来る8月2日に、DS・3DSで展開してきたシリーズ集大成として
3DSでは最後の作品となるXが出る予定の世界樹の迷宮シリーズ。
骨太なRPGを作ることには定評のある、アトラスが2007年にDSで発売した
WizライクのダンジョンRPGであり、日向悠二氏によるほんわかとしたイラストのキャラが
前面に押し出されてはいるものの、容赦なくボウケンシャーを序盤から殺しにくる
厳し目の難易度と、何よりDSの2画面を活かして、下の画面に自分で手書きマップを
作ることが出来るシステムが、ゲーム好きに受け入れられ、今では一定の
根強いファンが居る、盤石のIPに育っている。管理人もこのゲームのファンの一人である。
Xでは、集大成でもあるということで、製作者曰く、飽きるほど地図を書くことが出来ると
すでに発言しているタイトルになっており、過去最大級のボリュームが期待できる一作になっている。
発売まで一週間を切っているが、管理人もすでに予約済みである。
この世界樹の迷宮シリーズの売りは、先にも書いたとおり、DSの下画面を使っての
手書き地図を書くのが楽しい…というところに、多くのボウケンシャーが魅力を感じていると思うが
3DSでラストとなる今作以後、シリーズがどうなるのか?といった声はファンの間で多く上がっている。
3DS以外だと、下画面でのマップ作成作業がなくなり、マップ作成作業がない世界樹は
やはり魅力が半減してしまうからである。そのため、このXがシリーズとしても
最後の作品になるのでは…?といった観測が持たれていたが、どうやらファンはひとまずは安堵してよいようだ。
さらなる次回作の制作が行われていることが、開発者より明言されたのである!
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世界樹の迷宮Xの小森ディレクターより、新たなステージへ進む世界樹の迷宮の新作が制作されていることが公言される!
今回の発言は、世界樹の迷宮Xの小森ディレクターみずからが発言しているものになる。
以下、ツイッターの引用と、公開されたイメージPVを貼る。
【世界樹Xディレクター・小森よりメッセージ】
世界樹の迷宮Xは、世界樹シリーズにとって遂に10作目の作品となります。ここまでシリーズを続けてこられたのは、ファンの皆様が今日までこのタイトルをプレイし支えて下さったおかげです。本当にありがとうございます(続く https://t.co/YPqvw5Aqnf— 世界樹の迷宮 広報 @世界樹X 8/2発売! (@SQ_kouhou) 2018年7月28日
(続き)当初からお伝えしている通り、世界樹の迷宮Xはこれまでの世界樹シリーズの集大成であり、かつ3DS最後の世界樹となります。
ですが、もちろんそれは「3DSでは」最後という意味です。3DS最後のタイトルとは、すなわち次の段階のはじまりの宣言に他なりません。(続く)— 世界樹の迷宮 広報 @世界樹X 8/2発売! (@SQ_kouhou) 2018年7月28日
(続き)皆様に支えられてここまで来た世界樹は、全く新しい世界に向けて、今、胎動しているのです。この情熱を、出来るだけ早く、目指すべき形として産み出せるよう励んでいきますので、これからもよろしくお願いいたします。
— 世界樹の迷宮 広報 @世界樹X 8/2発売! (@SQ_kouhou) 2018年7月28日
というわけで、Xが最後の作品ではなく、まだまだ世界樹の迷宮シリーズは続いていくとのこと!
3DSでの展開は、当然Xが最後であるが、新たなプロジェクトがすでに動き始めているということ。
アトラスは、今までのリリース傾向から、それぞれのシリーズを律儀にマルチにはあまりせず
きっちりと一つの(会社の)ハードに出していく傾向が強い。
例えば、メガテンシリーズや世界樹の迷宮は任天堂ハード、ペルソナがPSハードといった感じに。
そうなると、世界樹の迷宮シリーズの次なるプラットフォームはまだ示されていないが
可能性としては、やはり携帯機にもなれる、スイッチが最有力だと考えられそうだ。
もちろん、地図作成についてはどうなるかは未知数なのだが、新たなハードでの展開でも
この売りは残していく個人的には考えている。果たして、世界樹の迷宮シリーズの
制作陣が、次はどのような展開を考えているのか。今はただ次なる報が来ることを心待ちにしたいと思う。
正直気にはなるけど、難易度高いのはな。。。
ちゃんと育成して行けば、さほどでもない←
ただ一部強ボスは、マゾ的な難易度です。あと雑魚戦でも気を抜くとhageますw
マゾ要素絶無なので。。。
それが普通に嫌ですね、お金出して時間使って嫌な思いはソシャゲだけでいい・・・。
自分は割と、やられる緊張感が欲しい人間でもあるので
世界樹のテイストは好きですね。まぁ好みの問題なのでしゃあないかと。
世界樹の迷宮モバイルという一画面の世界樹が既にありまして
ありましたねぇ。確か1年ぐらいでサービス終了していたような…?
その頃の制作ノウハウでも活かすのでしょうか?
暫くやってなかったけど、Switch出たら買おうかな。
難易度はともかく、ゲーム的には楽しいしな。楽しみ増えるのはいいこと。
ぜひぜひ新作がスイッチなら購入をば!
自分も今から新作発表が楽しみです。PSに出ることになれば諦めますがw
世界樹の迷宮5 とあるパーティーのアイオリア冒険日記
~パーティー紹介~
ギルド名:アオイシロ(別ゲームだw)
パーティー紹介(8F到達。バストは当社比)
・フェンサー 性格:お転婆 CV:瀬戸麻沙美 バスト:B-C 絵:フェンサー女子1
・ハヤミ(マスラオ) 性格:冷静 CV:早見沙織 バスト:A-B 絵:マスラオ女子1
(マスラオだけ中の人の名前な理由は早見さんの声が好きだからという事でw)
・セスタス 性格:ボーイッシュ CV:大橋彩香 バスト:E-F 絵:セスタス女子2 アナザーカラー(白髪・褐色)
・ハウンド 性格:真面目 CV:日笠陽子 バスト:C-D 絵:ハウンド女子1 アナザーカラー(青髪・褐色)
・シャーマン 性格:明るい CV:日笠陽子 バスト:バストって美味しいの? 絵:ブラニ―女子ノーマル1
ギルドカード↓
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~ギルド「アオイシロ」魔女の黄昏帝より~
シャーマン「いよいよ8F到達だね! 新しいクエストの依頼主と逢って来てどうだった?」
フェンサー「シャーマンって見かけによらず大人っぽい声の設定で可愛いよね~すりすり♪」
シャーマン「もぉっ! 誤魔化さないで下さい! ……で、クエスト受けるんですか?」
フェンサー「うーん……それがねぇ。変態魔獣とかいう人……いや、只の変態の依頼の件だけど、いきなり『フォオオオッ! ギャルのタイツおーくれ』とか言ってきたので」
ハヤミ「変態魔獣じゃなくて変態魔神さんですよ。まぁ違和感全然ないですが……」
フェンサー「あはははっ。ハヤミよく名前覚えていたね。一人だけ名前付いてるだけあるよ。今度何とかの劣等生風に依頼主に『お兄様』って言えばお小遣いくれるかもよ?」
ハウンド「少し前のヲタネタは良いです。それよりか、話が進まないのでどうしたか教えてください」
フェンサー「うん。つい防衛本能でビジョンストラスをお尻にやっちゃった」
ハウンド「……それ刺す場所が違う技じゃないですか……当然依頼主は激怒してクエストの話は無かった事になったんですよね?」
フェンサー「いや、涙目だったけど何か喜んでいたっぽい」
ハヤミ「それって決して関わってはいけない依頼主なのでは……」
フェンサー「でも剣一本駄目にしちゃったから、依頼受けない訳にはいかなくなっちゃった」
ハウンド「依頼主の無事よりも剣の方が大事なんですね……まぁ確かにそんな事した剣使いたくないでしょうが」
セスタス「ねぇねぇ。それよりかさぁ、なんか、別の依頼主さんから『私の頭、腕、脚を縛って尻こだまを抜いてくださいはぁはぁ』ってクエストあったけど、そっちのが良いんじゃ? ボクとハウンド縛り技得意だし」
ハウンド「いや……その『ブログ・カンリ・ニン』という依頼主様も変態魔神氏に負けず劣らず怪しくないですか……」(コラ)
セスタス「あ、でも報酬5エンだって。やめとこっか」(無礼者)
シャーマン「『ブログ・カンリ・ニン』様楽しみにしてたらしいけど、残念ね」
ハヤミ「……で、話を戻しますが、二つ名を得て新しい(HENTAIな)境地を開きそうな変態魔神氏の依頼って何ですか?」
フェンサー「それがね……ひそひそ」
一同「えええええっ! そんな無茶な!」
続く?
気づいたら何故かSSが始まっていて、管理人なのにたまげたなぁ…←
って、続くんかい!?←ノリツッコミ
続いても全く問題ないですが、レスは期待しないでくださいねw
あと、ブログ・カンリ・ニンは確かに怪しい…というか、完全に不審者なのですが
報酬は5エンではないです。1エンですよ!←
ヨウガンジュウのアレでもまかなえる報酬でドケチ過ぎですよ!
男は皆ヨウガンジュウゥゥゥゥゥゥゥ!!(根性焼き←二番煎じ
むしろブログ・カンリ・ニンの尻子玉を…(以下自粛
世界樹の迷宮5 とあるパーティーのアイオリア冒険日記 その2
~ギルド「アオイシロ」第二階層 奇岩の山道 8Fより~
フェンサー「わーい。ブログ・カンリ・ニン様から好き放題やりたい放題にSS書いて良いって許可貰ったよ♪」
セスタス「じゃあBLネタOKだね! 腐女子召喚でPVも急上昇してウハウハでしょ?」
ハウンド「いや……そんな許可は貰ってないでしょう!」
ハヤミ「で……でしたら変態魔神氏の専門分野のGLで……」
ハウンド「冷静キャラ設定の貴女まで何言っているんですか! まぁ……うさみみ両手に花のフェンサーさんのSSなら……ごにょごにょ」
シャーマン「はぁ……みんな勝手な事ばかり言って話が進まないじゃない。リーダー(フェンサー)何か言ってやってください」
フェンサー「うんうん。良いね~GL。いっその事こんなSS止めてリリちゃんとソロルちゃんのGLにしよ♪」
シャーマン「はぁっ……(駄目だこのパーティー)。そもそも8Fの時点じゃリリとソロルがコンビだって知らないはずでしょう……」
フェンサー「あはははっ。そうだよねー。ごめんごめん。ついうっかりしていたよ」
ハウンド「ごほん……気を取り直して。変態魔神氏から受けた依頼の内容ですが……本当にやるんですかコレ?」
フェンサー「うん。何とかなるでしょう」
シャーマン「依頼内容は『初見でオリファントを殺せ』って……正気じゃないわね」
ハヤミ「ええっと……一応確認しますが、私達全員Lvは24ですよね……オリファントはLv67ですよ!」
セスタス「はっはっはー。敵が強いほど燃えるぜ!」
ハウンド「脳への栄養が全部おっぱいに廻っちゃった馬○は黙っていてください。ステータスだけみるとラスボスに匹敵しますが……それでもやるんですか?」
フェンサー「うん。だって新しい剣買っちゃったからお金無いし」
シャーマン「今からでもブログ・カンリ・ニン様のヨウガンジュウを縛るクエストに変更しませんか?」
フェンサー「でも報酬が1エンに下がっちゃったしねぇ……というか、前回聴いた内容と若干違う気がするけどまぁ些細な事だよね」
ハヤミ「皆さん! 先の話なんかしてる暇ないですよ! 気が付かれたらあっと言う間に距離詰められました!」
フェンサー「うわぁぁあああっ。歩行距離2倍で近寄ってきた」
ハウンド「ちょっと待って! まだ猟犬と鷹呼んでいません!」
セスタス「それって迷宮に入った直後にやる事じゃん。ハウンドって意外とおっちょこちょいだよね♪」
ハウンド「貴女にだけは言われたくありません!」
ひょっこ達のオリファントへの挑戦の結末は如何に?
長くなるので続く?
世界樹の迷宮5 とあるパーティーのアイオリア冒険日記 その3
~ギルド アオイシロVSオリファント~
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―1ターン目~13ターン目―
【1ターン目行動】フェンサー「ビジョンストラス」ハヤミ「地の利」セスタス「ワンツー」ハウンド「犬笛」シャーマン「鎮守」
セスタス「うぉおおおおっ~曲かっけええええええええっ! テンションあがるぜ!」
ハヤミ「確かにカッコイイですね。『剣を掲げ誇りを胸に』は正統派ブリティッシュハードロック風ですが、こちらはジャーマンメタル風ですかね?」
ハウンド「いや……ハヤミここはそんなところで冷静に分析するところじゃないですよ」
ハヤミ「とにかく蠍と麒麟を狩りつくした私達のコンビネーションで行きましょう!」
フェンサー「おおっと! いきなり大技『キングブレス』で来た! あったらないよ!」
シャーマン「レベル差があるけど、この技は喰らいませんね」
【2ターン目】フェンサー「チェインファイア」ハヤミ「鎧通し」セスタス「ワンツー」ハウンド「鷹笛」シャーマン「討滅」
フェンサー「なんか1ポイントしかダメージ与えられないんだけど?」
ハヤミ「取りあえず味方への補助系スキルと敵への能力低下系スキルを片っ端から使います」
【3ターン目以降】書くのが面倒になって来たので略(マテ
ハウンド「僕が矢を撃ったらチェイン系スキルで追い打ちかけて……あれ? フェンサー?」
シャーマン「さっき551ポイントダメージ喰らって一撃で死んだわよ」
ハウンド「ちょっ! 私達HP100台なのにどうやって勝てるのよ!」
シャーマン「取りあえずネクタル使って。防御系の補助スキルが無駄だから回避系のスキルを使いましょう」
―ネクタル使用後―
フェンサー「お花畑が……あれ? 私生き返ったのか。皆まだオリファント倒していないの?」
ハウンド「リーダーが言う台詞じゃないんですけど……」
ハヤミ「それどころか肝心な攻撃が全然ダメージ与えられないんだけど」
セスタス「見て見て! ボクはダメージ6ポイントまで与えられるようになったよ!」
ハヤミ「一番高い攻撃力で6って……オリファントの体力ゲージが少しも減っていないんですけど」
シャーマン「因みにオリファントのHPはHP35753ね。セスタスがあと6000発ぐらい殴れば倒せるわね」
フェンサー「じゃあ私も手伝うよ! 皆逝くよ!」
ハヤミ「声ネタで縁起の無い誤字をしないでください!!!」
セスタス「フェンサーとハウンドが牙刺しで死んだよ。フェンサー生き返ったばかりなのに使えないねー」
ハヤミ「981ポイントダメージ受けたんですが……これだけダメージ喰らうとネクタルで生き返るような傷なの?」
―ネクタル使用後―
フェンサー「お花畑が……あれ? 私生き返ったのか。皆まだオリファント倒していないの?」
ハヤミ「貴女の台詞も状況もさっきと全然変わっていません」
フェンサー「私が居ないと敵を倒せないなんて仕方ないなぁ。皆だらしないぞ」
一同(なんでこんなリーダーのギルドに入ってしまったんだろう)
フェンサー「じゃあ奥の手ウィンドカーテン!」
ハヤミ「おお! これでしたらオリファントの攻撃も喰らいませんね……ってあれ?」
セスタス「どうしたのハヤミ?」
ハヤミ「私は平気でしたが、オリファントの牙刺しでまたハウンドさんが死にました」
フェンサー「そっか! ウィンドカーテンだと私と同じ列しか守れないもんね」
―以後アホな行動を繰り返し何とか14ターン目―
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フェンサー「はぁはぁ……結構善戦してるよね。私の攻撃は相変わらず1ポイントしかダメージ与えられないけど……あれ? 皆死んでる!」
フェンサー「ちょっとちょっと! 特にハウンド自分のペットはまだ生きているのにご主人様が先に死ぬってどういう事……って、うわー」(牙刺し)
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街景~アイオリアのいち市民・ブログ・カンリ・ニンの視点~
ここはアイオリアの冒険者の憩いの酒場である魔女の黄昏亭…。
冒険者たちが集まり、妖艶な雰囲気を漂わせるマスターを通じて
様々なクエストがやり取りされる場所だ。依頼は基本的に誰でもでき
街の一般市民の、ひとつの駆け込み寺ともなっている施設だ。
今日も数多の命知らずな冒険者たちが集まる酒場…今日も普段と同じ賑わいを見せている。
そこに老人…というには、少し言い過ぎな初老の男が訪ねてきた。
痩せぎすの身体でありながら、眼光だけはどこか鋭い、何か只者ではない…
そんな雰囲気をどことなく漂わせる男だった。歴戦の勇士であろうか。
男は、その体躯からは似合わない軽やかな足取りで酒場のマスターに近寄り話しかける。
カンリ・ニン「景気はどうだい?マスター?」
メリーナ「あら。カンリ・ニンじゃない。久しぶり。」
カンリ・ニン「たまには一杯引っ掛けようと思ってな。適当に見繕ってくれ」
メリーナ「わかったわ。」
メリーナは手際よく、酒を用意しカンリ・ニンに差し出した。
飲みっぷりだけを見れば、現役の冒険者と全く変わらない、かつての戦士がそこにはいた。
カンリ・ニン「ふう。こんな暑い夜にはこの一杯が最高だ」
メリーナ「相変わらずの飲みっぷりね。もう一杯いく?」
カンリ・ニン「いや。このところ、不摂生が続いておってな。この一杯でやめておく」
メリーナ「あら。残念。」
顔なじみの簡単な挨拶は済み、暫く沈黙が二人の間に流れた。
言葉を語らずとも、お互いの言いたいことはわかる…そんな雰囲気を二人は醸し出していた。
そして、しばし続く沈黙を破ったのは、カンリ・ニンであった。
カンリ・ニン「そういえばマスター。ワシが出していたオリファント討伐のクエスト依頼はどうなった?誰か受注者が現れたか?」
カンリ・ニンはニヤニヤしながら、メリーナに告げた。
どうせ来なかっただろう?そんなことを言いたい顔だ。
オリファントとは、世界樹の迷宮に居るという伝説の巨象の名前だ。
とてつもなく巨大で獰猛…どんなに腕に自信がある冒険者でも
オリファントの姿を見ると、誰もがすくみあがってしまう…。
オリファントに出会い、命からがら帰ってきた冒険者たちは
世界樹の迷宮の探索に心が折れ、引退した冒険者も多いと聞く。
そして、引退しなかった冒険者もいるが…彼らはもはやこの世には居ない。
そんなオリファントを若い頃に倒した…と吹聴しているのが、このカンリ・ニンだ。
彼は時々、その時の武勇伝を大げさに話してくれる。どうせ嘘だろうと思うのだが
それにしても、彼にはオリファント討伐を本当に成し遂げたのでは?と思わせる貫禄がどこかにある。
仲間の証言でもあれば…とは思うが、彼と一緒にオリファントを倒した冒険者は、同じくこの世を去っている。
彼だけが、死闘の末、オリファントを倒し、最後の力を振り絞ってアリアドネの糸でアイオリアに戻ってきたという…。
このオリファント討伐依頼を、なんと報酬1エンというとんでもない額で依頼しているのが
このカンリ・ニンその人である。依頼自体は、すでに何年前にされたのか。マスターですら覚えていない。
そこには色あせた、クエストの依頼用紙だけがずっと、掲示板の片隅にひっそりと残っていた。
命をも失いかねないオリファントの戦い…。誰が1エンという値段で依頼を受けるのだろうか。
報酬10000エン出したとしても、安すぎると感じるほどの難敵だ。
カンリ・ニンはそんなことは百も承知で依頼を出していたのだ。どうせこの依頼を受けるものは
自分が生きている間にはこない。1エンという報酬でこのオリファント討伐を受けるような
酔狂な冒険者は、もはやカンリ・ニンの及びもつかない練達で最強の冒険者たちなのだろう。
そう。相手がオリファントでもあっても物足りない…そんな冒険者たち…。
カンリ・ニンは死ぬまでに、一度でもオリファントを討伐し、世界樹の迷宮を完全踏破する
冒険者たちの登場を夢見ているのだ。それは終わらない長い夢だと、カンリ・ニン自身が誰よりも一番に感じていた。
メリーナ「それがねカンリ・ニン…なんと、そのクエストがこの前受注されたのよ!」
カンリ・ニン「なんと!?あのクエストを受注する冒険者が現れたというのか!?1エンの報酬で命知らずな任務を受ける奴らがいたのか…その冒険者たちはやはり、只者ではない雰囲気を醸し出していたのか!?」
カンリ・ニンとしては、夢にまで見た最強パーティの出現に心が踊らずにはいられない。
しかし、メリーナの口から返ってきた言葉は意外なものだった。
メリーナ「ところがね。なんとも緊迫感のないパーティで、全然強そうにも見えなかったの。なんでも、最近このアイオリアでギルドを立ち上げたという『アオイシロ』っていうギルドの面々だったわよ。」
カンリ・ニン「『アオイシロ』?聞いたことが全くないぞ…?」
メリーナ「立ち上げたばかりのギルドと言ったでしょう。先日、ようやく第一層を踏破したばかりと聞いたわよ。オリファントのことは全く知らなかったのね。きっと。」
カンリ・ニン「そんな冒険者たちにこのクエストの受注をさせたのか!?」
メリーナ「私は必死に止めたわよ。でも、『アオイシロ』の面々がどうしてもって引かないから、こちらがついに折れちゃったわ。」
カンリ・ニン「なんと無謀な…。『アオイシロ』とやら、無事で居てくれよ…。」
カンリ・ニンの予想だもしない形で行われていたクエストの受注。
もし生きて帰ってきたら、報酬は弾まなければな…カンリ・ニンはまだ知らぬ
『アオイシロ』の面々の武運を人知れず祈るのであった…。
続く??
時間がって……流石に寝ようかと思ったら目が覚めましたw
これは新しい手法のノリ突っ込みですかいwww
この切り換えしは流石の変態も想像してませんでしたよw
てか何気に事前に準備してたのかって位文章上手いんですがw
てかオリファント討伐の依頼だしてフェンサーちゃんにケツにビジョンストラス喰らって喜んでたの変態魔神なんですがぁあああっ(魂の叫び
単なる思いつきで書いたものですが、確かにノリツッコミっぽい!?
事前に用意などはしていないので、それっぽく書いただけなのですが
意外に好評?なようでこちらが驚きましたw
へへへ。このブログで書き込みをするということは
突如改変が行われる世界線に飛ばされることもやむ無し…ということ。
君はこの改変された世界線を利用してもいいし、無視しても良い←
世界樹の迷宮5 とあるパーティーのアイオリア冒険日記 その4
~ギルド アオイシロ ジェネッタの宿にて フェンサー視点~
ジェネッタ「おお、勇者たちよ。死んでしまうとは情けない」
何処かふざけているような、それでいて憎めない愛嬌のある聞き慣れた声と聞き慣れぬ台詞で私は目覚めた。
フェンサー「ここは何処……それに何この匂い」
干し草の独特の臭いが鼻に突く。身を起こし、状況を確認しようとすると、愛嬌のある細目のセリアンが私の顔を覗き込んでいた。
ジェネッタ「あ~良かったですね~これで皆さん生き返りましたね」
フェンサー「生き返ったって……如何いう事なの?」
ジェネッタ「あらら。全滅したのは初めてだからご存じ無かったですか? それとも生き返ったばかりで記憶が曖昧なのですかね?」
フェンサー「記憶って……痛っ!」
頭痛と共に徐々に記憶が浮かび上がってくる……そう、あれは変態魔神という一介の変態の依頼を受けて、無謀にもオリファントに挑み、全滅したんだっけ。
フェンサー「そっか……私達全滅したんだっけ……って皆は無事なの? というかここは何処?」
ジェネッタ「まぁまぁ落ち着いてくださぁい。まず、貴女達は全滅してから、たまたま通りかかったリリさんとソロルさんにここまで運ばれてきたんですよ」
フェンサー「そうでしたか……後でリリとソロルにお礼を言わないといけないね」
ジェネッタ「まぁ、リリさんの死霊に担がれている貴女達を見た時はびっくりしましたが、それはとにかく、くぷぷっ……フェンサーさんのお顔がメディ子ちゃんにヘビィストライク喰らったししょーさんみたいにモザイクかかっていて面白かったですよ」
何処が面白いんだか。そもそもメディ子とししょーって誰? 脳味噌の栄養が全て胸に廻っているような人の考えは解らない。
とにかく助かったのは確かなので礼を言った。
フェンサー「ありがとう。ところで、ここは何時もの寝室じゃないみたいだけれど何処なの……って、うわっ!」
見上げるとジェネッタの顔の横にひょこっと馬が顔を覗いていてびっくりした。
ジェネッタ「あーここは見ての通り馬小屋ですよ」
フェンサー「なんで馬小屋?」
ジェネッタ「……何を言ってるんですか? 貴女達は全滅したので身包み剥されて文字通り素っ裸の文無しですよぉ。文無しが泊まる場所と言えば、遥か昔、APPLE2の6色カラーの時代から決まっているではありませんか~」
フェンサー「……言っている意味が全然解らないんだけど」
ジェネッタ「そうか! 馬小屋で宿泊した経験があるのは大抵『ふぁみこん』世代が多いんでしょうね。因みにこの文章書いてる人は白黒携帯げぇむ機が初めてらしいですね。とにかく石の中に居なくて助けられて良かったです」
何を言っているのかますます理解できない。まぁ普段から「コイン矢の如し」とか真顔なのかふざけた顔なのかいつも同じ表情で話す彼女の事をまともに聞いていたら日が暮れそうだ。
フェンサー「とにかく文無しは馬小屋じゃないといけないのね。で、こんな馬はじめて見るんですけど?」
ジェネッタ「あらら? うちの看板娘の『まきばおー』さんとなら以前お会いしたことがあるはずですよぉ?」
なんだそのロバと馬の間に生まれた短足の競走馬みたい名前は? そんなふざけた名前の馬を私は知らない。
さっきからジェネッタの話す言葉全てに違和感を覚えていた。
そもそも私の記憶では馬小屋などという施設はなかったはずだけれど……
私が考え込んでいると、馬は鼻息荒く、ジェネッタに顔を寄せた。
ジェネッタ「あらあら……『まきばおー』が拗ねてしましましたね。貴女が知らないなんて言うからですよぉ……おーよしよし……って、いたたっ! 耳をかまないでくださぁ~い」
フェンサー「私に対してじゃなくてジェネッタに対して怒っているんじゃ?」
ジェネッタ「いいえ、私の耳のせいでよくニンジンの葉と間違えられるみたいなんですよははははっ」
ニンジンの葉と耳を間違えるのだろうか……。単にジェネッタが嫌われているだけのような気がするけれど。
そんなやり取りをしていると、近くの干し草の中からハヤミの悲鳴が聞こえた。
フェンサー「なっ! どうしたの!」
私が慌てて干し草を掻き分けると、中でハヤミはセスタスにおっ○いを鷲掴みにされ、如何わしい行為に及んでいた。
ハヤミ「ううっ……フェンサーさん! 助けてくださあぃ~」
早見○織さんそっくりな声で、普段は冷静なハヤミが涙目で私に助けを求めた。
セスタス「はぁはぁ。いいじゃんか。減るもんじゃないし、むしろ増えそうなもんでしょ? 揉まれてたら私ぐらい大きくなるか知れないよ?」
ハヤミ「貴女みたいに大き過ぎても邪魔なだけです!」
フェンサー「というか、なんで貴女達服着ていないの?」
セスタス「何言ってるの? フェンサーも産まれたばっかりの姿で、元気よくこんにちはしてるよ? 『幻影の騎士』ってそんなかんじらしいね♪」
フェンサー「えっ……ええええええっ!」
ジェネッタの馬○は一言も教えてくれなかったけれど、確かにこんにちはしていた。こんな姿である事も気付かずに、ジェネッタと会話をしていたのか!
『幻影の騎士』の称号を得ると全裸で攻撃を回避するなんて風評被害があるし、変態何とかが良くネタにしているらしいけれど、自分が本当にそんな恰好をしているとは思わなかった。
それはとにかく、ハウンドとシャーマンも干し草で体を隠しながら私に近付いてきた。
ハウンド「全滅した冒険者が全てアイテムを無くすのは常識ですよ」
シャーマン「むしろ誰もロストしなかっただけ幸運よね……でも、これから先、どうしようか……」
そんな話は聞いた事が無い。ロスト? 何の事? 彼女たちの会話の意味がさっぱり解らない。
ハヤミ「と……取りあえずジェネッタさんに服をお借りしましょう。はぅっ!」
セスタス「そのまえにボクともっと乳くりあおうぜ~」
ハヤミ「嫌です! 私の貞操はフェンサーのものですから!」
フェンサー「いや、今はそれどころじゃないでしょ……。ところで変態魔神からの依頼って他の人が果たしちゃったかな?」
すると、全員がぽかんとした表情で、私を見つめた。
熱心にハヤミの胸を揉み下していたセスタスまで手の動きを止め、不思議そうな表情で私に聞いてきた。
セスタス「変態魔神って誰?」
フェンサー「オリファント退治のクエストの依頼主だよ。皆、覚えているでしょ?」
ハウンド「何を言っているの? オリファント退治の依頼主は『カンリ・ニン』様だよ」
フェンサー「えっ……それって確か頭・腕・脚を縛って尻こだま抜いて欲しいって別のクエストだったような……」
セスタス「はぁ? 『カンリ・ニン』様はこの世界の守護神だよ? そんな変態的な依頼出すわけないじゃん?」
皆が笑い出したので、私はちょっとムッとしながら反論した。
フェンサー「でも確かに変態魔神にビジョンストラスをお尻に刺して、剣を駄目にしたんだけれど……」
あの時の『ギャルのタイツをおーくれ』という不快な声は今でも耳奥に響いている。
そしてビジョンストラスをお尻に突き刺した時のどんなモンスター相手にも感じた事が無かった気持ち悪い感触。
何よりあの嬉しそうな気持ち悪い表情は生涯忘れ得ぬトラウマになりそうだったので勘違いなどのはずがない。
シャーマン「何を言ってるのよ……そんなふざけた名前の魔神、オーバーロードだって創らないわよ」
フェンサー「オーバーロードって誰? 皆言っている事がおかしいよ!」
すると、ハヤミが慈しむ様な表情をし、無い胸で私を抱きしめた。
ハヤミ「心配しなくても大丈夫ですよ……フェンサー」
フェンサー「ハヤミだったらは私が言っている事が正しいって信じてくれるよね?」
ハヤミの顔を見上げると、彼女は憐れむような目で私を見つめて言った。
ハヤミ「ええっとぉ……きっとフェンサーは一回死んだ衝撃で記憶が混濁しているんですよ。安心してください。皆さんから馬鹿にされても私は貴女の味方ですから」
冷静声で的外れな事を言い出す百合っこ兔を突き離し、私は出口に向かって走った。
フェンサー「こんなの間違っている! 皆おかしいよ!」
そもそも生き返ってから全てがおかしい。
ジェネッタの言う事がおかしいのは何時もの事だとして、ジェネッタの宿の様子は私が知る物では無いし、皆の言う事もおかしい。
まるで世界が何者かの意志によって改変されたかのような。
このままでは私が一人がおかしい事にされてしまう……証拠をみつけなければ。
私が外に出ようとすると、まきばーに耳をかじられながら、ジェネッタが声を私を押し止めた。
ジェネッタ「待ってくださぁ~い。何処へ行くおつもりですかぁ?」
フェンサー「決まってるじゃない! 私が正しい事を……『変態魔神』の存在を私が証明するの!」
ジェネッタ「そのまんまの恰好でいかれるおつもりですかぁ? 『幻影の騎士』でしたら、そういう職業だと聞き及んでいますので無理に御止はしませんけれどぉ」
フェンサー「……お願いします。服を貸してください」
一人だけ改変前の世界線の記憶が残されたフェンサー。
フェンサーが正しい事は証明されるのか? てか表現大丈夫かW 続く?