毎週更新の週販記事。メディアクリエイトが情報を公開しなくなったため

新たにファミ通のデータを使っての更新となる。

ファミ通はまず水曜日の22時に、TOP10とハードの販売台数を速報として

発表し、次の日の木曜日にTOP30のソフトランキングを公開している。

今はコロナの影響で金曜日更新となっている。


年末商戦の初っ端である、11月の第一週のTOP10結果を昨日は更新したが

日本でも名が知られ、今までのシリーズは発売していれば一定数

必ず売れていたシリーズであるコール オブ デューティシリーズの

最新作Call of Duty: Vanguardが、マルチ合算で4.1万本と

昨年の同時期に出た前作と比べて、数字が半分以下に落ち込んでしまうという

衝撃的な結果が、昨日の速報で明らかとなった。


この手のゲームは、半ばユーザーが固定化されているタイトルであり

出来が微妙であっても、シリーズだからということで買うユーザーも多い…

そんな鉄板的なシリーズですらも、今のPSでは売り上げを大きく落とすという結果が出たということになる。

PS5が発売してから、ちょうど一年が経つが、今でも縦マルチで発売した場合に

売上の数字が大きいのはPS4という結果は、一年経っても変わっておらず

SIEがPS4をほとんど生産終了する形で、PS5へのユーザー移行を

促そうとしたその目論見は、少なくとも国内では完全に失敗で終わっているのがこの一年の結果である。


一方でスイッチは定番が安定して売れているのと同時に、新作も

ランクインすることも多く、安定した市場が4年半で形成されており

まだ次の世代機の形も見えてきていないので盤石といったイメージである。

新作も横マルチであれば、ほぼスイッチのほうが売れる状況を見ているので

メーカーもスイッチはもはや外せない市場として認識しているのは間違いない。

任天堂とSIEで正反対な結果が出ている今のゲーム業界であるが、この構図はいつまで続くだろうか。

この展望はPS52年目に突入してもしばらくは変わらないだろうと思いつつ

245週目のTOP30の結果に目を向けていきたいと思う。


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【ファミ通】2021年11月1日~2021年11月7日のソフトランキングTOP30

本日ファミ通で更新された、先週のソフトランキングTOP30は以下となる。

なお、ファミ通はURLを同じもので更新するため、3週ほどするとこのランキングは参照できなくなる。









出典:ゲームソフト販売本数ランキング 集計期間:2021年11月1日~2021年11月7日


まずはTOP10入新作の消化率。

Call of Duty: Vanguardの消化率だが…案の定PS4版・PS5版ともにかなり厳しい状況である。

昨年までの実績を鑑みれば(昨年は縦マルチ合算初週9万本ほど)、小売としてもまさか

半減まではいかないと思って仕入れていたであろうから、この消化率も納得というものである。

特にPS5版は、早々に損切りをしないといけないレベルの消化率。(PS4版もだが)来週にはこの数字が

半減しているのは間違いないので、小売としても頭が痛い状況なのではないだろうか。


ダンガンロンパはちょうどいい塩梅といったところ。

DL版は分割されており、全て買うと明らかにパッケージ版のほうがお得になるという

DL版とパッケージ版で価格の逆転現象が起きている(普通はDL版のほうが安い)

タイトルだけに、これはパッケージ版率が高いと思われる(過去作をやっていてもまとめて欲しくなる人のほうが多そう)

こちらは損切りすること無く、初回出荷分は難なく捌けるのではないだろうか。


他の新作ランクインは22位にフリューのMODEL DEBUT2 #nicola/モデルデビュー2 ニコラ

そしてギリギリの30位に日本コロムビアのおしりたんてい ププッ みらいのめいたんていとうじょう!がランクイン。

消化率はいずれも厳しいが、この手のタイトルはゲーマー向けではない例えばイオンとか

ああいったところの店舗にひっそり置いておくと、時々一緒に売れるようなタイトルなので

ゆっくりと水面下で動いていくようなものだと捉えている。

小売的には少なくとも少し前の鬼滅や今回のCoDのようにダメージが大きいものではないだろう。


新作以外を見ていく、まずは先々週の新作だったスパロボ30と零の

PS4版は当然ながら、TOP30圏内には残っているが、初週はPS4版のほうが売れていた

零もやはり売上の本数的にスイッチに抜かれているのと、PS4版のほうが消化率は

高くなっている状況であるので、スイッチ市場のほうが重要だと考えられているのは明らかである。

11位にあつ森が1万近い本数を売り上げて、再び上位の方に上がってきている。

間違いなく、11月5日(フライング配信があったが)に配信がスタートした

追加DLCのハッピーホームデザイナーが、ユーザーを増やした結果となるだろう。

年末商戦でまた売れるのは確定なので、いよいよパッケージ版だけで

700万本という誰も見たことがない数字を越えるのは確定的だろう。


2週目となったときめきメモリアル Girl’s Side 4th Heartは本数自体は

大きく下がってはいるものの、消化率は80~100%のところまで来ているので

メーカー側としては成功ということになるだろう。

DSとPSPのマルチで発売された前作には遠く及ばない数字にはなっているが

DL版もあることを考えると、コナミとしては十分な手応えがあったと捉えているかもしれない。


鬼滅の刃のPS5版がフェードアウト。在庫を多数市場に残したままランク圏外…。

これ以上は…もはや何も言うまい。その代わり?なのか、久々にバイオハザードヴィレッジの

PS5版がランキングにひょこっと顔を出している状態に。

どこかでセールでも行われたのだろうか?

ランキングはいずれにせよ、スイッチのロングランが相変わらずの安定ぶりで、これから

年末商戦でその傾向がどんどん強まるだけだが、PSはどこまで善戦できるだろうか?


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