20日に、PS4でPS版のリマスター的な意味合いで
1997年にPSで発売されたゲームを復刻した「パラッパラッパー」
ファイナルファンタジー7の発売が決まって、飛ぶ鳥も落とす勢いだった
当時のPS界隈に於いて、ライト層に訴求するタイトルだったが、勢いにも乗って
150万本近くの売上を達成した、元祖音ゲー的存在のゲームである。
任天堂とは違う、少しひねったキャラクターデザインは、ゲーマーと
ライト層両方にある程度受け入れられたようで、続編が数タイトル制作されたり
アニメ化がされるなど、一時期はかなりの勢いがあった。
しかし、以前の記事でも書いた通り、途中からパッタリと続編の制作が途絶え
かつてはそれなりの人気を博したにも関わらず、現在は死にIPとなっていた。
【正直ショボい】パラッパラッパーカフェが限定オープンもメニューがショボい件…。
発売されてから、20周年という節目を迎えたことも一つの発売動機であろうが
最近は、子供向けのゲームを作るという方針をSIEがキッズの星などといって
前面に打ち出しているが、その一環ではないかという推測もあった。
PlayStation、キッズ層を取り込む為に『キッズの星 プロジェクト』立ち上げ!「コロコロ」とタッグ!
その昔、任天堂の客層はお子ちゃまなどと発言したエライ人が居る
PSにとっては、今更子供向けにゲームが作れる訳が無いと冷ややかに見ているわけだが…。
もしかしたら、そんなキッズの星の先鋭かもしれない
今回のパラッパラッパーであるが、あまり売れ行きは芳しくないようだ。
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復刻なので定価は税込みで1944円。それでも売れない…
20日に発売したゲームの販売状況を、速報的に更新したのは
とある、東京に店舗を構える小売のブログ。
ランキング形式で、20日発売のゲームの売れ行きを更新しているのだが…。
そこで明示されている、パラッパラッパーの消化率はなんと9%であると書いてある。
【売上ランキング】ファイアーエムブレムエコーズが首位を獲得!(2017/04/20)
5位 パラッパラッパー[PS4]
消化率:9%
5位は懐かしのタイトル『パラッパラッパー』となりました。
消化率は1ケタと振るいませんが、初動型でもないのでのんびり売っていこうかと。価格も2000円を切っており安いので『ついで買い』の提案も店舗でやっていけば長く売れていくかなと。
おしょ~も学生時代に熱中しましたが、こういったタイトルをPS4で復活してくる=PS4へのライト層取り込みをしていきたい意図が感じられます。PS1とは時代が違いますが、PS4国内タイトルの充実スピードはとても良いため、こういったタイトルの復活は歓迎したいですね。
いち小売店の集計であるわけで、もちろん全体が測れる訳ではないのだが
この定価で、今の消化率では、最初から買うと決めている人以外は全くもって興味を持たれずに終わるのではないだろうか。
実際、ゲームの方も全く手が入っていない状況というのは前の当ブログの記事でも書いたとおりで
PSの頃に比べて、多少画質が良くなったぐらいの作品になっているようだ。
きちんと、判定ズレなどの当時悪評だった部分をきちんと直しておけば
多少は、昔を懐かしむ層に需要も期待できたのであろうが…。
相も変わらず、SIEはIPを大事にするということをしないようだ。
パラッパラッパーだって、大事に育てれば、SIEの顔の一つになっていた可能性もある。
しかし、今回の件では、もうパラッパはダメだろうということが改めて露呈されたということになる。
それにしても、なぜ今になってパラッパラッパーを思い出したかのように掘り起こしてきたのかは
全くもって理解に苦しむのだが、SIEにはある程度成功する算段があったのだろうか。
娯楽の厳しさを知っている任天堂は、大事に自分たちが持つIPを忘れられないように
維持する努力をした。しかし、SIEは全てを捨ててしまった。
その姿勢の違いが、今回のパラッパラッパーの件で露骨な差になって現れた…。
つくづく、任天堂の異常なまでの努力に、改めて唸らされる。