先日、イギリスのゲーム雑誌・EDGE誌で2017年度版の
偉大なゲームベスト100において、見事1位の座を獲得した
ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド。
ゼルダの伝説時のオカリナから始まった伝説のページを
任天堂が再び、新たに上書きしたとの絶賛状態となった
ブレスオブザワイルドは、時のオカリナという
メタスコア歴代最高得点の作品すらも、凌駕するとも
ゲーム評論家たちに言わしめた、まさにオープンワールドの
金字塔的作品に仕上がっていて、その評価を裏付けるように
数々の場所で、様々な賞を取っている。
そして今回、日本は横浜で8月30日から3日間開かれていた
ゲーム開発者が集まる会合CEDECで、4部門あるうち
2部門(ビジュアルアーツ部門・ゲームデザイン部門)で任天堂のブレスオブザワイルドが最優秀賞を獲得している。
また一つ、ブレスオブザワイルドの名誉が増えた形になるが
このCEDECで任天堂が行った基調講演が、教科書レベルの話となっていると
ゲーム関係者の間で特に話題になっているようである。
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ゲームデザインの考え方が飛び抜けすぎ。ゼルダフォロワーになるためには参考になりすぎる話の数々。
CEDECは、ゲーム開発の前線でゲームを作り続けている開発者が
考え方や技術などを披露し、参考にするための会合である。
餅は餅屋と言わんばかりに、同業者が同業者に向けた、まさに
開発者にとっては、非常に勉強になる会合であるが
今回、2部門を制したゼルダの伝説ブレスオブザワイルドを作った
中核スタッフが行った基調講演が、非常に参考になると話題になっている。
基調講演の文字起こしや映像は無いようだが、その概要を記事にした
IGNの記事が3つある。読み応えがある記事なので、引用は差し控えるが
ブレスオブザワイルドをプレイした人であれば、必読である。
「ゼルダの伝説 BotW」、こうしてオープンワールドの見本となるような作品ができあがった
データに紐づくタスク管理ツールで骨組みから作るオープンワールド「ゼルダの伝説BotW」のプロジェクト運営
どの記事も読み応えがあり、内容的にゲームに限らず、参考になる話が多い。
その中で、特に最初の記事に関しては、ゲームをプレイした人であれば
あの配置はそうだったのか…と唸らされる内容であるのは間違いない。
自分では好き勝手に、ハイラルの探索を行っていたと思うが
すべて開発者の手のひらで踊らされていたのだろうなと
この記事の内容を見ると思う。とにかく、自然にユーザーを惹きつけていく
引力の考え方は、正直恐れ入った。どれだけの才能がこのゲームに集まったのか
思わずため息をついてしまうような内容になっている。
またお馴染み・WSJのゲーム関連の記事を多く書いている
望月記者のツイッターにも、その内容が多く記述されている。
とにかく、考え抜かれた卓越したゲームデザインとなっている一本であることは間違いない。
望月記者曰く、ゼルダ開発者の講演は今後教科書にしてもいいレベルの内容と絶賛しており
この任天堂が公開したノウハウを使って、今後新たなゲーム作りに気を吐く
有能な開発者の登場を期待したいところである。
ゲームは開発したことがありませんが、システム開発者、プログラマーの端くれとして、2、3番目の記事をとても興味深く読みました。
市販の開発ツールのバグにすら悩まされることも少なくないのですが、ツールさえ自社で開発し、これだけの規模で、ここまで品質が高くかつ均質化された製品を作る技術力の高さには、溜め息が出ます。
やってることは分かります。しかし、自分達がこういうことを出来る光景は浮かびません(笑)
本当にプロ集団だなと感じます。
自分は文系人間なんで、システムとかプログラムのことはよくわかりません。
ですが、今回の任天堂の考え方というか、ビジネス全般で応用できる開発の仕方じゃないかと思います。とにかく、良い作品を作り上げるためのシステム構築…土台がしっかりしているからこそ、あれだけのクオリティのゲームが作れたんだなぁと。
メインの開発者が表に出て露出しがちですけど、ゼルダの開発チームに至ってはおそらく全員が優秀なんだろうなと思います。これだけのビッグプロジェクトですと、全員の意思が統一されていないとここまでの完成度を出すのはまず無理でしょうからね。