2017年現在で、世界で最も売れたビデオゲームとして認定されているソフトは何か?
タイトルに記載したスーパーマリオブラザーズである。
ゲーマーは疎か、一般人にもマリオというキャラクターを強烈に印象づけた
言うまでもなく任天堂が世に放った大ヒット作品であり、この作品があったからこそ
ファミコンブームが全世界で巻き起こったと言っても全く過言ではない。
宮本茂が生み出した、一見どこにでもいそうなヒゲの冴えないオッサンが
スーパースターとなり、今やゲーム業界で最も知られたキャラクターの一人であることは間違いない。
横スクロールアクションの原型を生み出した作品でもあり、もはや
横スクロールアクションの完成形がこの作品に、余すこと無く収録されているのは間違いない。
この作品がギネス認定されている販売数は、全世界で4024万本。
日本でも当然、最も売れたソフトになっており、その販売本数は681万本である。
ちなみに、国内2位はDSで出たNewスーパーマリオブラザーズで、648万本ほど売り上げている。
国内でこれに匹敵するのは、ポケモン初代ぐらいで
赤・緑の売上を足し合わせた時にのみ抜ける記録となるが
バージョン違いは参考記録となっているので、やはり国内で
最も売り上げたのはスーパーマリオブラザーズということになる。
ちなみに、ゲームの売上という意味で言えば、最大に売り上げているのはテトリス。
その累計売上本数はおよそ4億9500万本と言われている。
テトリスは、アレクセイ・パジトノフというロシア人がデザインしたゲームで
1984年に発売されて以来、コンシューマーはもちろんのこと、パソコンなどでも販売されていて
プラットフォームが多いので、比較対象になっていない。
ゲーム全体の括りでの売上を見れば、テトリスは異次元だが
次に来るのは、今流行りのマインクラフト。こちらも、各ハードでのマルチ展開と
PCやスマホでの展開もあるので、比較対象にならないが、1億7000万本以上を売り上げている。
次に来るのは、なんとWii Sports。
Wiiだけでの販売だが、売上本数は8278万本とされている。
マルチでもないのに、なぜこの作品がギネス記録ではないのか?
それは、日本でこそWii Sportsは単体で買える商品だったが
海外では、本体と同梱されている作品であり、本体を買えば同時に
売上が増えるソフトだったからということ。なので参考記録となっているのだ。
トップ3にマリオが出てこなかったが、実は4位もマリオではなく
グランド・セフト・オートVである。売上は7000万本。
しかしこのタイトルも、PCとコンシューマーのマルチタイトルである。
なので、同じくギネス記録の対象に入っていない。
そして5位に、今回のスーパーマリオブラザーズが来るということになる。
ファミコンのみという単独プラットフォームでありながらこの売上は
今見ても、燦然と輝く驚異的な売上であることは間違いない。管理人の家にもカセットがあった。
ファミコンブームの時には、スーパーマリオブラザーズも本体と同梱で売られていたことが
よくあったが、それを考慮してもとんでもない売上記録なのは間違いない。
しかし、スーパーマリオブラザーズの売上は現在4024万本とされているが
同じ任天堂ハードで、VCなどで配信されているのが幾つかある。
その売上をプラスしたら、一体どれくらいの売上になるのだろうか?
あくまで推測にしか過ぎないが、スーパーマリオブラザーズの売上本数を考えてみたい。
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VCで発売される度に、DLされるほど愛されているソフト
スーパーマリオブラザーズは、ファミコンブームを作り出すにいたったゲームであり
何も、681万本が一気に売れたわけではなく、ファミコンが現役の間にジワジワと売れていったものだ。
ファミコン時代から既に、任天堂はジワ売れソフトを作ることに定評があったわけだ。
世の中年ゲーマーの源流となっているこのゲームは、そのシンプルながらも奥深い
ゲーム性から、今遊んでも十分に面白さを感じられるソフトになっており
古臭さを全く感じないタイトルとなっている。
この大ヒットしたマリオを、ファミコンだけで終わらせるにはもったいない…
と、任天堂が考えたかは分からないが、後の任天堂ハードで様々な形で
スーパーマリオブラザーズは販売されている。
例えば、SFCでは、ファミコンのマリオシリーズをアレンジして
4作品を一本のソフトに収録したスーパーマリオコレクション。
ゲームボーイアドバンスで出た、オリジナルをそのまま移植した
ファミコンミニシリーズのスーパーマリオブラザーズ。
Wii以降の任天堂ハードで、DLで昔のファミコンゲームが出来る
バーチャルコンソールでのスーパーマリオブラザーズはWii、Wii U、3DS全てで配信されている。
スーパーマリオコレクションは、4タイトル同時収録なので除外するとして
GBAのファミコンミニのスーパーマリオブラザーズは、国内ではなんと
GBA全ソフトのうち、売上数が4位(TOP3は全てポケモン)でミリオンセラーとなっていることが
このページにあるので120万本ほど上乗せ。
上記リンクは、国内だけなので海外合わせると更に200万本ほど上乗せされそうだ。
VCにかぎらず、DLの売上というのは、任天堂を含め、各社正確な数字を発表していないので
なんとも言えないのだが、いずれの機種でもDLランキングを様々な機関が発表している内容を見る限りでは
配信されると、必ずDLランキングに顔を出すことから、全ユーザーの10~20%程度ぐらいは
スーパーマリオブラザーズをVCとして、各ハードごとでDLしているのではないか?
WiiとWii Uは互換性があるので、何とも予想が難しいが、2つの機種を合わせて
1億1500万台ほど全世界で売り上げているので、少なく見積もってその10%程度が
DLしていると仮定して、1000万本以上VCで売上を出しているのではないだろうか?
3DSは、6530万台(ソースはこちら)なので、やはり10%程度と見積もって650万本ほど。
と、根拠となる統計や数字がない中での完全推測の数字にはなるが
ファミコンと合わせて、5500万本は売っているのは確実といえるのではないだろうか?
後発版は値段が安いのもあるので、もっと売り上げていることはほぼ間違いないかと思われるが…。
また、スーパーマリオブラザーズは海外ではアーケード版(日本でも稼働していたゲーセンは多数あった)や
移植度が低いパソコン版。更には海賊版などの存在が海外で多数確認されているソフトでもある。
日本でも、ハックロムと言って、一時期改造マリオが動画サイトを中心に流行った。
(コレに対する任天堂の対策がスーパーマリオメーカーではないかと言われている)
いずれにせよ、現在のギネス記録もそうだが、まさに伝説の…ゲームの
歴史を塗り替えたソフトと言っても、全く過言ではないタイトルであり
今後も、マリオは任天堂の顔として、任天堂が続く限り、ずっとゲーマーの
心を捉えて離さない存在になるのであろう。もしマリオがいなかったら
今のコンシューマーゲーム業界はどうなっていただろうか?想像してみるのも一興かもしれない。