毎週更新の週販記事。今年度よりメディアクリエイトが情報を公開しなくなったため
新たにファミ通のデータを使っての更新となる。
ファミ通はまず水曜日の22時に、TOP10とハードの販売台数を速報として
発表し、次の日の木曜日にTOP30のソフトランキングを公開している。
昨日公開された、TOP10と本体の販売台数の結果は
増税と、台風のダブルパンチの影響が見られるような数値となっていた。
増税前最後の週が、合算で20万近く、その次の週も9万台近く合算で売っていた
スイッチが、先週は合算で5.6万台ほどの数字にとどまった。
しかもこれは、ドラクエ11Sとツムツムの限定デザイン本体も発売されたこともあって
ある程度売上の落ち込みは、それで食い止められたとも思われる結果である。
もし、これらの本体が無かったら、更にスイッチの売上は落ち込んでいた可能性も十分高いと言えるだろう。
もっとも、この増税という悪条件は他のハードでも当然等しく同じで、PS4はProと併せて
7.7千台(来年年末リリース予定のPS5が互換がある可能性が高いという報道の影響もあるか?)ということで
こちらも大きく数字を落とし、やはりこれからしばらくは増税の影響が日本経済全体に
大きな影響を及ぼすのだろうと言った予感しかしない内容になっていたのは間違いない。
ソフトはツムツムやいつもの面々がなんとか踏みとどまったという印象はあるが
やはり、ソフトもある程度売上が落ちているのは避けられない状況になっている。
ここのところ新作が多く、TOP30までの販売数の下限が底上げされていたが
先週はおそらく、また1000本台に30位の下限が落ちるのではないかと思う。
実際、増税の影響がどこまで出ているのか。30位までのランキングまでで確認してみよう。
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【ファミ通】2019年10月7日~2019年10月13日のソフトランキングTOP30
本日ファミ通で更新された、先週のソフトランキングTOP30は以下となる。
なお、ファミ通はURLを同じもので更新するため、3週ほどするとこのランキングは参照できなくなる。
出典:ゲーム販売本数ランキング 集計期間:2019年10月7日~2019年10月13日
まずは新作や発売して日が浅いタイトルの、消化率から。
ツムツムの消化率は見ると、そこまで大きくは売れていないが
この手のタイトルは、クリスマスなどで一般層の手に渡るタイトルで
おそらく基本は長い目で見た出荷量になっているのではないかと思う。
店側としても慌てて値下げするようなタイトルでもないので
今後、じっくりと売れていって最終的に初期出荷は難なく捌けるのでは…というのが個人的な予想。
妖怪1は、消化率から見る限り、正気か?と思えるぐらいの出荷をしていそうだ。
増税の影響もあろうが、やはり圧倒的に求心力が落ちていると考えるのが通常だろう。
来月になると、本家とでも言うべきポケモンが発売され、ますます妖怪の影は薄くなってしまうことが懸念される。
下手をするとワゴン行きになる可能性すらあるのかもしれない。
それにしてもやることなすこと裏目に出ている気がしてならない、最近のレベルファイブ。
かつての、輝きが戻ることはもう無いのだろうか?
アライアンス・アライブはスイッチ版もPS4版もランクイン。
案の定スイッチ版のほうが売れている。ただ、これも消化率は低め。
出荷数に見合った売上に果たして到達できるだろうか?
ドラクエ11Sや夢島はいい具合に、初期出荷を捌くことができそう。
コードヴェインも初回出荷分は捌けそうだが、随分と出荷は少なかったのだなという印象も拭えない。
TOP30の下限は今回は1769本。やはり1000本台まで落ちてしまったが
個人的にはもう少し落ちるかなとも思っていたので、ほんの少しの心持ちではあるが
まぁ売れたかなと言う印象でもある。本当に誤差の範囲ではあるが。
気づけば、釣りスピリッツがあと8000本ほどで20万本の大台に乗る。
あと2週あれば達成できるペース。今後、年末商戦などでまた売れると思われるタイトルなので
今後の推移も見守っていきたい。ウイニングイレブン2020もかろうじて10万本の大台には届くだろう。
ただ、かつてのシリーズの勢いからみると随分売れ幅は小さくなったとも思う。
任天堂のタイトル群は、こんな時でも安定した売上を常にキープしている。
やはり、任天堂の売れ方だけは今の国内のどのメーカーも真似できないということなのだろう。