福岡に拠点を持つ、中小和サードの一つであるレベルファイブ。
元リバーヒルソフトの日野晃博氏が立ち上げたディベロッパーであり
最初はPSメインのタイトルにゲームを制作。DSで大ヒットとなったDQIXなどの開発を手掛けるとの同時に
レイトン教授シリーズやイナズマイレブンシリーズなど、主に若年層向けのコンテンツを
メディアミックスする形で積極展開し、好評を得て定番コンテンツとして認知されるに至った。
そして3DSで発売した妖怪ウォッチが大ヒットを飛ばし、全盛期はポケモンを凌ぐのではないかと
言われるほどの社会現象レベルのブームを巻き起こした。飛ぶ鳥を落とす勢いで
メディアミックス攻勢をかけ、一時は地元福岡のスタジアムのネーミングライツを獲得するなど
一般にも認知されるような展開を行っていたディベロッパーとなる。
しかし、社長の日野氏がワンマンであることが知られており、新たなコンテンツを生み出すことは
できるものの、それを継続させるというところでやり方にお粗末な点が目立つようになり
現時点では、かつてあれほど人気のあった妖怪ウォッチも中堅コンテンツと成り下がり
その他のIP…特にイナズマイレブンなどは当ブログで散々記事にしているように
ゲームの発売日が延期に延期を重ねて、最終的にはもうお流れになっても
おかしくないレベルで、長い間発売がされていない状況となっている。
その一方で、突然漫画を投稿する場を設けたり、スマホ向けアプリをリリースするも
個人情報がかの国に抜き取られるのではないかと言った懸念も出た
マイナンバー情報の登録を求められる事象が発生したりと、最近は悪い話題に事欠かない会社となりつつある。
すでに多数のゲームが開発中とされながらもリリースされていないレベルファイブの現状。
まずはゲームの発売を待っているファンのためにも、開発中とされるゲームの
まずは完成と発売を行えと言いたいところだが、そんなレベルファイブがまたしても
新たなゲーム作成の人材募集を行っていることが確認されている。
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レベルファイブが新作RPG制作の人材募集を開始!
イナズマイレブン、その他メガトン級ムサシなど発売予定はあるものの
それらがまったくもって発売される気配が無いタイトルを抱えている
現在のレベルファイブは、まさに二兎を追う者は一兎も得ずを地で行く会社となっている。
(まぁ二兎どころではないのだが)現在制作中の新作を待っているユーザーからすれば
まず開発中のゲームをリリースすることを地道にやっていってほしいと思うだろうが
あろうことか、またしても完全新作RPGを作るということで、その開発の人材募集を
かけていることが、公式サイトにて確認されている。
https://www.level5.co.jp/recruit/career/new/
あのさぁ…
こんな新規RPGを作るより、先にまずやることがあるだろうとツッコミしか入れられない。
先に述べたタイトルを待っているユーザーからすれば、もはや呆れてものも言えない状況かもしれない。
メディアミックスという他の会社も巻き込んで展開を行っているレベルファイブだけに
ゲームが発売されないというのは、そのメディアミックスで提携した会社にも
迷惑をかけるということにもつながるわけで、ユーザーだけでなくビジネスパートナーからも
信頼を失うのは間違いない愚行である。一体レベルファイブの迷走はどこまで続くのか。
そもそも今回の人材募集で、人が集まるのかすらも不透明であり、いよいよレベルファイブも
進退窮まっているのではないかと、思えて仕方ない状況となっている。
何と言うか‥‥‥ 今やっている仕事が停滞すると、憂さ晴らし(?)に新規プロジェクトを立ち上げるというのは、典型的な袋小路に見えてしまいます。
毎日言うことが変わるプロデューサーに現場が振り回されるなんてことは、昔はよくあったとはいえ、さすがに最近の(コストの増大が進む)業界ではおとなしくなってきたと思っていたのですが‥‥‥
かつて、業界の闇を存分に暴露してくれたがっぷ獅子丸さんの著作
「 http://www.bookaholic.jp/post-2840/ 」には香ばしい話満載なのですが、その中で最強はがっぷさん自身が勤めていたゲーム会社の社員が、社長にセミナーに順次送り込まれ洗脳されて帰ってきたという逸話でした(主催者は、地下鉄で大事件を起こしたあの宗教団体です。本人はセミナー会場のトイレの窓から逃走)。
‥‥‥就活口コミサイトのレベルファイブ情報で、「日野社長に強く勧められ、ある自己啓発セミナーに参加したところ、あまりにヤバイ雰囲気だったので即刻退社を決意しました」(あくまで妄想です)などというコメントが、載る日が来ることのないようにと祈らずにはいられません。
典型的ワンマン企業の弊害でしょうね。日野氏は今までのやり方から見るにあれもこれもと手を出したい人なんでしょうけど、浮気性過ぎる人がいる場合にはそれに歯止めをかける存在も居なければこのような形になってしまうということなのでしょうね。
がっぷ獅子丸氏は存じ上げていなかったのですが、リンク先の紹介文を見るとやべぇ匂いしかしないですねw
とはいっても、そんなことを書かせるぐらいにゲーム業界の酷さというか、ブラックさはすごかったのでしょうね。漏れ伝わってくる話でも、一般社会では考えられないようなクレイジーな話が山のように聞こえてくる業界でもありますので。
ゲームだけでなく漫画投稿サイトとかも運営している時点で、この会社は一体何の会社なんだろう?と思わずつぶやかずには居られない昨今のレベルファイブですが、後にこの日野社長の人となりを暴露するようなとんでも話がワンサカ出てくるのかもしれませんね。
この投稿をしようとした時の文字認証がまつてま・・・
待つ手間というか、もう待つ気にもなりませんよ・・・
という小ネタはやっぱりさておき・・・(笑)
かつて、西健一氏(当時はスキップ所属)がギフトピアというゲームキューブソフトを制作した時のインタビューが、ほぼ日のインタビューでありましたが・・・
その冒頭を簡単に要約すると・・・
「『ギフトピア』の前に『L.O.L』というゲームを作ったが、高い評価をいただいたし、狭い人でも届いた人にはしっかり届いたと思うが、全く売れなかった。そういう仕事をすると、『売れなかった』という結果が響いて、どんなに小さな企画でも通らなくなる。」
という発言がありまして。
今のレベルファイブは、ある意味ではこの状況に似ていると思いました。
ゲームのパブリッシングが自社で行えるから、それはいいとしても・・・
おっしゃるように、メディアミックスで協力関係にある会社に迷惑がかかってるであろう現実がある以上、同じ手(メディアミックス前提のゲーム開発)を続けるのは困難でしょう。
過去にどこかの会社で似たようなことがあったような気がしますが、会社規模の拡充が急すぎたのではないか?と思いました。
レベルファイブが日野社長のワンマンであることは、かなり知れ渡っている事実ですね。
最初の独立した頃の規模だったら良かったんでしょうけれど、今のようにある程度中堅クラスになってネーミングライツも出来るような会社規模になれば、ワンマンはやはり弊害しか産まないのだと思いますね。
ゲーム会社なんて各開発部署とのつながりや、外注先との調整も必要でしょうし、レベルファイブは基本メディアミックス戦略で知名度を上げてきた会社なので、今回のやり方は愚策以外の何物でもないと思ってしまいますね。
果たしてレベルファイブの迷走は一体いつまで続くのでしょうか…。