管理人がゲーム業界で使われるネタにされる言葉…すなわちよく分からない言葉を

よく分かるように解説するコンテンツの第7回目になります。


今回は、前回のこちらの記事で予告したとおりで

先日無事10周年を迎えましたオプーナについて解説します。


以前書いた記事でも触れたとおりですが、オプーナは2007年11月1日に当時のコーエーから

発売されたジャンルはライフスタイルRPGという謎ジャンルでした



このゲームがなぜ、語り草になっているのか…それを今回は解説したいと思います。


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第7回 オプーナとは?

まず最初に、このゲームの評価を先に書いておきますとプレイした人からは概ね好評

…と、いうことです。もちろん名作とかそこまでの評価は得ていませんが、完全の新規作品でありながらも

プレイした人の心を揺さぶるぐらいの、出来ではあったということです。


このゲームについては、色々とネタになる要素が豊富でして

まず、発売前にこのゲームはミリオンを目指して

制作されたRPGであるということを前面に押し出したこと。

 襟川会長は発売時期については「夏頃までには発売したいなぁ」としながらも、「どうしてもヒットさせなければならない。そういった意味では (発売が) 少し伸びるかもしれない」と慎重な姿勢を崩さなかった。Wiiではネットワークに接続することで追加アイテムなどのダウンロードなどの展開も考えられるが、この点について杉山氏は「1作目では考えていない」と否定。販売計画については小松氏が「たぶん先週まででWiiが180万台くらいセルスルーしていると思います。たぶん3月中には200万台を超えて夏くらいまでには300万台とかそのくらいだと思う。市場の問題はあるのですが、まず50万本は売って、その後は100万本を目指していきたい」と見通しを語った。

コーエーとしてもアルテピアッツァとしても、非常に力の入ったタイトルだったことがこのインタビューからわかりますね。

当初は2007年夏…つまり、Wiiが本格的に普及し始めるころを見計らってこのゲームを出す予定だったのですが

この発売時期については、ゲームの開発に若干手間取ってしまい最終的に2007年11月1日に発売することになりました。

前の記事でも触れましたが、まさかのスーパーマリオギャラクシー

同日発売になってしまう(発売日を先に決めたのはオプーナ)という事態に。



もちろん、マリオと発売日が被っていなかったとしても、おそらくコーエーの思い描いた

売り上げには全く届かなかったと思いますが、それでもこの注目タイトルと同時発売になってしまったことにより

オプーナは、必然的に影が薄くなってしまったのでした。


結局、最終的にオプーナの初週売り上げは3200本程度と惨憺たる結果に終わってしまいます。

そして、発売前のインタビューで50万本を売って、その後はミリオンまで売りたいと言っていた大口から

実際はそれほど出荷はされていなかったにも関わらず、ワゴンセールネタとして

主にゲハ民にいじられる存在となってしまったのでした。

ゲハ民がネタにする時は、オプーナ本体をそのまま再現するのではなく、2ちゃんの名物キャラの一人である

やる夫と合体させて、AA(アスキーアート)化されるようになったのでした。

ワゴンの中に大量に積まれるオプーナを前に、オプーナに扮したやる夫が

オプーナを買う権利をやろうというのは、あまりにインパクトのある煽りネタとなりました。



これらのオプーナネタは、オプーナだけにとどまらず、ゲハ板では

有名なソフトが(某大作シリーズの13とか)中古に溢れかえった時などに

○○(煽るタイトル名)を買う権利をやろうといったネタでお馴染みの存在となりました。


発売前の大口と、発売された後の不毛な扱いによって風評被害的な

扱いをされているタイトルですが、先にも書いたとおり、ワゴンだからネタで買ったら

そのままファンになってしまった…という人が一定数現れるぐらいには丁寧な作りのソフトとなっていました。


なお、これらのネタは途中で公式公認となり、2016年にはLINEスタンプが配信され

今年発売した無双スターズでは、以前書いた記事でも触れたとおり、オプーナが参戦することになりました。

基本、隠しキャラ扱いなのですが最初から使える権利を公式が初回特典で公開していたりします。



最終的に公式もネタに乗っかる形になったオプーナですが

こういった変遷を辿ったタイトルは、ゲームの歴史の中でも

随分と珍しいゲームになると思います。

10周年の告知が、産みの親から告知されたオプーナ。

この後に、何かしらの発表があるのでしょうか?


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