなかったが、Wii UのVCで日本で配信が行われるのと同時に海外でも
リリースされ、その時にはEARTHBOUND BEGINNINGの名前がつけられている。
そして3に至っては、今もなお海外では未発売という状況になっている。
海外では2以外の発売は暫く無かったものの、この個性的なゲームデザインは
海外のゲーム好きにも認知されており、特に2の個性的なシステムであるドラムロール式HP表示などを
使って独自のRPGを制作したりするような、一種のファンアート的な活動がある。
そしてMOTHERフォロワー的な同人タイトルが幾つか出ていたが、その中で有名になったのは
今はスイッチでもプレイ可能なUNDERTALEがある。製作者は明確にMOTHERに影響を受けていることを語っている。
というわけで、国内外でその独特な世界観に魅せられた人が多い
MOTHERシリーズであるが、その産みの親である糸井重里氏が主宰を務める
WEBサイトであるほぼ日刊イトイ新聞にて、このMOTHERに関する
新たなプロジェクトが始動することを告知している!
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糸井重里の『ほぼ日』でMOTHERプロジェクトがスタート!
MOTHERシリーズは管理人も色々と思い入れのあるシリーズである。
MOTHER1は生まれて始めて(それとは知らずに)中古で買ったゲーム。
小学生の頃にはストーリーなどを理解する頭はまだなかったものの
その独特な世界観は、自分の記憶に強く刷り込まれ、今でもMOTHERの様々なシーンを思い出すことができる。
2は自分では購入しなかったが、友人から借りてクリアした記憶。
いずれのタイトルも、ゲームはもちろん、音楽が非常に印象に残っている。
3は所持はしているものの、実は最後までやっていなかったり←
そんなMOTHERシリーズは、今もなおリメイクだったり新作が望まれている
シリーズであるわけだが、そのメインシナリオやゲームデザインを手掛けた
糸井重里氏が自身で持つWEBサイト・ほぼ日刊イトイ新聞において
これからMOTHERプロジェクトなる企画をすることを告知している!
https://www.1101.com/mother_project/
告知動画を見ている限りでは、確定なのは今年末辺りにMOTHERの全ての
言葉を収録したファンブックが発売されるということだろうか。
あとはファンが喜ぶ告知などがたくさん行われるとのこと!
現時点では新作は難しいとは思っているが、既にWii UのVCで配信が行われている
MOTHER3作が一つのパッケージで発売されるとか、そんなコレクションタイトルぐらいは
夢を見てもいいのでは?と個人的には思っていたりする。ほぼ日主導なので可能性は低いと思うが。
今後情報が展開されていくと思うので、ある程度は期待したいと思う。
おまけ
告知動画で流れているMOTHER EARTHは30分耐久動画を
自作しているのでいい音楽だなと思った人は是非。
今回のプロジェクト・・・本音をいえば、30周年である昨年からスタートして欲しかったです。
海外的にはEARTHBOUNDが今年で25周年ですから、まあいいか・・・みたいな気分でもありますけど(笑)
MOTHERは音楽にこだわってたというのは有名な話ですが、ことば(あえて平仮名で表記してます。)には特にこだわってたのも、それ以上に有名な話ですね。
正直、忘れてることも少なくはないのですが・・・名言とまではいかなくとも、心に残るようなことばが多かったように記憶しています。
全部ではないでしょうけど、そんなことばたちが収録された本・・・何か絵本的なあたたかさを感じるものになりそうな気がします。
他の展開にも期待はしてますが・・・
ぶっちゃけ、新作とかリメイクは諦めてるところもあるので、moonの時みたいな(ほぼ)ベタ移植のコレクションタイトルは欲しいと、ずっと思ってますね。未だに海外でMOTHER3のプレイ環境がないのも、もういい加減に解決しないと・・・
(NINTENDO64のMOTHER3や、モノリスソフトが作ってたゲームキューブでのMOTHERのプロトタイプが動いているのも見たい気持ちはありますが、それは欲張りすぎなので、あまり高望みはしてないです。)
あとは、シリーズのサウンドトラックCD BOXですね。1と2は未収録曲が結構ありますし、3は配信限定でしたし・・・
でも、こんな単純な発想ではない商品展開を、ほぼ日もされてるので、いい意味で期待を裏切って欲しいものですね。
それまでは、new3DSでMOTHER2をやったり、レアアイテム(おうじゃのつるぎ等)狩りをしてる動画でも見ていたりします(笑)
追記です。
Yahoo!ニュースでMOTHER3の話題が!
まさか・・・と思ったら、糸井重里氏がリゼ・ヘルエスタというVTuberのMOTHER3のプレイ動画を観て絶賛してたという。しかも、ほぼ日の今日のダーリン(5月15日分)でも少しふれられていました。
ゲーム動画の実況者からしたら、これ程嬉しいことはないでしょうね。
(ちなみに、このVTuberさんはMOTHER2もやっていらっしゃいました。ガッツのバット・・・一発で手に入れられるってすげぇ・・・)
これを機会に、NINTENDO SWITCHでもMOTHERシリーズが遊べるようになる(早い話が、コレクションタイトルのリリースの)機運が高まるといいのですが・・・どうなるのでしょうね?
少なくとも、ほぼ日で糸井氏とリゼ・ヘルエスタさんの対談が実現したら面白いだろうな・・・と思ってしまいました。無理か(笑)
初代MOTHERが1989年、2が1994年ともういずれも
四半世紀以上前のソフトということに、時の流れを感じずにはいられませんね。
思えば遠く 来たものだ…と。
MOTHERは音楽にムーンライダーズの鈴木慶一氏を起用(田中宏和氏と半々ぐらいですかね)というところでも話題になりましたし、2はソフトの容量の3分の1が音楽データになっているということは今でも語り草ですね。
そして仰るとおり、コピーライターをしていた糸井氏がすべてのテキストを考えたともいいます。やはりことばが本職の方の独特なセリフ回しの数々は当時から高く評価されていましたよね。
今回はその魅力的なセリフをすべて網羅した本が出るとのことで、こちらは出たときには購入しようと思ってます。
CDボックスはほしいですが、初代サントラのボーカル曲が今収録できるのか…という懸念はありますよね。やはり、あのオリジナルのボーカル曲がMOTHERのサントラは当時異色を放ってましたから。ゲーム音楽は最後にまとめて一つのトラックに収録されているので、単曲で聴くことが難しくなっているので、未収録曲も補完したサントラが出たら1万したとしても個人的には買うのは確定でしょうね。
あとWii Uで今のところはすべてのシリーズ出来ますが、スイッチでもやりたいというのもわかります。MOTHERコレクションのパッケージ発売されたらこれも絶対購入したいですよね。
最近MOTHER3がツイッターのトレンドに上がっていたのを見ましたが
それが原因だったのかな?とりあえず、もうずっと前に出たゲームが今でも遊ばれて支持されて、新作やコレクションタイトルを熱望されているのは、製作者冥利につきるというものなのでしょうね。ほんと、これからの展開を期待したいところです。
故飯野賢治曰く「任天堂カルチャーの頂点がマザー」という位置づけの作品だけに、どういう展開が待っているのか気になります!
時に哲学的な台詞回し・音楽の生かし方・等身大の世界観(ポケモンにも影響大)・リアルな縮尺のマップ・ポップカルチャーの独特な引用と、本当に画期的なシリーズですよね。 1はタイトルに反しスパルタ親父のようなバランスで、別の意味で泣かされましたがw(終盤……………が消え去るのは子ども心に衝撃でした) 2は全編隙のない仕上がりで、フィールドを歩くだけであれほどシアワセになれるRPGは中々ないです。(将来ツーソンみたいな町でのんびりしたいなあ)
ところで、管理人さんが3をクリアされなかったのは、やっぱりあの鬱展開(開幕早々のアレとかお猿さんのソレなどなど)のせいですか? 確かにアクは相当強めですが、ダンジョンなどに他のRPGにないアイデアが多く、ラストバトルはマザー史上最高に泣けます。 ただ64版の全12章構想からシナリオが3分の一程度カットされ、やや説明不足なのは否めません。完全版を見たい気もしますが難しいでしょうね……
飯野氏も絶賛していたMOTHER。本当にその言葉には納得ですね。ファンが喜ぶ展開を期待したいですよね。
1の頃はまだ小学校低学年で、ゲーム内のセリフなど何がいいたいかわからないことも多数あったのですが、それでもあの世界観は今でも心に焼き付けられてますね。
特に近場の某スーパーのゲーム売り場に置いてあった試遊機にMOTHERがあって、そこで聴いたマジカントの曲とその風景は本当に当時の自分には鮮烈な印象を焼き付けました。
ゲームのバランスとしてはお世辞にも良くない1ですが、最後の展開は怒涛でしたね。消滅イベントは本当に子供心に衝撃的でした。2のその感覚もわかりますね。ツーソンみたいな街で自転車漕いでいたいですよねw
3ですが、ただ単にソフトはあったものの本体が無かったというのが真相だったりしますwGCのゲームボーイプレイヤーでやっていたのですが、途中で売ってしまいましてソフトも手放してしまいました。鬱シナリオはある程度耐性はあるので、本当にそれだけのことですね。Wii U版やればいいんですが、なかなか時間がとれませんw