去年の終わり頃からその存在が確認され、現在全世界を脅威に晒している中国・武漢発の新型コロナウイルス。
日本でも現在、日に日に感染者が特定されている状況であり
現時点で判明している人数は、世界で2番めに多い人数となっている。
しかも、検査を受けられていない潜在的な患者が、その感染力の強さから
多く居るとも考えられており、このあと検査がある程度普通にできるようになれば
日本が第2の武漢になる可能性もあるのではないか…と言った悲観的な意見もある。
日に日に拡大を続け、まだまだ終息の気配など一向に見えない
新型コロナウイルスの脅威は、人々の健康を脅かすだけでなく
パンデミックを恐れて、企業・個人が現在防衛策に走っている状況でもある。
特に中国では、大都市圏が相次いで封鎖されるなど、深刻な影響が広がっており
日常生活がままならないといった地域も数多く存在している。
人々は外出や経済活動を控えている状況にあり、現在の中国は
さながらゴーストタウンのような様相を呈している地域も多い状況である。
学校や会社なども、しばらく操業を停止し、目安の再開時期などはあるものの
果たしてその予定した時期通りに日常生活・業務が再開されるかもわからない状態が続いており
今や、全世界の多くのものの生産を担う中国が与えている経済的影響は
中国国内にとどまらず、全世界に影響が波及している深刻な問題となっている。
ニンテンドースイッチも、今回の武漢肺炎ウイルスの影響を大きく受けており
このブログで先日記事にした通り、あつまれどうぶつの森の限定版セットの
予約開始が2月8日から開始日未定の延期となり(本日3月7日からの予約開始がアナウンスされた模様)
【残念至極】『あつまれどうぶつの森』限定スイッチ本体が新型コロナウイルスの影響で予約開始日が未定に延期!ソフトの発売日は影響なし。
ニンテンドースイッチの日本向けの生産工場が中国にあり、その工場が
コロナウイルスの影響によって稼働が制限されているという事態になっており
スイッチ本体他、リングフィットアドベンチャーの生産が厳しい状況になっているということ。
その影響は既に現れており、現在は日本の小売で通常のスイッチが
軒並み売り切れているという一年目と同じ状態になっており(Liteはまだ入手できる模様)
深刻な状態が既に始まりつつある。ただ、唯一幸いなことに任天堂の当初の告知では
欧米市場には影響は無いという発表であった。しかし、このままコロナウイルスの
影響が終息しないと、4月以降は全世界のスイッチが供給不足に陥る…そんな可能性が示唆されている。
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ベトナムの工場へ中国からの部品供給が滞っている状況にあることが関係者から明かされる
前回のあつ森の予約延期の記事で、任天堂の告知にあったのは
中国での製造が厳しい状況にあり、日本でのスイッチ販売に影響が出るという話で
欧米市場の供給には問題は無い…と言った記事を合わせて紹介した。
日本での売上が多少落ちても、海外での売上が維持されればスイッチの勢いは
まだまだ続くと踏んでいたが、このコロナウイルスの流行が終息の目処が立たずに
今後推移した場合、4月以降全世界のスイッチの供給が不足する可能性があるとBloombergが報じている。
新型コロナウイルスの影響による生産の停滞で、任天堂の主力ゲーム機「スイッチ」の米国や欧州向け供給に4月にも影響が及ぶ恐れが出てきた。部品供給に携わる複数の関係者が明らかにした。
複数の関係者によれば、中国からの部品供給が限られており、任天堂の製品を作るベトナム工場での生産に影響を及ぼし始めている。この工場では主に米国向けの製品を生産しており、現時点の部品供給の遅れは在庫や出荷済みの製品の販売が終わる4月にも顕在化する可能性がある。
任天堂の広報担当者は米国向けの供給について、「現状において供給面で大きな影響は出ていない」とした上で、新型コロナウイルスによる「感染の拡大、長期化という事態になると影響を受ける可能性はある」と説明した。
同社はすでに新型コロナウイルスの影響により中国で生産するスイッチ本体や周辺機器で、日本向けの生産や出荷の遅れが避けられない見通しだと発表していた。
現時点での供給はまだ問題は無いと言えるものの、中国からの部品供給に大きな影響が出ており
今のスイッチの売れ方だと、4月以降に影響が顕在化するという話である。
正直、発売から4年目という売上の面ではもっともピークを迎える時期に
供給が満足に行えないのはかなり痛手であるのは間違いない。
一刻も早い新型コロナウイルスの終息を願いたいところだが、かつて中国で発生し
同じく大きな脅威となったものの、今の新型コロナウイルスに比べれば比較的少ない
罹患数の人数で終息したSARSですらも、終息に8ヶ月ほどかかったとされている。
新型コロナウイルスは、表向きに公表されている患者数が既にSARSの10倍近く
(診断などを受けられていない人も多いようで、実際の数字はもっと多いという説が一般的)
発生している状況であり、現在も中国はおろか、この日本ですら流行の気配を見せている状況になっている。
終息はSARSの時よりも、更に時間がかかる可能性が高く、ニンテンドースイッチのしばらくの
供給不足は避けられないのではないか…と個人的には考えている。
もっとも、この影響を受けるのは当然ながら任天堂だけではなく
今年新型次世代機が発売される予定のPS・Xboxもある程度の影響を受けるのは間違いないだろうと思われる。
現代社会では人海戦術で多数の仕事をこなせる中国の存在が、いかに世界的に見て大きいかというのも
改めてわかる事象となっているのは間違いないだろう。ただ、ハード面はしばらく停滞するかもしれないが
今回のコロナウイルスの有効な防衛策として、自宅に引きこもると言った手段が推奨もされている。
家に引きこもっている間の暇つぶしにゲームを買う…と言ったソフトの購入需要が高まる可能性は
多少なりともあるのかもしれない。こんな形での需要増は正直嬉しいものではないが…。
前から思ってたんですけど、やはり任天堂は自社で工場を持っておらず供給不足の影響が大きく出やすいのが弱点なのかな、と感じています。
もちろん自社工場があるソニーであっても部品の供給などはどうしようもないでしょうけど、それでもあちらはある程度は制御できているのでは、と感じずにはいられません。
すぐには難しいかもしれませんが、今回の件を教訓に、できれば任天堂が直轄する自社工場を持つ方向になってほしいです。
任天堂は基本ファブレス企業ですからね。
ファブレス企業であることのメリットもあれば、デメリットもある。
でもそれは、自社工場を持つ場合も一緒にはなりますからね。
なので、その両者を比較して任天堂が採用しているのがファブレス企業というあり方ということなのでしょうね。
任天堂の場合ですと、ハードが新しくなるとその設計も大きく変わることが多いので、ファブレスの方が柔軟に対応できるのかもしれませんね。
はてさて。今後どんな判断をするでしょうか?
ここは逆に考えれば、旧型持ってて買い換えるか迷ってる人にとっては、お金を貯めるチャンスと思えば…。
「新型Switchの今年年内の発売はない」ともありましたし、第2世代型が出るとしたら来年でしょうから…。
自分も当初はバッテリー持ちの良い方に買い替えを考えてましたが、セーブデータやアカウントの移行やら再ダウンロードやらが面倒くさいので、第2世代型が出るまでは、今ある機種をフルに使うつもりでいます。
実際、ニンテンドースイッチ持っているとお金と時間がいくらあっても足りないレベルでゲームが出てますからね…w充電期間とポジティブに捉えるというのはありかもしれませんねw
次の新たなスイッチが出るようであれば、確かにそれに向けてお金を貯めておくのも一つの選択肢。今後どうなるでしょうか?
こればっかりは不可抗力ですから……… このタイミングで行くと2017年の梅田ヨドバシ前で、夏の炎天下に「何だあれ、昭和20年敗戦後の食糧配給の行列!?」と驚愕したあのスイッチ難民の情景が再現されてしまうのでしょうか。
上で自社工場の話が出てますが、やっぱり任天堂としてはリスク上なかなか難しいような気もします。(ハードが当たるかは毎回博奕ですし………)
まあスイッチ自体は今まで文句のつけようのない売上だったので、ここらで小休止を入れてもそう大きな影響はないと思います。(経験上国内1000万台を超えたハード市場は、短期の売上に左右されないので) 感謝祭・クリスマス商戦までには通常運転に戻るように(さすがにそれは確定かな?)願ってます。
一年目のスイッチはすごかったですからね。週末の家電量販店の行列は
今のゲーム業界では、まず他では見られなかった光景でしたから。
本当に人気があるものは違いますね…と言ったところです。
任天堂は毎回違ったコンセプトのハードで勝負してくるので、在庫関連とか
厳しいと思うんですよね。次世代機を出した時に新たな工場を建てるというわけにもいかないでしょうし。
ファブレス企業のデメリットが今回は出ていますが、こういった一時的な影響より
やはりリスクが全体的に見れば低いと思っています。さすがに今年の年末商戦には平常通り…と信じたいですね。