先日の秋葉原のヨドバシでは、少なくとも3000人以上の
求める群衆が殺到したニンテンドースイッチ。
もはや、手に入れること自体が、現在では無理ゲーに近い
圧倒的な人気となっているが、この売れ方については、当然
景気のいい話である一方で、良くない負の側面も生み出すものとなる。
その最たる例は、人気商品で手に入れにくいことをいいことに
メーカーがさだめた定価より、更に高い価格で欲しがっている人に
売りつける転売だろう。
ただこれは、あまりの人気ぶりに、通常の小売店がスイッチを
定価よりも高く買い取りしている例も見られており、既に一般的にも定価を超える
価値がスイッチには現状ついてしまっている。転売しようにも
現物の確保が難しい状況になっているので、正直労力に見合った
リターンが得られる状況になっていない。
転売は確保が難しいので、現時点ではあまり意味が無いが
転売が出来ないのならば…と、良からぬ考えを持つ輩が思いつくのは
詐欺という手法になる。
転売は、定価より高いとは言え、現物は手に入る。
転売屋から買うことも良いことではないが、それでも手には入る。
しかし詐欺であれば、最初から騙すことが目的なので
購入したとしても、商品が送られてこない。完全に犯罪である。
このニンテンドースイッチの大人気を受けて、どうしてもスイッチを
欲しいと思う人々に、甘い誘惑を持ちかける詐欺師が
現在、ツイッターで横行しているようだ。
Sponsored Link
社会的経済力の無い子供や学生などが被害に!甘い言葉には裏がある。
人の心理として、どうしても手に入れられないモノがあると
それが必ずしも欲しいものでなかったとしても、無性に欲しくなる心理というものがある。
やっとこさ手に入れて、後で冷静になってみるとそんなに欲しいものでなかった…
というような、後悔にもにた体験をした人は案外多いのではないだろうか。
ニンテンドースイッチは、今の時点で非常に手に入りにくい。
どうしても手に入らないとなると、心理的に焦りといった気持ちが出てきて
普段なら信じないようなうまい話に案外乗ってしまうものである。
大人でも、その誘惑に引っかかってしまう事があるが、年端もいかない
子供であれば、尚更そうであろうと思う。ツイッターで現在現れている
スイッチ詐欺は、冷静に考えればあり得ない話とわかるのだが
やはり、人気商品をどうしてもほしいという気持ちが、猜疑心などを曇らせるのだろう。
スイッチ詐欺に引っかかってしまった被害者が出ているとのこと。
2017年3月の発売以来、品薄が続いている任天堂の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」(以下、スイッチ)の購入希望者を狙った詐欺行為が、ツイッター上で横行している。
ツイッター上に寄せられた複数の「被害報告」によれば、その手口は共通している。いずれも、購入希望者にプリペイド式の電子マネーで代金を「先払い」させ、商品を送らずに金銭だけをだまし取るという流れだ。J-CASTニュースが話を聞いた被害者の10代女子学生は、「(だまし取られたのは)私が持っていたほぼ全てのお金だった」と話す。
中略
まず、詐欺を行うアカウントは、
「抽選でスイッチを定価より安く販売します」
などとして、購入者希望者を募集するツイートを投稿する。この告知に集まったユーザーが、詐欺の「標的」になるわけだ。
詐欺アカウントは続けて、ツイッターのDM(ダイレクトメッセージ)を通じて購入希望者に連絡を取り、コンビニなどで購入できるプリペイド式電子マネーでの「先払い」を要求する。仮に購入希望者が先払いに応じた場合、何らかの理由をつけて商品を送付できなくなったとして、結果的に金銭だけをだまし取るという手口だ。
なかには、相手に代金を先払いさせるため、スイッチ本体の写真や偽の住所・氏名、ネット上から拾った他人の免許証画像を見せるなどして、詐欺アカウントが自らを「信頼できる取引相手」のように偽装するケースもあった。
はじめに、詐欺行為を働く人間を許す気は一切ないが
騙される側も、自衛が必要な件であるとも感じた。
うまい話というのは基本的に無く裏があるというのは、当たり前の話であり
まずはユーザーが自衛する心構えを持たないとどうしようもない。
現時点で、ニンテンドースイッチが入手が難しいものになっているからこそ
こういった詐欺の可能性をまず第一に考えなければいけない。
引用記事の後半では、自分の全財産に近い額を騙し取られたという
10代の被害者のコメントがあるが、親に禁止されているツイッターをこっそりやって
今回の被害にあったという自業自得な面もあったようだ。
以前書いた記事で少し触れたが、スマホなどでネットが身近になった時代だからこそ
最低限のネットリテラシーは身につける必要があると感じる。
これはもう、子供に対して親がしっかりと教えるしかない状況であり
スイッチが品薄状況が続く限りは、詐欺もなくならないはずなので
各々、ネットの怪しげな話には絶対に興味を持たないという姿勢が試されるとも言える。
とにかく、うまい話は全て無視して近寄らないのが最も効果的な自衛である。