日本の大手サードの中でも、かなりの老舗のゲーム会社である
現在は東京の銀座に本社を構えるコナミ。
会社の設立は1969年と半世紀前以上。アーケードの筐体については1973年より
製造・販売を開始しており、日本のアーケード筐体の販売を行っていた会社としては
まさに老舗というレベルの会社になっている。その後、コンピューターゲーム事業にも
手を出して、1981年にスクランブルという横STGを
アーケード向けにリリースを行った(余談だが、スイッチでもあるコナミのコレクションタイトルに収録有)
それ以降、アーケードで様々なゲームをリリースし、1985年、ファミコンにアーケードタイトルの
移植となるグラディウスを引っさげて参入し、その後矢継ぎ早に
ファミコンにアーケードタイトルの移植となるゲームを多数投入していった。
更にはファミコンオリジナルタイトルの発売にも積極的になり、かなりの数のタイトルがリリースされていた。
ファミコン時代から家庭用ゲームに参入していたコナミについては、数多くのIPがある。
基本的に大体のハードにゲームを出していたので、そのIPは数えるとかなり骨が折れるほどあり
更に途中から吸収したハドソンのIPも加わっているため、コナミは国内サードの中でも
指折りのIPを持っている会社であると間違いなく断言できる会社となっている。
しかし、一時期コナミは家庭用ゲーム機にあまり積極的ではない状況となり
コナミ的に会社としてはちゃんとIPとして認知はしているものの
関連シリーズがしばらく出ていないタイトルというのがかなりある状態になっている。
例えばゴエモンシリーズであったり、グラディウスシリーズ、ツインビーシリーズなど。
これらのIPには今も根強いファンがいるIPが多く、新作が一向に出ない現状を嘆く声は
ゲームコミュニティなどで多く見られる。往年のコナミタイトルファンはそうとういるのは間違いない。
しかし、スイッチ発売のロンチに突如発売が決定したボンバーマンシリーズのスーパーボンバーマンRや
(ボンバーマンは明日からマルチで基本無料のバトルロイヤルものをサービスインする)
一時期はさくまあきら氏と絶縁状態になったため、シリーズがしばらく途絶えていたものの3DSで奇跡の復活。
そして4年ぶりとなった最新作が去年発売されシリーズどころか、国内サードのスイッチで
1・2を争う売上を記録し今もなお売上を伸ばし続けている定番ボードゲーム、桃太郎電鉄であったり
開発はインディーズとなるがかつてコナミがゲーム化を担当し好評を得ていた、ミュータントタートルズや
コナミの完全オリジナルIPで根強いファンがいる月風魔伝の新作などが発表されており
コナミが持っている豊富なIPが再び陽の目を見るような動きが見られている状況にある。
【国内CSでは28年ぶり】『Teenage Mutant Ninja Turtles: Shredder’s Revenge』が2021年国内でも配信へ!
【…は?】コナミが伝説の和風アクションRPG『月風魔伝』の新作である『GetsuFumaDen: Undying Moon』を発売決定!
一時期はパワプロやウイイレといったスポーツの定番タイトルぐらいしか
家庭用には発売していなかったコナミが、ここのところ急激にかつてのIPを
活かすシフトに方向転換しており(某氏の去就が影響している…という説はあるが裏は取れていないので具体的には触れない)
往年のタイトルを楽しんでいたファンにとっては、願ったり叶ったりと言った状況になっている。
先日のインディーワールドで突如として発表され、ファンを驚かせた月風魔伝であるが
これはこの月風魔伝のファンが居るとあるディベロッパーが開発をしたいとコナミに打診して
コナミが快諾したことから、企画されたということが明らかにされているが
どうやらコナミが外部ディベロッパーとのコラボをするのは、この月風魔伝だけには
留まらないということが、コナミの関係者によって語られているようだ。
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コナミ「『月風魔伝』以外のIPでもコラボレーションを行う。期待してください。」
前述したとおり、コナミには休眠状態にある名IPがまだまだ眠っている状況にある。
スイッチが発売してから、その眠らされ続けたIPの復活の目を見ていることに対して
好意的な目で見ているユーザーも多いと思う。月風魔伝の新作発表もまさに
寝耳に水と言った発表であり、一時期と較べるとコナミも随分変わったと思っている人も多いのではないだろうか。
月風魔伝の新作がインディーワールドに取り上げられたのは、開発がコナミではなく
月風魔伝好きのいるインディーズディベロッパーであるからということは前述のとおりだが
コナミによると今回の月風魔伝だけではなく、他のコナミIPも外部ディベロッパーとの
コラボで新作が発売される…そんなことを関係者が語っているのが確認されている。
GetsuFumaDen: Undiying Moon is being developed by GuruGuru, an indie studio. How did the choice of GuruGuru come about? Outsourcing development of prominent old IPs is very popular at the moment. I’m also thinking of Sega’s Streets of Rage, for example. Could it be that Konami is outsourcing more old brands?
We are continually inspired by various indie titles, and how they innovate and produce exciting games. We felt that GetsuFumaDen would be an interesting IP to bring back to follow this indie approach, and so we decided to contact GuruGuru as we know the team well. They had been exploring new approaches for graphical design and thought they would be a great fit for this IP. It also helped that there were fans of the original GetsuFumaDen game within the GuruGuru team. In terms of other collaborations, please wait for future projects like this!
引用元: Interview with: Shin Murato about GetsuFumaDen: Undying Moon from Konami
月風魔伝が選ばれた経緯がMurato氏によって語られているわけだが
この文の最後に、今後のコラボレーションにも期待してください…といった一文がある。
インタビューアーが同じような開発経緯を持つベアナックル(IV)などの例を
引き合いに出して、それに対してMurato氏が答えていることからも
今後コナミのIPで同じような開発形態で出されるタイトルが予定されている…と考えるのが自然である。
果たしてこの発言が事実だとして、それでは月風魔伝の次に選ばれる
コナミIPは一体何なのか?その発表が近いうちにあることを期待するとしよう。