福岡に拠点を構える国内中堅サードであるレベルファイブ。
かつて日本に存在したゲームメーカーである、リバーヒルソフトに
在籍していた日野晃博氏が立ち上げたディベロッパーであり、最初は
DSのDQ9やPS2のローグギャラクシーなどの開発を担当。
そして、ニンテンドーDSでレイトン教授シリーズをリリースし
ディベロッパー兼パブリッシャーとなり、その後は幾つかのシリーズタイトルを定期的に発表している。
ゲームづくりの特徴として、発売前から大々的なメディアミックス構想をぶち上げて
展開するのが特徴で、主にキッズ層への訴求力が高いゲームを開発している。
その中でも、前述のレイトン教授や、ダンボール戦機。そして、一時はポケモンすらも
凌駕するのではと期待された妖怪ウォッチなどのヒットタイトルがある。
子供向けをヒットさせる才能はかなり高く、一時は国内大手サードよりも存在感があった時期もある。
しかし、よくも悪くも社長の日野氏のワンマン経営であることでも知られ
ゲーム開発と原案だけで終わらせておけばいいのに、自分でシナリオを書きたがったり(大体不評)
あちらもこちらも手をつけて、結局どれも中途半端…という面が最近は目立ってきている。
IPを作り出すことは得意でも、継続することが苦手などとも評されており
実際に、先に挙げた妖怪ウォッチなどは、完全オワコンにはなっていないものの
かつてのブームからすると、非常にその存在感は薄くなってしまっている状況にある。
そんなレベルファイブが持っているIPの一つに、サッカーを題材としたゲームである
イナズマイレブンがある。
こちらもレベルファイブのタイトルとして、積極的なメディア展開がされており
ゲームに加えて、アニメも放送されており、こちらも全盛期はかなりの人気があった。
アニメもやっていたのだが、本来であればアニメの放送と同時期に発売したかったはずの
ゲーム本編・イナズマイレブン アレスの天秤が
延期に延期を重ね、2018年夏発売予定だったものが最終的に2020年春という
2年近くの延期をしている現状にある。アレスの天秤の次のオリオンの刻印のアニメが
今年の9月に終わってしまい、もはやゲームとアニメの同時進行などは
夢のまた夢という、連動する玩具メーカーの関係者の胃を痛くさせるような無様な状況に陥っている。
最初はニンテンドースイッチだけだったアレスの天秤を、PS4・スマホとのマルチにするという
発表を行ってから、開発は非常に難航しているように見え、昨年の年末…ちょうど一年ほど前に
社長の日野氏が、俺達は悪くねぇ!下請けが悪い的な言い訳動画を配信し、ろくに工程管理も
出来ていなかったことが露呈し、ちょっとした炎上状態になってしまったのも随分前の話である。
【どんな釈明が飛び出すか】レベルファイブ日野氏『イナズマイレブンの開発の遅れなどについて25日に事情説明する』
さて、もはや何もかもがグダグダな、今のレベルファイブを象徴する
イナズマイレブンの展開だが、更に呆れたことにアレスの天秤というタイトルは無かったことになり
新作についてのサイレント修正が公式で告知されることなく行われてしまったようである。
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イナズマイレブン最新作のアレスの天秤が、サブタイトルを英雄たちのグレートロードへと変更。更に2020年春発売から2020年発売へサイレント修正へ
前述の通り、イナズマイレブン最新作・アレスの天秤は本来であれば2018年夏発売予定だった。
それが延期に延期を重ね、2020年春の発売になっていた現状の時点でもグダグダであるのに
更にあろうことか、公式でアレスの天秤というサブタイトルを修正し、新たに
英雄たちのグレートロードというサブタイトルをつけ、発売日もしれっと
2020年発売に変更されるという、なんとも情けない修正が行われている。
出典:https://www.inazuma.jp/great-road/
サイレント修正…と記事タイトルに書いているが、サブタイトル自体の変更は
実は3ヶ月前に、レベルファイブのイナズマイレブン開発ブログにて日野氏が正式に書いてはいる。
開発の体制を社内に切り替えることで、システム面をさらに見直し、対戦がグッと盛り上がるゲームを目指しています。
それに伴いタイトルを『イナズマイレブン アレスの天秤』から『イナズマイレブン 英雄たちのグレートロード』に改めさせていただき、アレスの天秤のドラマをベースに、過去キャラたちも登場するプラスアルファのエピソードを加えて、新たなタイトルとしてつくりかえる予定です。ゲームの発売時期は、開発体制の変更に伴って『来年の春』頃となる予定です。
発売までもう暫くお待たせしてしまうことにはなるのですが、皆さんの期待を上回るようなゲームにするべく力を入れています。引用元: 【第7回】今後の開発についてのお知らせ
一応開発ブログでひっそりタイトルの変更告知はあるので、全く突然の変更ではないのだが
公式サイトが上記SSのようになったのは、特にメディアへの告知もなく突然だったということと、開発ブログで
2020年春頃発売を予定と書いているのに、しれっと春をはずして2020年発売予定になっているところからして
なんというか、非常に姑息で情けないというのが正直に思うところである。
おそらく誰もが思っていることだろうが、2020年に発売するのかも怪しいのではないか…
というのが、今のレベルファイブの迷走を見ているとどうしても個人的にも思わざるを得ない。
今回の文字がうりへて・・・
そのまま変換すれば売り経てなんですが、売り下手の間違いかとも思いました・・・微妙に関係性がありそう(苦笑)
以前、カプコンがゼルダの伝説を開発した時のエピソードとして、O本・・・コホン、岡本吉起氏がほぼ日でのインタビューで語ってたことですが・・・
宮本さんのゼルダは、アクションゲームの部分がちゃんとできてれば、シナリオは後付けでも事が足りる、と。アクションが面白くないのにシナリオがあってもしゃーない、と。
実際、シナリオも絵もマップもやり直しになったみたいですね。
今回のイナズマイレブンに関しての開発がどのようになってるかはわかりませんが・・・
もし、シナリオ先行のゲーム開発でしたら、迷走すべくして迷走したというのが、正直な感想です。
電ファミニコゲーマーでのインタビューで語ったような思いがあって、メディア展開があったのは理解できますが、その前にゲームをという基本に立ち返れなかったのかな?と思います。
ここの文字ネタは色んな人に好評?なのかな?
まぁ面白い文字が出てくることがあるので、楽しみましょう。
もちろん管理人もコントロールできないものですw
任天堂の作り方は有名ですよね。ゲームシステムなどを最初に考えて
キャラとかシナリオは後付にするという手法だったかと。
で、他のメーカーはその逆なんですよね。ゲーム好きの間ではよく知られていますけれど。
イナズマイレブンの場合は、アニメ化というか、メディアミックスありきで
色々と破綻したのかなと思っています。レベルファイブの得意の戦略ですが
一つ予定が狂うと、なし崩しにボロボロになっていくという怖さがありますね。
特に日野氏は、ゲームづくりに専念することも出来ないみたいなので…この結果は必然とも言えるのかもしれませんね。