1995年にSFCで一作目が発売され、既にシリーズ誕生から
25年以上が経っているJRPGの大型IPの一つであるテイルズシリーズ。
1作めがSFCで出たものの、2作目のディステニー以降はPSプラットフォームが
メインのシリーズタイトルで、任天堂ハードに出ていないわけではないものの
いわゆるマザーシップタイトルと呼ばれる、本流のタイトルは
ここのところPSは確定、場合によってはXboxでマルチが出ると言った状況が続いている。
一時は一年に一本ぐらいのかなりのハイペースでシリーズタイトルを
リリースしていたテイルズシリーズであるが、今月初めまでの直近のマザーシップタイトルは
2016年にPS4とPS3の縦マルチで発売された、テイルズオブベルセリアが最新となっていた。
2016年8月に発売されたこのベルセリア以降、5年間の空白がマザーシップタイトルには出来ていた。
この5年の間に発売されたのは、スマホアプリ2作とそしてヴェスペリアのリマスターのみであった。
かつて1年に1本、あるいはそれ以上のペースでシリーズを出していたことを考えると
あまりにも長い5年という空白が出来たが、その5年の空白からついに完全新作の
マザーシップタイトルとして、今月9日にテイルズオブアライズが発売された。
実に5年ぶりの定番シリーズの新作ということもあって
最近のPSソフトではかなりの売上を叩き出すだろうと
漠然と思っていたが、どうやら今年一番の売上になる可能性が高い。
そんな話がGEOのバイヤーから漏れ伝わってきている。
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GEOバイヤー「『テイルズオブアライズ』は今年のPSソフトで最も売れたタイトル」
テイルズシリーズは、5年の空白があったと言っても、固定ファンがついているタイトルで
公式側でも毎年ファンイベントを行っており、日本のIPシリーズの中では
比較的その存続に対して、力が入っているゲームシリーズの一つとなっている。
そのため、どれだけシリーズの間が空いても、一定のユーザーは買うであろうということを
個人的に予想していた状況にあるが、このテイルズは少なくとも大手ゲーム小売の一つ
GEOでは、今年のPSソフトの中で一番の売れ行きになった…ということをゲームメディアに
バイヤーがコメントを寄せているのが確認されている。
<バイヤーコメント>
今週は、新作タイトルが上位を占めたランキングとなりました。中でも1位と3位を獲得したPS4・PS5「Tales of ARISE」は、現在、2021年度で最も販売したPSタイトルとなっています。本作は作品としての評判が非常に高く、満足度が高い作品となっています。 また、2位を獲得したSwitch「おすそわける メイド イン ワリオ」はお求めになりやすい価格で、定番商品になっていくと予測しています。今後も新作タイトルがゲーム市場を牽引してくれることを望みます。 (株式会社ゲオ ゲオ商品部 ゲオ商品2課 新品ゲームソフト・ハード担当バイヤー 武藤 崇史)
というわけで、GEOではテイルズオブアライズが今年一番のPSソフトの売上になったとのこと。
おすそわけるを抜いての1位は誇っては良いと思うが、現時点での今年一番のPSタイトルの売上は
バイオハザードヴィレッジで、初週の売上はマルチ合算で約15万本だったので
それを超えたと言っても、マルチ合算で初週20万本は難しいのではないかと予測している。
任天堂のちょっとしたタイトルであれば、すぐに抜かれるような本数であり
最近のPSの体たらくでは間違いなく朗報とは言えるものの、今度はその売上の少なさが
悪目立ちするということにもなる。今年も残り4ヶ月を切って、一番売れているソフトが
ハーフにすら届かないであろうことは流石に厳しい。そして案の定、PS4版がPS5版より売れているということで
PS5版はPS4版に比べてバイオハザードヴィレッジと同じで3分の1ぐらいの売上になるだろうと予想している。
これも長く続いて2週天下ぐらいになるであろうし、いずれにせよ今年のPSのソフト不足、売上不振を
大きく変えるものではないのが確定しているのは、なんとも寂しい限りである。
週販の更新はあさって。果たしてどんな結果が出るか数字に注目したいと思う。