毎週更新の週販記事。メディアクリエイトが情報を公開しなくなったため
新たにファミ通のデータを使っての更新となる。
ファミ通はまず水曜日の22時に、TOP10とハードの販売台数を速報として
発表し、次の日の木曜日にTOP30のソフトランキングを公開している。
今はコロナの影響で金曜日更新となっている。
先週発売されたパワプロの新作は、マルチで発売となったが
案の定スイッチ版のほうがPS4版より3.8万本ほど多く売れるという大きな差がつく結果となった。
前作の2020の時の初動は、割と僅差でスイッチがかろうじてPS4版より
売れていたという結果であったが、今回はダブルスコア近くの売上差が出ていたことになる。
スイッチ版もPS4版も前作の初動より、数字を落としていたがスイッチ版が
2000本ぐらいの誤差なのに対し、PS4版は一気に4万本近く売上が減少するという
まさに今の国内市場を象徴するかのような落差が生まれた状況である。
他のPSとスイッチマルチで発売されたタイトルも軒並み
スイッチ版のほうが売れる状況は変わらず、以前は僅差だったのが
どんどん差が開いていっている状況になっている。
スイッチはユーザーが増えていて、PSはどんどんユーザーが減っている…
まさに昨日のTOP10のパワプロの結果というのは、その差が絶望的に
開きつつあることを明示する結果となったと言えよう。
他のタイトルがどうなっているかも、TOP30の今日の発表でわかるが
消化率含めどのような結果になったのだろうか?
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【ファミ通】2022年4月18日~2022年4月24日のソフトランキングTOP30
本日ファミ通で更新された、先週のソフトランキングTOP30は以下となる。
なお、ファミ通はURLを同じもので更新するため、3週ほどするとこのランキングは参照できなくなる。
出典:ゲームソフト販売本数ランキング 集計期間:2022年4月18日~2022年4月24日
恒例の消化率だが、パワプロの消化率が3.8万本ほど多く売り上げた
スイッチ版が緑で、PS4版が黄色になっている。
スイッチ版のほうが当然市場にはある状況だが、この消化率の状況だと
おそらく入荷している本数は、スイッチとPS4で2倍ほど差があると思われる。
小売もメーカーとしても出荷・入荷を抑えたであろうことが結果から見て取れる。
スイッチ版は前作はランク圏外でジワ売れして、初動から3倍以上数字を増やした
本数売ったことが最終的に明らかになっていたので、プロ野球のシーズン中であれば
ジワジワ売れるのは間違い無しのパワプロも強気の出荷を行ったのだろうと考えられる。
もともとパワプロがスイッチが出るまでは、PSメインで展開していた
野球ゲームであったことを考えれば、これだけの逆転が起こってしまったことは
PS市場がいかに衰退したかというのがわかるのではないだろうか。
夜廻三や奇々怪々もなかなかの消化率。スイッチ版は予定通りの分は売り切れるのではないだろうか。
ネプテューヌも消化率は悪くはないが、ただこれだけしか出荷されていなかったという
母数の本数の少なさが露呈したということにもなり、もはやネプテューヌも限界を迎えつつあるということだろう。
11位以降を見ていく。スイッチ版がTOP10に入った上記の二本のソフトは
PS4版もマルチで出ていたが、なんとかランキングには入ったものの
夜廻三、奇々怪々共にスイッチ版とはダブルスコア以上の差をつけられている。
スイッチにはDL版も売れる土壌があるので、その分も含めたら
この差はめちゃくちゃ大きい状態になっているだろう。
PS5版ネプテューヌも17位にランクインだが、マルチ合算でなんとか1万本を越えた程度。
消化率も悪くないが、出荷本数がせいぜい5~6千本というような率になっているので
こちらもやはりどうあがいても絶望といったレベルの売上になっている。
小売はなんとか売り切っても、ユーザーはどんどん逃げていっているということ。
そして2月末~3月までに発売されたPS有力タイトルの幾つかのうち
エルデンリングPS4版以外は全てランキング圏外に追いやられる形ともなった。
発売してから一年経っているNewポケモンスナップが思い出したかのように
再ランクインしているような状況とは対象的な売れ方をしている。
PSにはそういうソフトが無いので、やはり厳しい状況が続いている。
今後もそういうソフトが出てくるような気配はないので、いつまでもこの状況が続いていくのだろう。