ファミ通最新号より
HIKE·アクアプラス代表取締役 三上政高氏
「下川さんとお会いした際下川さんの考えがHIKEの掲げるビジョンに非常に近かった」
アクアプラスCEO下川直哉氏「三上さんは感性が若くていいというのが魅力的」
「アクアプラスの作品をよく理解してくれていてアクアプラスのIPを大切に成長してくれるのではと期待感は非常に高い」
「うちは30年大砲主義みたいなことをやっていて数名で数ヶ月でゲームを作るやり方がわからなくなっている」三上「IPを生み出したメーカー、クリエーター、原作者をリスペクトしている。ユーザーには「わかっているな」と思われる運用や展開をしていかないといけないということは日頃から気をつけている」
「チャレンジしたいIPはうたわれるもの。ファンとして非常にリスペクトしていて自分が携わっていいのか戸惑いも(笑)」下川「HIKEさんのインディーゲームのノウハウは若手開発者の育成に繋がると思う」
「若手が成長すればToHeart3制作する、みたいな話が出たとき若手メイン、ベテランが数人リードといったチームが作れる」
「そういったチームが作れないと恋愛ADV新作を作るのは難しい。若い層に恋愛ADVをプレイしてもらうには若手クリエーターの描いた青春をちゃんと落とし込まないと」下川「ロストフラグは大切に運営していく。いまも毎日何万人もがアクセスしてくれている」
「新体制でチャレンジしたいのは弊社の過去作品、特にギャルゲーのリブート」
「ToHeart、こみっくパーティ、ホワイトアルバムらを安い価格で今風にリブートできたら改めてヒットする可能性もある」
「ただ僕らはIPの活かし方がHIKEさんほどうまくない。基本的に社内に一部隊しかなかったので(笑)」三上「下川さんらが苦手としている分野をサポートできたら、と考えている。グローバル展開も。」
「社内でマーケティングのチームを独立させ新組織を作った」
「アクアプラスファンの期待を裏切らないようなコンテンツやIPの展開をしていきたい」
スイッチの絶好調を前にしても、頑なにPSメインでゲームを出し続け
今のところは、スイッチにはうたわれるもののスピンオフタイトル的なものを
2作品しかリリースしていない生粋のPS大好きメーカー・アクアプラスが
今まで傘下にいた、とらのあな等を運営するユメノソラホールディングスから離れ
昨年終わりにポールトゥウィンの子会社・HIKEの子会社となった状況で
新体制になったことを機に、それぞれの会社の偉い人たちで対談したという記事で出た内容ということですね。
アクアプラス(旧Leaf)のIPについては、今のアラフォー辺りの世代には結構
特別なタイトルが多いようにも思えますね。こみパやToHeartなどは、当時アングラな界隈で
結構話題になっていましたし、ホワイトアルバムも続編2があって、アニメ化されるなど
根強い人気があるタイトルなので、これらのタイトルを今風にリブートするという
戦略自体は、わからなくもない部分ではありますが…それにしても、ユメノソラホールディングスを
追われた後に、このような展開を行ったとしても、どうにも時既に遅しと言った感が強いですね。
今まで、スイッチでこの手の美少女ゲーは殆ど出ていなかったわけですが
スイッチがハイブリッドハードとして、携帯機としても凄まじいポテンシャルを持っていることが
認識されてからは、プロトタイプやエンターグラムなどが、多数のソフトをスイッチにリリースしているという
現状が既に出来上がっているわけで、今から前述のタイトルを出して、果たして美少女ゲー市場も
かなり飽和しつつある、いま現状のスイッチでどこまで存在感を出せることやら…。
そもそもスイッチに出すかも不透明ではありますが、今の日本市場でこの手のゲームで
スイッチを外すことはもはや自殺行為なので、流石のアクアプラスといえども…
といったところですが、PSとともに沈むのも辞さないような意固地さも感じるので今後の動向に注目ですね。