(この記事はタレコミから作成しています。情報提供ありがとうございました。)
昨年…いや、今現在も国内外のCSハード市場で
大きな注目を浴びているニンテンドースイッチ。
前世代のWii Uが振るわなかったため、当初は年間1000万台の販売目標を掲げ
当初はそれでも強気な販売台数予想と言われていたスイッチが
蓋を開けてみれば、誰もが予想もしなかった好調さを見せつけ
任天堂ですら予想外の数字を叩き出すに至った。
まさに、2017年、そして2018年もこのまま他社で大きな発表がなければ
スイッチイヤーになると思われる、昨今のCSハード業界だが
任天堂とて、このスイッチの事業には並大抵ではない苦労があったであろうことは
なんとなく外野の人間が見ても分かるものになっている。
スイッチが発売する前に、志半ばで急逝してしまった故・岩田社長の
DNAを受け継いだのは、君島達己社長であった。
元々、任天堂の中枢に深く携わっていた人物で、株式会社ポケモン代表取締役や
北米任天堂の責任者になっていたこともある人物で、岩田社長亡き後
暫く空白になった、任天堂社長の役職に2015年の9月から就いている。
任天堂社長でもあり、天才プログラマーでもあった岩田氏に比べると
地味めな印象がある君島氏だが、かつてのキャリア、そして現在任天堂の社長を
そつなくこなしているのを見ると、やはり優秀な人であるということがよく分かる。
その君島社長が、日本の経済誌の一つであるダイヤモンド誌のロングインタビューに答え
去年のスイッチの話や、今後のスイッチ、任天堂のあり方など興味深い談話を行っている。
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ダイヤモンド誌が君島社長にロングインタビューを敢行!2年目のスイッチはゲームに見向きもしない人までスイッチが広がっていくと思うと発言!
ダイヤモンド誌が君島社長に敢行したロングインタビューの記事は下記の記事になる。
任天堂社長「2年目の『スイッチ』は普段ゲームに見向きもしない層まで広がる」
4ページに渡る記事になっているので、全てを引用するということはしない。
個人的に気になった部分のみ引用する。
――1年目はゲーム好きな「コアユーザー」を意識したようにみえました。
やはり発売直後はゲーム好きな方に理解してもらおうと思っていたので、そういうことですが、その後にマリオが出てくるので、コアゲーマーだけはなく、任天堂のゲームで遊んできたファミリーも含めて少しずつ広がっていったと思います。
――そして2年目はさらに一般のカジュアルユーザーに広げる段階ですか。
はい。まさにカジュアルユーザーさんは、普段ゲームに見向きもしない人が多いですが、そういう方々に「スイッチって話題になっているみたいだから触ってみようか」というふうに広がっていくのではないかと思っています。
1年目のスイッチは、任天堂らしからぬ、コアなゲーマー層への訴求が
積極的だったように見えたが、2年目の今年からは、いつもの任天堂らしく
ゲーム人口を拡大するための、普段ゲームをしない層に訴求をする施策を
展開していくということの現れということになるのだろう。
Wiiではリモコン、DSでは2画面に縛られて却ってゲームの幅が狭まったといった
批判もあったが、スイッチについては以前、こちらの記事で
望月記者がツイートをしていたのを紹介していたように、任天堂はコアなゲーマー層と
ライト層に訴求するそれぞれの展開を計画していることを明らかにしているので
Wiiの頃のような展開とは違った展開がなされることだろう。
ゲーマーも、ゲームに触れることがあまりないライト層にも両方訴求していくことだろう。
この引用の後には、ニンテンドーラボについての考え方・展開のさせ方についても
触れられているが、まさにニンテンドーラボは君島社長がいう、ゲームに見向きもしない層を
取り込む一つの大きな提案ということになるのだろう。発売前からスイッチは
綿密なロードマップが既に出来上がっていると言うが、今年は昨年以上に凄まじいまでの
任天堂の勢いを見ることが出来るかもしれない。今後の展開は要注目だ。
今回のこの記事は、前編となっており、今日後編が更新されるようだ。後編の記事も注目したいと思う。
ラボはビデオゲームではなくて電子玩具だと思っています。ピアノ、ラジコン、おうちはもちろんバイクや釣りもハンドルや釣竿に小さいモニターついたおもちゃとか似たようなものがありますし、そもそもTVモニター使わないし。ロボだけはモニター必要になりますがハイパーレスキューみたいな体感ゲームに近いと思います。まあ作る過程も含めると知育玩具の要素もありますが。
なのでコアなゲームファンにはピンとこないだろうが、一般層やスイッチもってるファミリー層ではとらえ方が違うのでしょうね。発表の仕方もいつもと違ってましたもんね。
確かに。ゲームではない、電子工作玩具というのがしっくり来ますね。
ただ、今後この仕組を使った専用コントローラーのリリースなどがあれば
ゲームの一つと言っても良いのかもしれませんね。
提示されたものではなく、自分が遊びを考えるというやり方も
玩具と考える一つの判断材料になっているように思えます。
このニンテンドーラボは個人的にも、ゲーマーに向けたものではなく
家族向け…すなわち任天堂が一番獲得したい層への訴求商品なのだと思います。
ただ、使い方によってはゲーマーにも訴求できうるものであるということも
一つのポイントです。かなり深く考えられた商品だと捉えています。