発売から4年目を迎え、通常のゲームハードであればもっとも売れる時期に

突入しているニンテンドースイッチ

据え置き機と携帯機のハイブリッドハードとして誕生したスイッチは

発売当初からその販売台数に全く翳りが見えない勢いで売れ続けており

先日発表された決算では、全世界で6100万台以上売れていることが確定となっている。


2020年はコロナ禍という、後の歴史でもその出来事が大きく語られるであろう

災厄が全世界の人々を震撼させており、驚異的な感染力から人が集まるような業態だったり

観光業や飲食業などが壊滅的な打撃を受けている。先の見えないウイルスとの闘いが続いており

毎日更新される感染者の数に脅威を感じる人も多いと思われるが、その一方で全ての業態が

打撃を受けるかと言えばそうではなく、どんな物事でもマイナスの影響を受けるところもあれば

プラスの影響を受ける業界もある。巣ごもりを促進できるゲーム業界がどちらかと言えば

プラスの影響が出ていると思われる業界の一つになっており、キラータイトルのあつ森という

ソフトが出たのと、コロナ禍でゲーム機需要が高まったことも要因の一つであろうと思われる

任天堂の1Q決算の絶好調さが、奇しくもその事実を表していると言える。


そんな絶好調のニンテンドースイッチだが、既に周知の通り、現在はコロナ禍によって

中国の生産工場が一時期稼働がほぼストップしたと思われる生産難に悩まされ

プレスリリースを出した今年の2月から、今までずっと生産が平時よりも少ない状況が続いてきた。

それでも、平時であればおそらく普通の需要は満たせるレベルの生産はしばらくして回復したと思われるが

あつ森というソフトが本体をガッツリ牽引してしまったことから、長らく通常のゲームショップでは

いつ行ってもスイッチは売り切れ、ネットでの通販は大体のサイトは抽選販売と言った方法をとり

大手の家電量販店のサイトなどでは、当選倍率が100倍を越えるといったこともザラにあった。


特に深刻だったのはあつ森が発売された直後辺りであったが、現在ではその頃から比べると

週販を追う限りでも、相当生産台数は戻ってきているのだろうと思われる結果が出てきている。

事実、任天堂の古川社長がメディアに対して夏頃には売上がおおむね正常に戻る見込みと言った

コメントをしていたことを、当ブログでも以前紹介したが、先日の決算でようやくその発言が

確実なことになりそうであることが、決算資料の中で説明されている。


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任天堂『ニンテンドースイッチの生産はおおむね回復しました』 タイムラグでまだ品薄状況がしばらく続く地域もある見通しも。

今現在、コロナ禍は日本では猛威を振るっているが、先に大量感染者発覚に見舞われた

中国や韓国は、内部はわからないが、少なくとも表向きは感染がかなり抑えられた状況となっており

一時は世界で有名になった武漢なども、現在は徹底検査によりある程度平静を取り戻しているともされる。

平静を取り戻している結果の一つが、スイッチの生産台数の回復にも見られることは間違いない事実で

今後のコロナの影響次第ではあるが、ひとまず古川社長がコメントしていた通り、この夏で

スイッチの生産台数はおおむね回復した…ということが決算資料にて報告されている。

 任天堂は、新型コロナウイルス拡大の影響により支障が出ていた「Nintendo Switch」の生産が、おおむね回復したと、8月6日の決算発表会で明かした。ただ、生産から店頭に並ぶまでのタイムラグなどにより、一部地域で品薄の状態が続いているとしている。

 Nintendo Switchは、新型コロナの影響により、部品工場の操業が一時止まるなどして生産に支障が出ていたが、既におおむね回復したという。ただ、生産から店頭に並ぶまでタイムラグがある上、需要が高い状況が続いているため、品薄が続いている地域もあるとしている。日本国内では現在も、購入しづらい状態が続いている。

 また、Switch用のフィットネスゲーム「リングフィット アドベンチャー」も、発売当初から予想を上回る需要に供給が追いつかず、品薄が続いている。現在は、専用の周辺機器「リングコン」「レッグバンド」の製造・出荷数は増加してきており、セルスルーも回復してきているという。

 Switch本体、リングフィットとも、「年末商戦に向けて十分な出荷数を確保できるよう引き続き増産に努める」としている。

まだ特効薬やワクチンが出来ていないコロナ次第ということにはなるが、まずは一安心といったところか。

問題は以前のような生産台数に戻せても、あつ森など更に高まっているスイッチの現在の潜在需要を

満たすことが出来るか…というところにもあるが。発売4年目のハードとは思えないとんでもない勢いで売れているスイッチ。

もはや、国内での据え置きの売上台数の最高記録を叩き出すことも夢ではないような状況であるが

その売れ行きに任天堂も本腰を更に入れるのか、以前生産台数増産を検討しているという

話が出ていたが、更に追加して増やすのではないか?という話も併せて報じられている。

任天堂は今期(2021年3月期)のスイッチの生産台数を再び引き上げ、2500万台程度とする。事情を知る関係者が明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大がテレビゲームの需要を押し上げる一方、部品不足は予想よりも早く解消しつつある。

  任天堂は複数のスイッチ組み立て業者に対し、4月に引き上げた2200万台からさらに数百万台を追加するように求めている。組み立て業者は年内は最大限の生産体制を維持する計画だ。情報が非公開のため、複数の関係者は匿名で取材に応じた。

  生産台数の増加により、任天堂が今期の販売目標(1900万台)以上にスイッチを売る可能性は高くなる。アナリストは販売目標を任天堂が保守的に見積もっているか、新型コロナ禍による供給網の混乱のために低くなるとみていた。

  今後の数カ月で需要が減少すれば、1-3月期の生産ペースを調整し、目標を引き下げることもありえる。ただ生産に関わる複数の業者は4月時点の目標の2200万台を下回ることはないと話している。

  任天堂の広報担当者はコメントを控えると述べた。

増産がこの話通り行われて、以前のように欲しい人が普通に買えるようになれば

転売ヤーも滅んで万々歳と言ったところだが…とにかく決算発表からまたしても

非常に景気の良い話が複数聞こえてくる任天堂。こうなればピクミン3DX以外の

任天堂の新作を発表する、ダイレクトがまた配信されれば完璧なのだが…。果たして。


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