先日、任天堂が公式で行っているゲーム情報配信放送である
ニンテンドーダイレクトにて、発売日が6月16日に決定した
ニンテンドースイッチ期待の、任天堂の完全新作である「ARMS」
伸びる腕を持つ、個性的なキャラクター達が、格闘戦を繰り広げる
任天堂のパンチアウトを、極限までに進化させたようなゲームで
体験会で体験したプレイヤーからは、概ね好評を得ている、まさに期待の新作だ。
まだまだ隠されている情報が多数あるようで、今後発売日に向けて
様々な情報が解禁されていくことが楽しみな本作であるが、どうやら
任天堂が公式で、発売前にニコニコ超会議で、このゲームの一般プレイヤーによる
トーナメントを開催することが決定したことが任天堂公式で告知されている。
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e-Sports普及に本気を入れているように見える任天堂の最近の戦略
ARMSのスゴウデトーナメントが行われるのは、4月29日・30日に
幕張メッセで行われる「ニコニコ超会議」でのイベント会場となる。
大会概要は、任天堂の公式ページにて詳細がアナウンスされている。
『ARMS』スゴウデトーナメント in ニコニコ超会議2017 開催!
2017年4月29日(土)、30日(日)に幕張メッセ(千葉県)にて開催される「ニコニコ超会議2017」で、6月16日(金)に発売を控えた『ARMS』が体験できます。
しかも、発売前にもかかわらず、トーナメント形式の大会を開催します! フリー体験も予定していますので、ぜひ、この機会に『ARMS』を体験しにきてください!
■実施日
4月29日(土) 、4月30日(日)
■参加可能人数
4月29日(土):128名(64名×2)
4月30日(日):128名(64名×2)
※64名によるトーナメント大会を両日2回(午前の部、午後の部)、計4回開催
■参加方法
受付場所:超「ARMS」ブース内(超ゲームエリア/10ホール)
受付時間:開場後、先着エントリー順
※各日先着順に、128名まで受付を行います。午前の部、午後の部をお選びいただくことはできません。
※トーナメントの参加者が定員に達した後は、フリー体験を実施予定です。
■スケジュール
『ARMS』スゴウデトーナメント 午前の部:10:00~14:30
『ARMS』スゴウデトーナメント 午後の部:12:00~16:30
※大会終了時間は進行具合により前後する場合があります。
ニコニコ超会議といえば、2年前の1月に、日本で一番早くスプラトゥーンの
体験会の場を用意したイベントであり、今回のARMSも同じ流れなのだろう。
しかし、スプラトゥーンの時はあくまで何試合かの体験にとどまったので
発売前のゲームでトーナメントを行うのは、今回が初の前代未聞の出来事であると思う。
プロゲーマーを呼んでのエキシビジョンを行うことからも、任天堂としても
非常に気合の入ったイベントであることは間違いないだろう。
ARMSの成功がかかった試金石的なイベントになるかもしれない。
それにしても、ここ数年…特に岩田前社長が亡くなった後の
任天堂の宣伝・ゲームの地位の向上を目指しているかのような積極的な姿勢は個人的に評価している。
岩田社長時代にWiiは大ヒットしたが、その次のWii Uは苦戦を強いられた。
ゲーマー側に寄り添い過ぎて、任天堂が得意とするライト層への
働きかけが最初、少なかったのがWii Uの失敗だったのではないかと
個人的には思っているが、その失敗の経験を活かして、今回のスイッチでは
最初はゲーマー向けでありながらも、持ち運び出来る機能で一般層にも
訴求をしていくことに今の時点では成功しているように見える。
そして、もう一つ任天堂が狙っているのではないかと、個人的に推測しているのが
日本国内でのe-Sports普及と一般化を目指して
ゲーム人口の拡大に本気で取り組もうとしているのではないかということ。
e-SportsのEは「Electronic」のEであり
要は、ゲームをスポーツ…一種の競技と考えて、プレイヤー同士の競技の場として
公式の大会を開くということである。
海外では、かなり一般的な概念となっており、高額の賞金が出るような大規模な大会も開かれている。
日本でももちろん、幾つか大会(闘劇、音ゲーのKACなど)があるが、実は規模が小さく、一般的な認知は低く、コアなゲーマーと
ゲーム好きが知っている程度であり、ゲームの大会というと、日本ではまだまだ低く見られているのが現状のようだ。
以前に、海外のe-Sportsの大会に出るために休みを取りたかったが、認知度が低すぎたため
有給を撮ることに困難が伴った実力あるプレイヤーの話が紹介されていたこともあった。
社員「e-sportsの大会あるんで有給取らせてください、日本代表になれるかも」上司「ゲームやるために休むとか仕事ナメてんの?」
残念ながら、日本のゲームの一般的な認識はこういうところだろう。
ゲームという娯楽自体は、だいぶポピュラーなものになっているが
それでも、プレイする人に対しての目は冷たい所がある。
他にも、日本国内のe-Sportsの大会は規模が小さく、商品も大したものが出ないといった運営側の問題も大きくある。
要は、e-Sportsは日本では現時点ではとてつもなく地位が低いということなのだが
これを任天堂は日本でも、e-Sportsの普及を本気で狙っているのではないかと個人的に考えている。
その理由が、ニンテンドースイッチの最初にコンセプトが紹介された時の映像内にある。
ニンテンドースイッチの活用方法をダイジェストで流した最初のPVであるが
最後にスプラトゥーンの、e-Sports会場と思われるような映像で動画は終わる。
持ち運びが出来て、複数台あればローカルでも多人数対戦が容易にできる
ニンテンドースイッチについては、e-Sportsという概念を浸透させる
広告塔的な活用ができるのも、容易に想像がつく。
今回のARMSの、発売前のトーナメントについても、e-Sports普及への種を蒔いている
準備なのではないかと思っている。実際、同じニコニコ超会議の場を借りて行われた
スプラトゥーンを利用したe-Sportsである「スプラトゥーン甲子園」は
2年連続で開催されて、2回とも大盛況のうちにイベントが終了した。
スイッチで、ゲームから離れていた往年のゲーマーを再びゲームの世界に呼び込み
そして、e-Sports普及も狙う…任天堂の描くロードマップは我々の想像以上に巨大なのかもしれない。
と、もっともらしいことを長文で垂れ流してきたが
全く裏付けのない、個人の推測なので、あまり間に受けないようにしていただきたいところw
まぁ、当たればいいな…というのが今の時点での個人的な考えであることを付け足しておく。