先月の初めに、突如として任天堂より公開された
1985年にファミコンが発売されてから、今年で
35周年の節目を迎えるスーパーマリオに関する
新作情報などをまとめて告知したスーパーマリオ35周年ダイレクト。
【事前告知なし!】『スーパーマリオ35周年ダイレクト』が電撃配信!
今のスイッチで飛ぶ鳥を落とす勢いの任天堂からすれば、この任天堂の顔とも言える
スーパーマリオのダイレクトですら、全く事前告知もなく突如配信するという
その宣伝方法に震えた(?)ものですが、そこで発表されたタイトルなどが
また大きなものであったのは間違いありません。事前にリークのあった
3Dマリオコレクションや、Wii Uで発売された3Dワールドに新要素を加えて
スイッチに発売するなどの告知が行われ、相変わらず濃密な発表が行われました。
その中で事前リークもまったくなく、このダイレクトが完全に初めての
お披露目となったタイトルが、AR…すなわち拡張現実を使った部屋が実際に
マリオカートのコースになるマリオカート ライブ ホームサーキットです。
コースはなんと自分の部屋!4つのチェックゲートを部屋に配置し、数字通り順番に走らせると
世界の何処にもないたった一つのマリオカート専用コースが誕生するという仕組み。
その世界で一つしか無いコースを、ミニチュアのラジコンの要領で動く
マリオとルイージのカートが現実の世界のコースをゲームで走るという不思議な体験ができるというわけです。
日本では部屋の広さ的には厳しいかもしれないタイトルですが
海外では確実に大きな話題となりそうなこのタイトル。
ただ現実世界の自分の家に作ったコースを走れるだけだと思いきや、さすがの任天堂。
相変わらずの作り込みで、相当面白そうなタイトルに仕上がっていることが確認されています!
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『マリオカート ライブ ホームサーキット』の公式HPが開設へ!さらにこの企画は外部からの持ち込みであったことも判明!
マリオカート ライブ ホームサーキットの発売は10月16日予定。
気づけばあと2週間と迫っている状況ですが、任天堂が公式サイトを開設しました。
https://www.nintendo.co.jp/switch/rmaaa/index.html
そして任天堂から、恒例のゲームの紹介的動画が更新されたのですが
それを見る限り、ただの現実世界とゲーム世界の融合だけにとどまらない
相変わらずの作り込みで、予想外に遊べるタイトルになっていることが分かる内容となっています。
[トピックス]Nintendo Switch『マリオカート ライブ ホームサーキット』の発売まで2週間。紹介映像と公式HP、TVCMを公開。#マリオカートライブホームサーキット #MKライブ #スーパーマリオ35周年https://t.co/xQPOYM8duw pic.twitter.com/mrlgdJe70U
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) October 2, 2020
いやはや…ここまで楽しめる仕掛けがあるとは…通常のマリオカートのように
複数のカップがあり、それぞれのコースでギミックが仕掛けられたり
タイムアタックモードがあったり、50~200までの50刻みでCCがあって
それぞれでカートの速度が変わる、あとはオリジナルコースを反転させた
ミラーモードでも遊べるなど、やはり凄まじい作り込み…
これは、またも年末年始のキラータイトルになる予感がしますね!
リングフィットアドベンチャーと同じようにラジコンカートという
手間のかかるものもあるため、量産は難しいでしょうが、出荷したら
出荷した分だけ売れていくようなタイトルではないでしょうか。
またこのタイトル、任天堂が発案したというわけではなく
海外の開発会社が任天堂にこのアイディアを持ちかけてコラボして実現したというのだから驚きです。
VELAN Studioという2016年、ニューヨークに設立された
ゲーム開発会社がこのアイディアを任天堂に持ちかけ、任天堂とのコラボが成立したということが
上記の動画内で語られています。開発者がマリオカートを想像したというところもすごいですが
その新興スタジオのアイディアに、任天堂もマリオカートという世界的人気IPを惜しみなく使って
積極的に開発とアイディアを出していくという開発経緯については驚くしかありません。
発売まであと2週間。どうやら国内外で発売後はまた大きく話題をさらうことは間違いないようです。
つい数日前、ファミ通黄金期の立役者の一人鈴木みそ氏による『おとなのしくみ』3巻を引っ張り出して読んでいたら、「ラジコンにカメラのっけて」「映像を画面で見れる」ゲームを「やってみてえ」と描いた部分があり(65頁)、「約20年前にそこに気づくとは‥‥‥さすが、みそ先生!」と感銘を受けました。
Laboシリーズと今作のような、リアル現実にゲームを拡張しようという任天堂のこだわりは、ゲーム業界の発展に不可欠なものだと改めて痛感します。
また、ベンチャー的な企業がこうした独創的なアイデアを生み出すところにアメリカの底力を感じますし、柔軟かつ機敏に対応する任天堂の姿勢も本当に素晴らしいと思います!(残念ながら我が家の部屋では、プレイに必要な分の広さを確保するのは難しそうですが‥‥‥)
おとなのしくみは面白かったですね。今の某ハードに忖度しているような
ファミ通では絶対に載せられないマンガでしょう。負の面もかなり描いてあったマンガですからね。
自分も1冊だけ持ってましたね。同じ3巻だったような気も…
任天堂は基本的に技術に全てを頼らないアイディア勝負なところがありますから
大手より、こういった新興デベロッパーのほうに夢があるのだろうなと思いますね。
開発期間的に、立ち上げてからほんの1~2年程度の頃だったと思いますから、そんな無名の
まだ実績を積んでいく段階にあるような会社のアイディアを採用して、商品化までさせるという
任天堂の懐の深さにも改めて凄いなぁと思いますよね。
自分も部屋の広さを確保できないのでこれはスルーですが、それでもこのタイトルはかなり売れそうですね!