(この記事はタレコミから作成しています。情報提供ありがとうございました。)

昨日の決算で、2020年度の結果はWii・DSという任天堂最盛期の

記録を大幅に塗り替える最終利益が発表されたニンテンドースイッチ



発売から4年で全世界の普及台数が8400万台以上と、順調に販売台数を増やしており

2021年度も計画通りに売上が順調であれば、発売から5年で1.1億台程度の売上になることが予想されている。

今までの歴代ゲームハードで最大の売上を記録したとされるのは、PS2の1.55億台という数字であるが

このPS2においては、DVDプレイヤーとしての需要や、度重なるモデルチェンジなどの要素が強く

必ずしも売上台数自体が、ユーザー層の厚さにつながっていたと思えるような市場ではなかった。

僅差で続くニンテンドーDSは、日本はともかく海外市場が携帯機自体が据置機と較べると

人気が落ちるところがあったわけで、海外での据置と携帯機の差がPS2とDSでは若干あったのだろう。


しかしスイッチは、任天堂渾身の据え置き機と携帯機を兼ねるハード。

今まで携帯機市場では、一度たりとも首位を明け渡したことがなかった任天堂が

今までは据置と携帯機でリソースが割かれていたのが、スイッチで一つになったことで

開発もスイッチ一本槍に集中される結果となり、その結果が昨日の決算…という内容になる。

既に任天堂ソフトだけで11本、全世界で1000万本以上売ったタイトルが量産されており

その11本のソフトも定番ソフトから、リングフィットアドベンチャーという

変わり種のタイトルまで、実に多種多様である。そのスイッチの多種多様な市場は

任天堂ソフトだけではなく、参入しているサード、そして盛んなインディーズによって

更に大きな市場となっており、毎週発売されるタイトルもインディーズはおろか

パッケージタイトルだけでも、様々なジャンルが同時に発売されることが多くなっている。


かつての国内でのファミコンやスーファミ市場を彷彿させる、ある種カオスな市場が

スイッチで出来上がっているのは、何より任天堂が様々なタイトルを率先して

発売し市場を形成しているからだと感じるが、その任天堂がまたしても

変わった新たなタイトルを来月発売することを電撃的に発表している。


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任天堂がプログラムを気軽に出来るタイトル『ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング』を6月11日に発売へ!

スーパーマリオやゼルダ、あつ森などの有名タイトルがもはや圧倒的な存在感を持つ

任天堂タイトルであるが、その一方でスイッチになってからも、幾つかの実験的なタイトルを発売している。

任天堂が作ったわけではないが、パブリッシャーとしてインディーズが作ったタイトルを

ロンチに発売したスニッパーズであったり、同じような形態での発売である

ストレッチャーズやグッジョブ!などの意欲的なゲームであったり

任天堂自身が作ったタイトルとしては、昨年のコロナ禍の巣ごもりでの

運動不足を解消するために作られたというエア縄跳びゲーム。

またスーパーマリオ35周年で期間限定で配信された、スーパーマリオのバトロワである

スーパーマリオ35、またコエテクとタッグをくんで作られた完全オリジナルの

デジタルコミック風アドベンチャーのBOND、そして既に1000万以上を売り上げた

先にも触れたリングフィットアドベンチャーなど。定番IP群のリリースも行いながら

このような挑戦的なゲームも色々とリリースしている。


その中で間違いなく、チャレンジングだったものの一つが、ダンボール工作と

ゲームプログラミングの融合という遊びを生み出したニンテンドーラボがある。

ダンボールで工作したコントローラーとプログラミング的な遊びを融合させたタイトルで

発売当初はかなり大きな話題になった。まさに任天堂イズムを見せつけた一作である。

ニンテンドーラボは最終的に4つのシリーズが発売されており、任天堂からの売上報告はあまり出ていないが

残念ながら、最初の話題性から見るとその結果はやや残念な結果に終わったと思われる。

(ただし、任天堂にしては…という枕詞が付くのは間違いないが)

しかし、定番だけでなく様々なジャンルのゲームを出すことによってゲーム人口の拡大という

岩田社長が口を酸っぱくして言っていたことを実現するタイトルとして発売されたのも

間違いないであろうニンテンドーラボの挑戦は、後につながっているのではないかとも漠然と思っている。

実際に、海外の教育現場などで取り入れられた実績もあり、任天堂としてはある程度の

手応えはあったのではないかと、個人的に勝手に推測していたりする。


ニンテンドーラボは、ダンボール工作をするのとともに、かんたんなプログラミングを

行えるタイトルでもあり、そのプログラミングを使ってのアイディアコンテストなどを

任天堂自身が実際に開催して、現在教育の一環としても認知されてきている

プログラミングにも気軽触れられるタイトルとなっていたが、今度はそのプログラミング部分を

更に特化させて、ユーザーが気軽にゲームを作れるタイトルである

ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング』という

タイトルを6月11日に任天堂が発売することを電撃的に告知している。



というわけで、任天堂の開発室から生まれたという新たなプログラミングソフト。

相変わらず人を惹きつけるキャラクター性とゲームの紹介の仕方であると言える。

実際に発表されたあとは、基本的にはニッチなタイトルであるにも関わらず

ツイッターのトレンドにこのソフト関係の言葉が入っていたようである。

決して多くの人を惹きつけるソフトではないが、現在流行りのプログラミングを

気軽に出来ることもあって、親が子供に買い与えるソフトとしてはかなり優秀なソフトになりそうだ。

子供層へのゲームの普及は、まず親の財布を緩ませることから始まるわけで

まさに任天堂の戦略が垣間見える一作になると言って間違いないだろう。

この多種多様なソフト群が今のスイッチの躍進を支えているのである。


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