昨年10月に、任天堂より専用周辺機器であるレッグバンドとリングコンを

同梱して発売された、スイッチのフィットネスタイトルとなる

リングフィットアドベンチャー



Wii時代に、Wii Fitというフィットネスゲームを全世界で売りまくった

任天堂のフィットネスジャンルの新作で、間違いなくWii Fitの魂を受け継いでいる作品と言える。

その出来の良さは多くの人から評価されており、どうせゲームだろうとタカをくくって

ゲームを始めた所、ガチの筋トレをやらせる鬼畜さが大きな話題となった。

RPGとして物語を進めるために、自分の身体を駆使して筋トレで敵を倒していく様は

RPGの主人公の気持ちがわかったなどと、ユーザーに納得させる出来になっている(笑)


しかし、量産が難しいであろうリングコンがやはり出荷数を確保できない

原因になっていると思われ、発売後その出来の良さから、購入を決めたユーザーたちが

いざこのゲームを買おうとした所、慢性的な品薄状況になっていることが既に各所で報告が上がっている。

もはや今は、出荷量=売上本数というぐらいの売れ方を見せており、日本でも

通販サイトで恒常的に売っているショップについては、定価よりも高い価格での

販売が行われているのが常態化している状況である。

ニンテンドースイッチの一年目の本体の品不足に通じるような、入手困難さがしばらく続いていたのと

2月に入って任天堂が中国にある生産工場が新型コロナウイルスによって、操業の縮小を

余儀なくされ、スイッチ本体とともにリングフィットアドベンチャーの生産も厳しい状況にあることを発表している。


その結果、ますますリングフィットアドベンチャーは手に入りにくい商品となっており

生産縮小のために出荷数も少なくなっていることから、文字通り争奪戦といった様相を呈してきている。

供給さえ追いついていれば、確実に国内でもミリオンを軽々と達成できる大人気ソフトとなっている

リングフィットアドベンチャーだが、今このソフトが中国で凄まじいことになっている模様。


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新型コロナウイルスで外出規制が敷かれている中国国内で、室内でできるリングフィットアドベンチャーが争奪戦状態に!定価の3倍ほどでの価格での販売を行っている通販サイトがある模様!

このブログでも度々話題に取り上げている、ゲーム業界にも大きな波紋を広げている

中国武漢発の新型コロナウイルス。日本での感染者報告も日に日に増えており

パンデミックすらもあり得る可能性も出てきている深刻な問題となっている。


日本では未だ大体の人は普段どおりの日常生活を送っているが、中国では

これ以上の新型コロナウイルスの拡大感染を防ぐため、上海や北京と言った

世界に名だたる大都市ですらも、外出に制限を課したり人の出入りを封鎖したりと

まさに戒厳令下にあるような物々しい対策が取られている。

特にコロナウイルスの発信地となっている武漢市は外出禁止となり

家の外に一歩たりとも出てはいけない、集合住宅のベランダ越しであっても

隣人と話をしてはいけないなどと言った厳しい規制が行われているとも聞こえてきている。


コロナの脅威が終息するまで、しばらくは不便な生活を強いられそうな

中国人たちであるが、室内に閉じ込められてしまった市民たちが

家で健康を維持するためのフィットネスの道具として、現在リングフィットアドベンチャーの

地位が非常に高まっているらしい。人民網の日本語訳の記事より引用する。

任天堂のニンテンドースイッチ対応体感型ゲーム「リングフィットアドベンチャー」は一夜にして価格が跳ね上がり、ゲーマーから「2020年に最も投資すべき資産運用商品」などと冗談交じりに呼ばれている。原因は他でもない。今回の新型コロナウイルスによる肺炎で、人々がこれまでになく家にこもっていた今年の春節(旧正月、今年は1月25日)連休期間に、この健康をサポートするゲームが、「ダイエット」という永遠のテーマと相まって瞬く間に人気を博したのだ。

2019年10月、任天堂はフィットネス機能を売り物にしたスイッチ対応体感型ゲーム「リングフィットアドベンチャー」を打ち出した。付属デバイスの「レッグバンド」と「リングコン」などを利用して、ジョギングやスクワット、レッグ・レイズなどのトレーニングをすることで、キャラクターの操作、モンスターとの戦い、ステージクリアなどを行うことができる。

このゲームはある意味で「ゲーム」の楽しみ方を新たに定義したといえる。ステージクリアがもたらす刺激よりも、フィットネスで体を動かすことの方が強調されている。プレイヤーはさまざまなフィットネスの動きをすることで攻撃力を高めると同時に、ステージを進みながらより多くのフィットネススキルを身につけることができる。その日のプレイが終わると、画面にはプレイ時間と消費カロリーが表示される。「インドア文化」の流行もあり、ゲームをしながらのフィットネスは、無味乾燥だった運動をワクワクするものに変えた。この点によって、「リングフィットアドベンチャー」は発売されてすぐに話題になった。

今回の新型肺炎で、このゲームが再び大ブームになると事前に予想した人はほとんどいなかった。だが、爆発的に跳ね上がった価格がその人気の高さを物語る。昨年10月に発売直後は約500-600元(1元は約15.9円)ほどで売られており、その後700-800元で落ち着いた。しかし感染が拡大すると、家でのエンターテインメントは限られるため、価格が急上昇した。今は淘宝(タオバオ)では1700元前後、京東プラットフォームでは2千元に迫り、元の価格のほぼ3倍になった。北京華冕遊戯のカスタマーサービスのスタッフは取材に対し、「今回の価格上昇の動きは先月に始まり、約1ヶ月で、当社のネット店舗で2千台以上を売り上げた」と話した。

上がり続ける価格に加え、プレイヤーが次々とゲームの評価をしたこともあって、このゲームは一時、ゲーム界のホットな話題になった。上海市のゲーマーである彭瓊さんは取材に対し、「1月末から現在まで、ほぼ毎日『リングフィットアドベンチャー』をしている。自分は去年10月に最も早く購入したプレイヤーの一人だが、仕事が忙しくて、ゲーム機はこれまでずっと家の中でほこりをかぶっていた。新型肺炎で毎日家にこもるようになったので、この時間を利用してプレイしている。一般的なフィットネスアプリよりも長く続けられるとは予想外だった」と話した。

怪我の功名とでも言えば良いのか、コロナウイルスの影響によって不運にも家に閉じ込められてしまった

市民たちによって、このリングフィットアドベンチャーが非常に評価されて、今や

定価の3倍近くのプレミア価格でも売れているという話である。

新型コロナウイルスには、今の所特効薬が無く、罹患した人の中での死者は

高齢者が8割ほどを占める(中国での統計)という話があり、今の時点では

頼れる薬もない以上、個人の免疫力を高めることが非常に有効な防護策の一つであることは間違いない。

リングフィットアドベンチャーなら、室内で運動することによって免疫力をある程度

得られるようなトレーニングもできる…そんなふうに評価されている…のかもしれない?

いずれにせよ、定価の3倍近くで売れるということは、日本以上の争奪戦と言ったところだろう。

そもそも、中国でスイッチが発売されてから日も浅く、それ以前から持っていたユーザーも

数的には少ないであろうことから、当然ながらリングフィットアドベンチャーも

他のCSが盛んな国に出荷されているものの、おこぼれぐらいが中国市場に出回っていると考えられるからである。

リングフィットアドベンチャーの人気があるのは良いことではあるが、事情が事情だけに手放しで喜ぶこともできない。

生産も未だ厳しい状態であるわけだし、ましてや任天堂がこの通常より高い価格で販売した分の

利益を得られるわけではないので、任天堂としては歯がゆい状況とも思われる。


それにしても、冗談交じりとはいえ最も投資すべき資産運用商品と言われるゲームが他にどれぐらいあるだろうか?

大きな宣伝もそれほどなく、他の主力任天堂タイトルへのつなぎ的に発売されたこのタイトルが

これだけ売れるとは誰が予想しただろうか。相変わらず任天堂の商品の訴求力の強さに驚かされるばかりである。


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