3月3日に発売され、未だ大人気で品薄状態が

ずっと継続しているニンテンドースイッチ



もはや、発売当初に懸念されたソフト不足などは現在の勢いではどこ吹く風。

ほぼ毎日のように、新たにリリースされるインディーズタイトルが続々と

発表されており、昨日のショベルナイトの記事でも紹介したが

ニンテンドースイッチはインディーズにとって、金の鉱脈…すなわちゴールドラッシュのような

ある程度のクオリティがあれば、出せば売れると言ったぐらいの活気ある市場になっている。


【インディーズの楽園】発売から3年経ったショベルナイト。ニンテンドースイッチでの売り上げが一番になる!


管理人も元ゲハ民だったことから、長年ゲーム週販などの売り上げに注目しているが

ニンテンドースイッチに於ける、続々と出て来る成功報告については

確かに、過去のゲームハードで前例が無いほどの勢いであることを実感している。


ただ、これだけの好調さがあっても、やはりインディーズタイトルが当たり前とする

DLソフトの販売数については、実際に販売したメーカーと任天堂ぐらいしか

その売り上げの実質の数は分からないのが現状だ。週販のように売り上げに集計されないため

本当にスイッチでインディーズタイトルが売れているのかを、疑問視している向きがあるかもしれない。

その疑問を解決すべく、ゲームメディアのAUTOMATONが海外のパブリッシャーに

状況を訊き、記事にしたものが更新されている。


Sponsored Link

取材したパブリッシャー2社は、いずれもニンテンドースイッチでの好調な売り上げを肯定!スイッチに形成されつつあるインディーズ市場の可能性。

AUTOMATONが海外のパブリッシャー2社に対して、行った取材から

得られた回答を記事にしたものを引用する。なかなかに面白い内容なので

長くなってしまうが、大体を引用する。

先日『ワンダーボーイ ドラゴンの罠』の開発者が、ニンテンドースイッチ版の売り上げの数字が他機種を合計したものよりも多かったことを告白した。ほかにも『Death Squad』や『forma.8』の開発者も似たケースを報告するなど「ニンテンドースイッチ上ではインディーゲームが売れやすい」といった報告が相次いでいる。そうした傾向が徐々に生まれつつあることは確認できるものの、もう少し詳しい話を聞いてみたいと思う人もいるだろう。そこで今回は、同ハードでインディーゲームを販売するパブリッシャーに、実際にリリースしたタイトルがどれほど売れたのかという話をうかがった。今回は、回答してくれたゲームパブリッシャー2社の意見を紹介する。

「他プラットフォームより売れた」

ひとつめの回答は、tinyBuild GAMES(以下、tinyBuild)のPRディレクターであるYulia Vakhrusheva氏のもの。tinyBuildは主にSteamを主戦場とするインディーパブリッシャーだ。『Punch Club』や『Hello Neighbor』など根強い人気を誇るタイトルを抱えている。tinyBuildは、これまでニンテンドースイッチにて『Mr. Shifty』と『Phantom Trigger』をリリースしている。Yulia氏は『Mr. Shifty』と『Phantom Trigger』の売れ行きについて、「両方のタイトルが現在、他コンソールより多く売れています。」と語る。氏は売り上げについての詳細は語らないものの、売れた理由について3つの理由をあげている。

まずひとつめにあげた理由は、ニンテンドースイッチが新しいハードであるということ。新しいハードではコンシューマー向けタイトルがヒットしやすい傾向があるという。ふたつめは、任天堂プラットフォームには巨大で潤沢なファンベースが存在するとのこと。熱心なユーザーを抱えており、これがヒットにつながったと見ているようだ。そして最後は、ハードの独自性。据置機としても携帯機としても遊べることが、ハードだけでなくソフトのヒットにもつながっているという。どの理由も驚きはないものの、堅実な考察であるといえるだろう。いずれにせよ、tinyBuildのようなPC市場をメインとするインディーパブリッシャーが成功を収めているという事実は興味深い。

もうひとり回答をくれたのはRaw Furyの共同設立者Gordon Van Dyke氏。Raw Furyは近年頭角を現しつつあるインディーパブリッシャーで、Paradox InteractiveやDICEに在籍していたベテランスタッフが良質なインディーゲームをプロデュースしている。Gordon氏はまず同社が発売した『GoNNER』の売れ行きについて言及。『GoNNER』は、PC版が昨年10月に発売されており、ニンテンドースイッチ版は今年の6月に発売された。半年遅れの移植であるので、売れ行きはそれほど大きくないことが予想されるが、Gordon氏は「ニンテンドースイッチ版はPC版の倍売れている」と報告している。『GoNNER』はSteamでも小ヒットを記録したタイトルで、決してその母数は小さくない。それでもそのPC版の倍売れているということは、かなり販売が好調であることが推測できる。

また9月に発売されたニンテンドースイッチ版『Kingdom: New Lands』については、2016年に発売されたXbox One版が1年間で出した数字と同等であるとのこと。くわえてGordon氏は「ニンテンドースイッチタイトルの開発は非常にローコストであるので、利益が出やすい。だからこそ我々はインディーであり続けることができる。Good以上のGreatな結果だよ!」とも語ってくれた。

かなり長い引用で申し訳ないが、ニンテンドースイッチでのインディーズの売れ行きは

パブリッシャーも予想をしなかったほどの好調で、例に挙がっているものは

皆ニンテンドースイッチが一番売れたコンソールということになる。


上記記事に記載はないが、Mr.Shiftyについては、これもマルチタイトルではあるのだが

当初、ニンテンドースイッチ版をリリースした際に、フレームレートの低下(平たくいえば処理落ち)などの

不具合があり、ユーザーからの改善要望が出されたが、開発者は最初、ニンテンドースイッチ版ではなく

Steam版をプレイして欲しいと回答。そして案の定炎上してしまった。

しかし、その声明を出して批判が集まった結果なのか、最終的に割と早い段階で

あわててスイッチ版のMr.Shiftyの修正版を配信するという騒動もあった。


「Steam版を買ってください」Steam/Nintendo Switch向けアクション『Mr. Shifty』開発元の発言が波紋を呼ぶ、SNSでの対応が裏目に

Nintendo Switch版『Mr. Shifty』パフォーマンス低下問題を改善へ。パッチが近日中に配信予定


この話などは、おそらく当初は最初の記事の通り、ニンテンドースイッチ版の不具合について

修正に乗り気ではなかったのだろう。批判が集まったことも一つの原因には間違いないはずだが

それから一週間程度で態度をコロッと変えて、修正パッチを配信したのは

要は、ニンテンドースイッチ版の売れ行きが想像以上に良かった…という事実もあったのだろうと推測される。

やはり、開発者としては現金なもので、売れる市場にソフトをリリースしたいのは当たり前の話である。


こういった事例からも、やはりAUTOMATONが取材したとおり、そして昨日の記事の通り

インディーズにとって、ニンテンドースイッチは現状最も売りやすいコンソールであるのは

もはや疑いようのない事実なのだろう。毎日のように新たなインディーズゲームが

リリースされる発表がされているのを見ると、それはますます確信に変わる。


現状は、まだロンチから一年も経っていない状況であるにも関わらず

ニンテンドースイッチには新たな市場が生まれつつある。

あとは、これから飽和してくるスイッチのe-Shopにおいて、どれだけのタイトルを

埋もれさせずに露出させていくかが次の課題になるのだろう。


にほんブログ村 ゲームブログ ゲーム評論・レビューへ
にほんブログ村