かつて、日本に存在したゲームデベロッパーで

その重いテーマを扱ったゲームは多くのコアなファンを生んだクインテット

出自を遡れば、ファルコムのスタッフの一部が独立して立ち上げられた

ゲームデベロッパーで活動自体は1990年にSFCの初期の名作

アクトレイザーを制作したのが、最初の大きな仕事であった。

アクトレイザーの世界観は、SFC初期のタイトルのサードタイトルの中でも

特に万人に知られたものとなっており、未だにSFCの初期を語る場合に

このアクトレイザーの存在を無視することはできない…そんなゲームになっている。


クインテットはエニックスをパブリッシャーとして、様々なゲームを主にSFCに発売。

創造と破壊がテーマとされる壮大な世界観を持つゲームは、非常に根強い人気が今でもあり

往年のゲームファンからは1992年に発売されたソウルブレイダー、1993年に発売された

ガイア幻想紀、そして1995年に発売された今回取り上げる天地創造

クインテット3部作(またはソウル3部作)として

かなりの知名度を誇っているタイトルになっている。(いずれもパブリッシャーはエニックス)


SFC時代にはかなり名の知られたデベロッパーの一つであったクインテットであったが

PS以降は開発自体は続けてはいたものの、クインテット3部作に匹敵するような

名前が前面に出るようなタイトルは生み出せなくなり、徐々に影が薄くなっていった。

そして、2008年Wiiで発売されたソウルイーター モノトーン プリンセスを最後に

会社は完全に消滅し、今やその存在はかつてのゲームファンしか知らない会社となっている。


それでも、前述のクインテット3部作には、熱烈なファンが一定数ついており

未だに何かの拍子に、これらのタイトルがゲーマーの間で言及されることがある。

何を隠そう、管理人もそういった熱烈なファンの1人で、クインテット3部作と

アクトレイザーは経験済みである。特に天地創造については、誇張を抜きにして

自分の人生観だったりに大きな影響を与えているソフトの一つになっており

自分のゲーム史の中で色褪せず燦然と輝く一作となっている。


前述のクインテットの代表作のうち、アクトレイザーはWiiのVCなどで

配信がされているが、クインテット3部作については、現時点でVCなどへの

配信というのは一切行われていない。既にクインテット自体が消滅した会社で

権利の関係上も難しいであろうことが推測されるが、それでもクインテット3部作を

現代のゲームアーカイブなどで蘇らせて欲しいという声は根強い。

管理人もそんなことを夢想する1人であるが、この度天地創造の熱烈なファンの

一般ユーザーの1人が、開発者を巻き込んで、このタイトルのアーカイブ配信を

望む署名を行っていることが、一般のメディアにも取り上げられている。


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『天地創造』のアーカイブ配信を望む署名が有志によって立ち上げられる!管理人も署名済み。

1995年のSFC市場というのは、今見ても凄まじいほどのJRPG当たり年だったと言っていいだろう。

有名所で言えば、クロノ・トリガー、ロマンシング・サガ3、聖剣伝説3、そして年末には

ドラゴンクエストVIと言った現スクエニの強力タイトルが複数出ている。

また、それ以外でもエストポリス伝記II、ラストバイブルIII、テイルズオブファンタジアなどのタイトルが発売されている。

そんな中1995年10月20日にエニックスから発売されたアクションRPGが天地創造ということになる。

先に挙げた有名所のタイトルと比べると、天地創造は正直注目度は低いタイトルだったが

それでもSFC全盛期ということもあって、セールスは20万本ほどという記録が残っている。

そしてプレイした人によっては、この天地創造が1995年のRPGで最高のRPGだったと

絶賛する人も結構な数いるタイトルとなっている。管理人もクロノ・トリガーか

このタイトルが1995年ベストだと思っているが、クロノ・トリガーがその後

PSやDSに移植されているのを考えると、天地創造は隠れた名作になっているのは疑いようのない事実だろう。


前段で書いたとおり、未だこのタイトルの移植を望むユーザーも多いのだが

今の所その熱烈なファンの声が叶えられることはなさそうに見えた。

しかし、発売から25年以上が経ったこのタイトルに、とある熱烈な

一般ユーザーが、呼びかける形でアーカイブ配信を望む署名を集めていることが取り上げられている。

1995年に発売されたゲーム「天地創造」をご存じだろうか。スーパーファミコンで展開されたアクションRPGで、壮大な物語などが話題となり多くの人々に愛されてきた。

この作品に魅了されたファンの一人であるkisatoさんは2021年7月21日、オンライン署名収集サイトchange.orgで、同作のアーカイブ配信を実現させるための署名活動を開始した。目指しているのは現行ハード(ゲーム機)への移植配信。たとえばニンテンドースイッチなどで同作をダウンロードして遊べるようにしたいと考えている。

署名のあて先は同作の開発を務めたクインテットと販売元であるスクウェア・エニックス(以下スクエニ)。署名活動には、同作のサウンドクリエイターの小林美代子(現・高岡)さん、キャラクターデザインを務めた藤原カムイ先生も協力。国内外からアーカイブ化を望む声が集まっている。

J-CASTニュースは署名の発起人であるkisatoさんと、署名活動に協力する藤原さんと小林さんの3人に7月末、署名活動を開始した経緯や「天地創造」への想いを取材した。

発起人はサンドアートで天地創造の世界を再現することを表現し

発売20周年を迎えてからは、毎年天地創造の発売日・10月20日に

英雄復活祭なる個人的なイベントを行っているkisato氏である。

kisato氏の働きかけにより、天地創造のキャラクターデザインを行った

漫画家の藤原カムイ氏と音楽の殆どを担当した

小林美代子氏(現・高岡美代子)の3人が今回の

天地創造をアーカイブ配信を希望する署名を立ち上げたとのこと!

その署名のページは以下のページになる。管理人も既に署名済み。


SFC【天地創造】のアーカイブ配信をしてほしい!


3人の熱い思いは、リンク先の記事に詳しく引用されているのでそちらを

確認していただくとして、やはりこのゲームが多くの人の心に残っているのは

間違いないのだろうと感じさせるインタビューとなっている。

現時点では、署名を集めているだけでその結果が果たしてアーカイブ配信につながるかは

今の時点ではまったく見通せないが、商売的に成立すると思われるレベルの

署名が集まれば、この天地創造のアーカイブ配信はあり得るのかもしれない。

複数のプロ漫画家が関わっていたせいで、様々な困難があったものの

最終的にWii UのVCに移植が行われたライブ・ア・ライブと言った例もある。


クインテット自体が既に存在せず、権利の関係もあやふやとなっている状況であるのと

今のスクエニの社長・松田氏の普段のやり方を見ていると、このゲームが

今からアーカイブ配信される可能性は低いとは思うが、一縷の望みでもあるのであれば

それを期待して、管理人は署名をし、そして少しでも拡散されるようにと記事を更新した次第。

日本で熱烈なファンも多いが、海外ではTerranigmaの名称で発売され

なんと、熱烈なファンが勝手にTerranigma2として続編を作ってしまったという逸話もあるタイトルがこの天地創造。

この署名が功を奏して、スイッチに発売されることになれば海外でも大きな反響が

一部でありそうだが、この署名活動の行き着く結果やいかに?


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