今現在、正確な数値は公表はされていないものの、古川社長が言うには

全世界で60ほどの国・地域で販売されているというニンテンドースイッチ



PS4の国・地域と比べると、かなり少ない地域での販売となっているが

それでも大きな市場がある国での販売はもちろん抑えてあり、主要地域での販売は好調を維持している。


現時点での販売は好調の一言ではあるが、商売として考えた時に

当然ながら販路の拡大というのは、事業拡大の一環として当然の戦略となってくる。

今現在、CSゲームの市場というのは、最大規模を持つのが北米市場であり

日本はそれに次ぐ2位となっていることが知られている。


知らない人にとっては、CSゲーム市場の規模が日本が2位というのは

驚くことかもしれないが、実はスマホゲーの市場を入れて、ゲーム市場という

大きなくくりで見ても、日本は3位に入っている

そして、そのくくりで見た時に世界最大のゲーム市場を持つ国は、北米を抑えて

中国が一位となっている。


人口13億人を超える、中国の市場規模を考えれば、CSゲームの市場も世界一位を取っていても

本来では不思議ではないが、中国ではCSハードではなくネトゲーの方が昔から多くの人々にプレイされている。

また、そもそも家庭用のゲームハード自体が、公式で売られていなかったという歴史を持っている。

(かつて、2000年頃に中国の上海に留学していた経験がある管理人は、その頃にいわゆる海賊版的なものは見ている)

その結果、CSゲームハードはまだ中国では一般的なものではなく、今は発売できるようになったといっても

中国の当局による規制がまだまだ厳しく、いわゆるチャイナリスクなどと言われるようなリスクがある。

特に、昨年のPSのキラータイトルとなったモンハンWなどは、中国でPC版の一度配信が行われたものの

程なくして、多数の苦情が寄せられた、という理由で配信が停止されてしまうという措置を取られたりしている。


というわけで、世界最大の人口を持つがために、市場としては非常に魅力的でありながらも

国家による様々な規制によって、メーカーからの参入ハードルが非常に高いものとなってしまっている現行の中国市場。

この魅力的でありながらも、参入が難しい市場に、いよいよニンテンドースイッチが参入…?そんな話が報じられている。


Sponsored Link

中国の世界的IT大企業『テンセント』がニンテンドースイッチを中国国内で代理販売すると報じられる

中国市場の魅力と、販売の難しさについては、先のリンク先の記事にて参照いただくとして

今回その中国市場にいよいよニンテンドースイッチが参入という話がゲームメディアにて報じられている。

任天堂が直接販売を行うのではなく、中国が本社の世界的IT大企業『テンセント』が

代理販売という形で、中国市場にスイッチを売り出す線が濃厚であるとのこと。

Nintendo Switchが中国で販売されることが濃厚になった。中国大手ゲーム会社であるテンセントが代理販売を担当するという。中国政府が本日、国内で販売を許可するゲームハードウェアのリストを発表、その中にNintendo Switchが含まれていた。このリストには『New スーパーマリオブラザーズ U デラックス』体験版が含まれている。本体同梱タイトルになるのだろうか。また弊誌独自の情報ソースでも、この情報が正確であることを確認している。近日中にテンセントより発表されることになるだろう。

任天堂が販売するゲームハードNintendo Switchは、日本を含め世界各国でヒットしているが、政府が販売プロセスに絡んでくる影響か、中国ではまだ正規には販売されていない。任天堂は、NVIDIA ShieldにWiiタイトルをHD化して搭載し中国ユーザーに提供するなど、さまざまなアプローチをとっていたが、中国の巨人であるテンセントにNintendo Switchの代理販売を託す形で進出することになるようだ。

というわけで、ニンテンドースイッチがいよいよ中国進出が濃厚になったということ。

引用はしていないが、上記記事でも言及がある通り、ニンテンドースイッチには

テンセントはMOBAの『Arena of Valor』を基本無料タイトルとしてリリースしており

その辺りから、この日のための連携を進めていたのではないかと思われる。

ライセンスをとってからの販売のため、今すぐにというのは難しいが

上手く販売が出来るようになれば、更に販路拡大としてこの上ない地域で販売できるということになる。

任天堂のマリオやポケモンなどは、中国でもパクられたりしているので認知度は相当にあるのは間違いない。(嫌な認知度だが)

しかし、テンセントが一枚噛んでくれるとはいえ、やはり当局規制で何をされるか

わからない中国という特殊な国での販売には、不安な部分があるのも事実であり

まずは正式に発売されることの発表を待ち、そうなった後で、展開を注目したいと思う。


にほんブログ村 ゲームブログへ
にほんブログ村