今年の3月3日を以って、発売から丸4年が経過した

任天堂の現行据置ハードニンテンドースイッチ



今は5年目に突入しているニンテンドースイッチ。普通ゲームハードの生涯というのは

発売から3~4年め辺りが有力なソフトが揃い、需要のピークが来て、それ以降は

次世代機の影が見えてくることもあって、徐々に売上が落ち着いていき、最終的に

次世代機にバトンを渡すという形が一般的であるが、スイッチは据え置き機と携帯機の

両方の特性を兼ね備えたハイブリッドハードであるということと、ハードホルダーにして

世界最強のソフトメーカーでもある任天堂が、今までの据え置き機と携帯機の両輪状態をやめて

ゲーム開発のリソースをスイッチに全振りしていることから、出てくるソフトが

あまりにも強力すぎるラインナップとなっていて、既にスイッチで発売された任天堂タイトルのうち

2本が全世界3000万本越え、2000万本越えすらも4本あるという状況になっている。

1000万本を越えたソフトが更に3本あり、また1000万本に手が届く位置にあるタイトルも

まだまだ複数存在するなど、圧倒的な人気を誇っている。


国内市場だけで見たとしても、発売から4年で既に国内歴代ハード売上の

7位の位置につけており、それより上にいるPSP・ファミコンの台数を抜くのも

あとちょっとという状況に来ている。またソフトも昨年発売された

あつまれどうぶつの森が、パッケージだけの販売で1985年に発売され

その記録は抜かれることはないであろうと思われていた、初代スーパーマリオブラザーズが持つ

681万本という記録をあと10万本程度で更新するという所まで来ていたり

DL版を更に含めれば、既に初代ポケモン赤・緑の合算の売上すらも抜いて

場合によっては、国内だけで1000万本というようなとんでもない偉業を達成する可能性すらありえる。


全世界でのハード販売台数は2020年度3Qで8000万台の大台が目前まで売れており

今年に入っても国内市場を見るだけでも、注目ソフトが立て続けに発売され

その勢いはとどまるところを知らない状況となっている。

おそらくは今年の年末までに全世界で1億台を超えるのはほぼ確定状況となっており

もはやスイッチ旋風がどこまで続くか、全く読めない好調が続いている。

年度末に出たモンハンライズが日本ではまた大きな起爆剤となっており

まだまだ売上が翳る気配が無いスイッチ。初年度に永らく品薄になった経験を活かし

任天堂も増産・出荷をそれ以降は必死に行っているが、それでもまだまだスイッチの新品自体が

手に入れにくいという状況が続いており、本当に5年目のハードなのかという

勢いを見せているニンテンドースイッチ。任天堂としては当然ながら、自社のハードが売れることは

良いことであるのは間違いないのだが、あまりにも売れすぎて

先行きに若干の不安もあることを任天堂の古川社長が発言しているようだ。


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任天堂『スイッチが売れ過ぎで半導体が足りなくなるかも…』

昨年から今に至るまで、全世界の人々の脅威になっている新型コロナウイルス。

特に昨年の初めは、中国・武漢にてパンデミックが発生し、大騒ぎになったことで

中国の工場で多くを精算していたニンテンドースイッチの生産に大きなダメージがあり

昨年前半はあつ森の人気と相まって初年度を彷彿とさせるような品薄がニンテンドースイッチを悩ませた。


その反省を踏まえて、今はいくつかの地域に生産工場を分散させたり

ある程度の必要な部材を予め確保することによって、極端な品薄を防いだニンテンドースイッチ。

昨年後半はその強い需要にも耐えうるだけの生産も行うことが出来、結果的に

年末商戦にも大きな売上を残すことに成功していた。


今現在も、今までの品薄の経験を活かして、必要な部材は予め

相当数を確保していることが判明している任天堂であるが

しかし、今後の売れ方によってはその確保している部材すらも足りなくなってしまう状況も

想定しているということを、古川社長が述べていることが明らかにされている。

「場合によっては受注分を用意できない可能性もある」

任天堂代表取締役社長の古川俊太郎は、Nintendo Switch向けの半導体は当面の生産分に必要な分を確保できているとしながら、半導体不足によって年内の状況は変わる可能性があるとした。

VGCの報告によると、古川社長が日本経済新聞に対して、PS5、Xbox Series X/Sやグラフィックスカードなどの供給不足の原因となっている世界的な半導体不足の現状について語った。

「スイッチ向けの半導体は当面の生産分に必要な部材が確保できている。ただ、日本などは年明け以降も需要が非常に旺盛で、今後に一部の小売店で品薄になる可能性がある。こう対策する、と一概には言えないが、場合によっては受注分を用意できない可能性もある」と古川社長は述べた。

特にコロナ禍における需要の高まりを受けて、任天堂はしばらく在庫不足問題の対処に当たっているが、サプライチェーンの問題や転売屋グループが可能な限り買い占めを行って、価格を引き上げ、利益を上げることで状況は悪化した。

ちなみに、今年の国内のスイッチの売上はまだ3分の1強が終わった程度で既に188万台ほど。

まぁ正直…売れ過ぎである!(爆

最近はコロナの影響もあってか、全世界的に半導体不足ということも言われており

当然ながら、ニンテンドースイッチもまたその半導体を利用する製品となっている。

昨年の品薄の教訓を活かし、半導体を当面は生産できる分を確保している状況であるが

その確保した分すらも上回る需要があるかもしれない…という話を古川社長はしているということになる。

当然それだけ売れれば会社としては万々歳であるのだが、その一方でまたしても品薄の憂き目に

遭う可能性がでてきたということで、これは正直任天堂にとっては気が気ではない話であるのだろう。


スイッチにおいては、様々な動きから今年の後半に新型スイッチが出るのでは?

というような観測も出ているが、半導体不足で現行スイッチの盤石な供給すらも

危うい可能性が出てくれば、新型が仮に予定されていたとしても、そのリリースが

遅れるという可能性は十二分に考えられる。任天堂だけが影響を受けているような話ではないとは言え

今でも飛ぶ鳥を落とす勢いで売れ続けているニンテンドースイッチの

一つの不安材料として、古川社長的には頭を悩ませる話であることは間違いないと思われる。


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