桃太郎伝説シリーズの生みの親であるゲームライターである

さくまあきら氏。


さくま節とでも言うべき、独特の世界観を持ったゲームライターであり

ジャンプ放送局での活躍から、そちらのイメージが強い人も多いと思われる。

桃太郎伝説シリーズは、ドラゴンクエストの、悪く言えば2匹めのどじょうを狙って

制作されたソフトだったが思いの外大ヒット(ミリオンヒット)したため

以後シリーズ化されることとなる。それと同時に桃太郎電鉄という定番のタイトルが生み出され

桃太郎伝説シリーズは、途中でシリーズが終了となるが、パーティゲームの桃太郎電鉄シリーズは

一種の定番として、根強い人気を獲得することとなる。ハドソンがコナミに吸収された

いざこざで、桃太郎電鉄シリーズは出ないと宣言されたが、3DSで2016年年末にたちあがれ日本の最新作が出ている。



実に久々のシリーズ復活にファンは喜び、更にその後に電ファミニコゲーマーにて

同じく関わりの深いゲームライターの桝田省治と対談を行った際には

スイッチにも桃太郎電鉄の最新作を出すのでは?といったことを匂わせていた。


残念ながら、現時点ではスイッチ版桃太郎電鉄の話は影も形も無く

昨年の11月には、キャラデザインを手がけてきた土居孝幸氏の

イラストを使った似たようなタイプのゲームである

ビリオンロードが出ているにとどまっている。



こちらのビリオンロードには、全くさくま氏は関係していないことを嫁が明らかにしている。

さくま氏はさくま氏で桃鉄を作っているのだと信じたいが、年明け早々心配なニュースが飛び込んできている。


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さくまあきら氏、1月1日にすぎやまこういち氏と会食中に亜急性心筋梗塞で救急搬送されてしまう。

さくまあきら氏は、今年66歳になる。健康面に不安を抱えていて、過去ジャンプ放送局などで

多忙だった時に、脳内出血を起こし緊急搬送されている事実がある。またその時に糖尿病も発覚している。

波乱万丈な人生を歩まれている方だけに、色々と身体にも負担がかかっているのは

傍から見てもわかるほどであるが、そのさくま氏が新年早々救急搬送されてしまったとのこと。

「桃太郎電鉄」シリーズなどを手がけたゲームライターのさくまあきら氏(66)が、亜急性心筋梗塞のため救急搬送されたことがわかった。

さくま氏は1日、作曲家のすぎやまこういち氏夫婦と京都にて会食していたところ、急に具合が悪くなったため救急車で搬送されたとのこと。救急搬送中と思われる写真とともに、「亜急性心筋梗塞だったとか。しばらく入院だけど、われながらしぶとい!」とツイートした。

その後、同ツイッターアカウントにて「さくま嫁」の署名で「さくまは意識もはっきりとしてますし、いたって元気なので、まずは一安心です。あとは2日ほど子を見て…でも東京に戻るのは5日はすぎると思います。ご心配おかけしていますが、まだ集中治療室なので、返信できずスミマセン!」と現状を報告した。


命があってよかった…。心筋梗塞といえば、群発頭痛・尿管結石と並んで

人間が痛みを感じる病気の中で、最も痛い三大病気の一つに数えられるものである。

亜急性とは、発症から72時間~1ヶ月以内のものを指すとのこと。つまり少し前から

心筋梗塞になっていたということだろう。当然ながら放置すれば死に至ることもある病気だけに

さくま氏については、不幸中の幸いではあるところだろう。

なお、本日の追加されたツイートを見る限りでは、経過は順調ではあるようだ。



くれぐれも無理はしないでほしいと言ったところ。さくま氏に限らず、ゲーム業界の黎明期から

ゲームを作ってきた人たちは、もういい歳になっている。任天堂の宮本茂氏も既に60を越えているし

先日、体調不良を告白して一時活動を休止していた植松伸夫氏も今年で還暦を迎える。

今回、さくま氏が会食していたすぎやまこういち氏に至っては、既に87歳であり

ゲーム業界の黎明期を支えた人は、既にいつ亡くなられてしまってもおかしくはない状況になっている。

どんなに意欲があっても、寄る年波には誰も勝てないわけで、今後ファミコン世代が

色々と楽しんだゲームを作ったクリエイターの訃報が出てくるのは時間の問題ではある。


ゲーム作り自体は、一作作り上げても、また次の作品を作らなければならない

業界があるかぎりは、終わりのない仕事でもある。さくま氏以外にも高齢で

ゲームづくりにまだ関わっているクリエイターの人たちには、まずは自分の健康を優先してもらいたいと本気で思う。


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