スイッチの成功で、ゲーム業界ではますます国内外に
その存在感を大きく示している任天堂。
先々代の社長である故・山内溥が様々な分野に参入し、会社を倒産させかけた後
奇跡のような復活を果たし、元は日本の中小企業だった任天堂を
ファミコンブームで世界に名を轟かす会社に急成長させている。
その山内社長の時から、特に任天堂は非常に優秀な人材を活かすのが上手い会社になっていて
ウルトラハンドを作り、ゲームウォッチやゲームボーイなどを手掛けた故・横井軍平氏や
スーパーマリオという押しも押されぬゲーム業界のスーパースターを生み出した宮本茂。
天才プログラマーでありながら、山内社長直々の指名を受け、任天堂を更に強くするにいたった
故・岩田社長など、多くの優秀な人材が任天堂には集っている。
今や、世界トップの豊富なIPをもち、ディズニーにも匹敵するほどの知財を持つともされる
京都の老舗企業は、その社内を、プラチナゲームズの神谷英樹氏曰く
社内の至る所に他の会社ならラスボスクラスが歩いていると形容するほどの、会社である。
任天堂の現在の地位から、その求人には自然と業界トップクラスの人材が
集まっていると思われるが、新たに才能あふれる人材が入社したようである。
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ブレスオブザワイルドに感激したというインディーズ開発者もっぴん氏が任天堂入社を報告!
今回、任天堂に入社したことが話題になっているのはもっぴん氏という
インディーズゲーム開発者である。もっぴん氏が自身のツイッターで任天堂入社を報告した。
任天堂に就職しました!がんばるぞ〜
— もっぴん (@moppppin) 2018年1月23日
もっぴん氏はPS4やVita、スマホアプリなどに「Downwell」というゲームをリリースし
高評価を得ているインディーズ開発者である。その略歴を詳しく書いた記事を引用する。
「Downwell」(PC / PS4 / PS Vita / iOS / Android)を開発したインディーズゲームクリエイター・もっぴんこと麓 旺二郎氏が,任天堂に入社したことを,自身のTwitterアカウントで報告した。
Downwellは,靴底から弾を発射する特殊な装備「ガンブーツ」を履いた一人の若者が敵と戦いながら,ひたすら井戸の底を目指して下へ下へと進んでいくアクションゲームだ。GDC 2015のIndependent Games Festival(IGF)で学生部門で日本人初のノミネートを果たし,現在はPCを始め,PS4やPS Vita,そしてiOSやAndroidといったスマートフォンにも広く展開されるなど,大人気の作品となっている。
もっぴん氏は東京芸術大学(声楽科)に在籍中,プログラムの知識も経験もない状態から,YoYo Gamesのゲーム開発用ツールでゲーム作りを開始。ダンジョンを探索していく「Spelunky」が好きだったという氏はその後,ガンブーツによる高い爽快感を持ち,縦に落ちていくデザインを採用したDownwellを開発することになる(関連記事)。
プログラムのいろはも全く知らない状況から、このゲームを作り出したもっぴん氏は
昨年、ゲームメディアのインタビューで、ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドに
大きな感動を抱いたということを語っており、またその時にゲーム会社に就職したいと行った発言をしていた。
大手のゲーム会社に就職してみたい!?
前略
ーーでは、最近はどんな夢を持たれているんですか?
もっぴん もっと大きなゲームを作ってみたくなってきましたね。それで、就職したいなと思えてきたんですよ。
ーーええっ、そうなんですか!?
もっぴん ホントに最近の話で、また気持ちが変わるかもしれないですけどね。実は『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』をやったんですよ。もう、めっちゃ面白くて、感動して。任天堂のゲームはたくさんやっていますし、他にもAAA(注13)のゲームをプレステ4とかでやって、「やっぱAAAはヤベエな、スゴイな」みたいなのはあったんですけど、今回の『ゼルダ』には本当に感動して。
多くのゲームをやるもっぴん氏が1番心動かされたのは、どうやらブレスオブザワイルドだったとのことで
直接のきっかけは、もっぴん氏のツイートには触れられては居ないが、やはりこの偉大なるゲームを
制作した任天堂で、ゲームづくりをしたいという思いはあったのだろうということは想像に難くない。
任天堂としても、インディーズで既に実績を残している開発者であるから
即戦力の人材として採用したのは想像に難くないだろう。
しかし、もっぴん氏は独学でDownwellを作ったということであるから
任天堂としては、任天堂流のゲームづくりをもっぴん氏に叩き込むと思われる。
もっぴん氏も、恐らく今後のゲーム開発の糧とすべく、任天堂に入社していると思われるので
お互いWIN-WINの関係になりそうな感じがする。まず手始めに、もっぴん氏が作った
Downwellをスイッチに移植…という流れもあるかもしれない。
今後、もっぴん氏が任天堂のゲーム開発にどのように関わり、そしてどんなゲームをリリースするのか。
今後の任天堂のゲーム発表にますます期待したいところである。
すぐ辞める可能性もあると思います
ですが、有言実行で任天堂に入社出来るのが凄いですよね
よく、学歴にコンプレックスのある方々が「任天堂は東大卒、高学歴しか取らない」と主張していますがどうなんでしょうかねぇ…
向上心は非常に強そうな人ですから、任天堂から開発のノウハウを得たら
独立してゲーム会社立ち上げるとかはありえそうですよね。
任天堂としては、どのような意図での採用かはわかりませんが
任天堂にとっても益があると判断したからこその採用でしょうから
今後、もっぴん氏を起点とした面白いゲームを作ってくれる可能性もありますよね。
今回は、良い方向での相乗効果に期待したいと思います。
任天堂は、学歴主義みたいなのは、昔から結構言われていますが
完全に的を射た意見ではないと個人的には思っていますね。
とはいっても、もっぴん氏も東京芸大みたいですが。青沼さんの後輩かな。