ファミコン時代から、ゲーム音楽に魅せられ、今もなおその曲を聴くことを
ライフワークにしている死ぬまでゲーマーでいたい!管理人が語る
思い出のゲームサウンドトラック企画の第四弾です。
ゲーム音楽はゲームありきでの音楽になるため、ゲーム音楽単体での鑑賞というよりは
ゲームの場面と合わせて聴くのが基本となると思います。
そのため、ゲーム音楽単体での評価というのは、案外なされないものですが
ゲーム音楽にも名曲は多数ある…そんな想いでこのコンテンツを立ち上げていたりします。
とはいっても、自分の思い入れのあるものを、やはり多くの人に発信したいという
個人的な欲求が第一に来るコンテンツであり、このコンテンツにも共感してくれる人が
一人でもいればいいなというところで記事を更新しております。
さて、個人的な想いなどはこれぐらいにして、四枚目の思い出のサウンドトラックを
これから紹介していきます。今回は1994年にSFCでスクウェアから発売された
あの超大作RPGのサウンドトラックとなります!
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嗚呼、思い出のゲームCD 四枚目『FINAL FANTASY VI ORIGINAL SOUNDTRACK』
1994年はSFCが発売されてから4年目の年。1990年に発売されたスーファミは
ファミコンの後をついで、国内ではファミコンに引き続き大きな市場を獲得しておりました。
様々なメーカーからスーファミにゲームが発売され、メガドライブやPCエンジンを
大きく引き離しておりましたが、その中で大きな存在感を持っていたメーカー…
それがファイナルファンタジーシリーズをリリースしていた当時のスクウェアでありました。
既にこのコンテンツは一枚目に同じくスクウェアのロマンシングサガを書いていたわけですが
この当時のスクウェアは本当にすごかった。発売されるRPGタイトルがファイナルファンタジーだけでなく
結構な意欲作であったり、またそれらのタイトルがあまり間をおかずに出ておりました。
ファイナルファンタジーはIVからSFCに発売されており3作SFCで発売されました。
それが1994年にSFC最後のFF、そして任天堂ハードでのナンバリングが最初に出るのが
最後となったファイナルファンタジーVIということになります。
今回はSFC最後のファイナルファンタジーVIのサントラの紹介ということになります。
当時の基準で言えば大容量の32Mb(=4MB)を使った、今見てもそのドットグラフィックの
美しさは凄まじいものがある、まさに任天堂ハードでの集大成的な作品となっていて
IV、Vと順当に人気を獲得していった最終作のVIは日本ではおよそ255万本を売り上げています。
既に当時ドラクエと並ぶ国内2大RPG巨頭だったファイナルファンタジーは
発売されるのと同時に、大きな話題になっていたことを個人的にも覚えています。
このファイナルファンタジーVIの音楽を手掛けていたのは、今までのシリーズ同様の植松伸夫氏。
仲間が非常に多くなり、それぞれのキャラにテーマ曲があったりすることなどもあって
曲数は非常に多くなり、今までIVがCD1枚、Vでも2枚組だったサウンドトラックが
このVIはついに3枚組の収録となって発売されています。
記憶が曖昧ですが、確か兄がこのサウンドトラックを買い、特に寝る時に
このCDを中学時代にかけまくっていた記憶があります。なので、個人的にファイナルファンタジーVIは
夜のイメージが強い…と思っていたりします。
夜にかけるのになかなかいい音楽が揃っており、例えば迷いの森だったり
魔列車だったり、永遠に、レイチェルなどは本当に夜暗い部屋でしんみりと聴いていたのを思い出します。
その他にも個性豊かなキャラクターたちのそれぞれのテーマ曲もいい。
最初のフィールド曲となっているティナのテーマ、キャラクターの特徴からは
意外なほどしんみりとしたガウのテーマ、そしてすべてのキャラクターの中で
最も悲劇的な運命を持つ男であるシャドウのテーマなど。
おそらくシリーズ随一暗く、絶望的なフィールド音楽である
世界崩壊直後のフィールド曲である死界、そしてセッツァーと合流した後に
ファルコン号が復活すると同時に変わる、死界から一転して希望を感じるBGMである
仲間を求めては、もはやシリーズ全体のフィールド曲としても屈指の人気を誇る一曲と言えるでしょう。
他にも魅力的な曲が多数あるタイトルですが、その中でも忘れてはいけないのは
ラスボス戦の妖星乱舞でしょう。4つの楽章からなる壮大な一曲となっており
サントラに収録されているのはすべての楽章を2ループさせているため
総演奏時間が17分を超えるという超大作に仕上がっています。
この中の第三楽章、ねむりとまりあと戦う場面と、最後のケフカの曲が非常に印象に残っていて
当時サントラでも、この曲を聴きながら寝落ちしていたことが結構ありました。
特筆した音楽以外にも、正直捨て曲は無いのではないかと思われるほどの
クオリティを誇る完成度の高い一作がこのFFVIのサントラだと思っております。
しかし、このゲームも既に27年も前というのが時代の流れを否が応でも感じます。
サントラをとにかく良く聴いた一作で、個人的なゲーム音楽遍歴を語るうえで
絶対に欠かすことが出来ない一枚が、このファイナルファンタジーVIのサントラなのです。
真打登場、ですね! 一時期自分は大分CDを整理したものの、FF6のCD現物は捨てられず取ってあります。 本作の音楽は4・5と比べて、バロック的な豪華絢爛な印象(オペライベントに象徴されるような)が鮮やかです。
植松さんが音楽の専門教育を受けたことがないのは割と有名かもしれませんが、ファミコン時代にコンサートでご本人がFF曲をアレンジした際「(同じ場に参加した)プロのアレンジャーの仕上がりとあまりに落差があって地の底まで落ち込んだ」と語っていた方が、数年後ここまで堂々たる仕上がりを見せるのは‥‥‥裏に本当に絶え間ない努力があったのではと想像されます。
自分が一番インパクトがあったのは仲間を求めて、です。 あの退廃美とも言うべき黄昏の風景の中を、極上のメロディに浸りながら心ゆくまで彷徨って夢見心地にトリップしまくった果てに、デスゲイズに遭遇して阿鼻叫喚‥‥‥というのは、我々世代皆が通る通過儀礼と申せましょう←
楽曲の質とボリュームから考えて、疑いなく植松さんがピークに達した作品の1つと言えるでしょう(ご本人は「9が一番お気に入り」だとか‥‥‥確かに甲乙つけ難いかも)。 スーファミミニに収録されたのは喜ばしいとはいえ、今の若いユーザーにもっともっと広く聴いてもらいたいものです。
まさに真打登場!ですな(僕と僕らの夏感
ゲームやグラフィックが当時としては圧倒的でしたが、音楽も圧倒的でした。
とにかく好きな音楽が多すぎて、CDの盤面にキズが多くつくまで聴き倒したCDですね。
後にリマスターバージョンが出て、そちらも購入しました。
この記事で書いている音楽だけではなく、他にも好き過ぎる曲が多すぎて、もはや私的ゲーム音楽の殿堂入り的なタイトルです。
植松さん…というか、当時のファミコンとかスーファミぐらいまでの開発は割と限られた人員でやっていて、そこまで専門的な知識がなくても多少音楽ができれば…という人も多く作曲していたように思います。色々とバブリーだったんですよね。あの頃は。
ちなみに、自分は音楽知識とかが基本無いのにゲーム音楽作っている人というと天門氏を思い出しますが←
植松さんはとにかく音楽が好きで、どんな曲でも楽しんで聴けるというのを自身のベストアルバム的なブックレットで語っていたのが印象的でしたね。
そのエピソードは知らなかったので大変ためになりました。
仲間を求めてを聴きながら高速の空の旅を楽しんでいると、突然決戦が流れてビビるというのはもはや様式美ですねwバニシュデスを使ってさっさとデスゲイズさんは葬ってしまうのがジャスティスでありましたw
6はSFCで最大の楽曲収録数ですね。9がお気に入りというのはわかる気がしますね。自分も9は好きです。この素晴らしい音楽にこの記事で触れてくれる人が一人でもいればと思いつつ…。