Google is shutting down Stadia, its cloud gaming service. The service will remain live for players until January 18th, 2023. Google will be refunding all Stadia hardware purchased through the Google Store as well as all the games and add-on content purchased from the Stadia store. Google expects those refunds will be completed in mid-January.
米国において、巨大IT企業の頭文字を取って表現するGAFAのうち
Gに当たるGoogleが3年前の2019年11月に
鳴り物入りでサービスに参入した、クラウドゲーミングサービスである
Google Stadiaが2023年1月18日を以てサービス終了とのことです。
Appleが提供しているApple Arcadeとともに、GAFAのゲーム業界の参入例として
参入当初は大きな話題となりましたが、結局日本に上陸することすら無く
3年ちょっとの短命で、そのサービスは幕を閉じるということになります。
流石に日本のゲーム関係のニュースサイトでも話題になっています。
Googleは9月30日、クラウドゲームサービス「Stadia」のサービス終了を発表した。サービス終了予定日は2023年1月18日。
「Stadia」は、Googleが展開しているブラウザ「Chrome」やスマートフォンなどで利用できるクラウドゲームサービス。クラウド上でゲームを処理するため、インターネット環境があれば、スマートフォンやノートPCでも、高性能なゲーミングPCやコンソール機に匹敵するゲームタイトルをプレイできるのが特徴だった。
2019年に正式発表され、同年末よりアメリカやカナダなどでサービスを開始。専用コントローラー「Stadia Controller」を用意し、ゲームタイトルの拡充を進めていた。一方で日本はファーストローンチに含まれず、また2021年には自社開発スタジオを閉鎖するなど、不穏な動きを見せていた。そして日本でローンチされることがないまま、「Stadia」のサービス終了が発表されることとなった。
光の通信網が発達してきている現代のネット通信網においても、クラウドゲーミングサービスは
まだまだユーザーに快適と言えるゲーム環境を構築することは難しく、この技術の先駆けである
Microsoftが提供しているサービス以外は、正直苦戦しているというのが現状で間違いありません。
特に細やかな操作を求められる、アクションゲームや格闘ゲーム、FPSなどのゲームでは
クラウドゲームでどうしても起こってしまう遅延は、プレイヤーのストレスを助長しかねないもので
本当にラグが殆どない環境ができない限りは、まだまだ主力のゲームサービスになることはできないと言えるでしょう。
そして、何よりもこのサービスが終了する最大の敗因は、やはり魅力的なファーストタイトルを
思うように用意できなかったというのが、最大の要因でしょう。
正直ソフトが魅力的で面白ければ、多少の不便があったとしてもプレイヤーはついてくるでしょうが
そういう人たちを引っ張ってこれる魅力的なソフトが無かったというのが間違いなく最大の敗因です。
つくづく、かつて組長がいった、ゲームハードはソフトを遊ぶために仕方なく買うものという
認識をGoogleは思うようにしていなかったのではないかと思う結果となります。
自社で魅力的で実際に面白いソフトを絶え間なくリリースしている、先駆者である任天堂の牙城を
大きく崩すのは容易ではないということです。任天堂はゲーム業界に参入してからIPを大切に育てていて
また最近ではスプラトゥーンなどの、これからの任天堂を支えられるような新たなIPも誕生させています。
いくら巨大IT企業がお金にものを言わせて、ゲーム業界に参入してきたとしても、任天堂のソフト品質を
上回れるようなソフトが継続的に出せない限り、今後も似たような企業が後追いしても
このStadiaの二の舞いになるのは間違いないことでしょう。
次はこちらも評判をほとんど聞かない、Apple Arcadeがどうなるかといったところでしょうか。
とにかく、現在のゲーム業界において任天堂やMicrosoftの存在を押しのけて
新たな地位を獲得するのは、ほぼどの企業にも不可能ではないかと思わされます。
詳しく調べてないですけど、Google Stadiaでのソフト開発をしてる会社も、この報道で初めて知ったようですね。
いい方が悪いですけど、ソフトメーカーに依存するのとプラットフォームに依存する、共依存に近いようなやり方では上手くいかないということなんでしょうね。意味があってるかは、かなり怪しいですけど(苦笑)
それが事実なら、開発中の会社にとっては寝耳に水、青天の霹靂といったところで、酷いどころの話ではありませんね。
少し前に、Googleのほうからサービスはやめないと言ったアナウンスがあった後でのこの手のひら返し。
やはり、任天堂のようにまずはファーストが率先的に魅力的なゲームを作り、顧客を引き込んだ上でサードが開発をするというのが理想なのでしょうね。当然ながらそれぞれが独立したゲーム開発体制を敷くべきで、共依存はよろしくないというのは間違いないのでしょう。
SONYもGAFAもソフト作りをテキトーにやってるイメージしかない
任天堂とMicrosoftはそこまで作り込むのかって消費者が感動するまで作る
そのソフトづくりに対する姿勢が、ユーザーの今の反応から透けて見えるわけですね。
任天堂は常に娯楽産業の性質を把握して、ユーザーの飽きと戦っている企業ですから、本当に強いですよね。