イマイチ反響があったかどうかわからない、企画の二回目。
今まさに、バックグラウンドで流しているゲーム音楽の紹介コンテンツ。
前回は、ファミコンのMOTHERを紹介してみたが
今回は、SFCのソフト。といっても、オリジナル作品ではなく
ファミコン時代のゲームのリメイク。
実は、割と最近にやったゲームではあるが…。
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No.2 ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女(SFC版)
というわけで、元々は1989年にディスクシステムで発売された
ファミコン探偵倶楽部 PartII 後ろに立つ少女を
リメイクしたSFC版のサウンド集となる。
このゲームのリメイクが発売されたのは、ニンテンドー64が既に発売された後の1998年である。
SFC晩期のこのソフトは、パッケージではなく、当時ローソンで行っていたサービスである
ニンテンドウパワー(空のSFCカセットのガワを書い、そこにゲームを容量が許す限り入れられるサービス)のみで
販売された作品であり、一般流通が無かった商品である。
なので、長らくプレイした人が少ない(元もディスクシステムなので、プレイした人は少ないと思われるがGBAのファミコンミニで復刻されて販売されている。)
作品だったと思われるが、2008年にWiiでVCで配信されたため、多くの人が触れられたのではなかろうか。
さて、肝心のゲーム音楽であるが、殺人もあるサスペンス仕立ての推理アドベンチャーとなっているため
全体の雰囲気は暗め。作曲者は山本健誌。任天堂のゲーム音楽に、今も関わるベテラン。
ゲームの場面的に合っている音楽が多いが、個人的に好きなのは
タイトル音楽がまず一つ。前奏が8ビット的な音になっているのは原作のリスペクトであろうか。
後は、回想シーンなどで流れる不穏な音楽とか、名前は女の子を想像するが
実は男である、ひとみちゃん登場のシーンで流れるコミカルな音楽とか。
そして何より、ラストシーンで流れる音楽。実はボリュームが他の曲より大きくなっており
最後の場面(これはネタバレすると興ざめなので、触れないでおく)を否が応でも盛り上げてくれる。
そのままエンディングの余韻のある曲に流れていくのが秀逸。
SFC版は、原作の雰囲気を残しつつも、アレンジを加えてオリジナルより
長くなっている曲がほとんどであり、この動画を通して聴くと
なかなか聴き応えがあるものになっている。
バッハによる「2声のインヴェンション」が1(消えた後継者)と同様に使われている。
1では13番が、この後ろに立つ少女では15番が使われている。
昔のゲームでは、原曲にクラシックを持ってくる例も多く見られたが
このゲームでのバッハのインヴェンションは非常に効果的に使われていると言わざるを得ない。
ゲーム内容・音楽ともにハイセンスな一品であることは疑いようがない一作である。