任天堂が持つ、世に出てから27年が経つ

強力シミュレーションRPGのIPであるファイアーエムブレムシリーズ



最新作は、3DSで出ているファミコンのファイアーエムブレム外伝を

リメイクしたファイアーエムブレムエコーズ

今後、コエテクの無双シリーズとコラボしたFE無双

9月にスイッチと3DSで発売が予定されていて



更に来年は、スイッチ向けの完全新作が出ることも確定している。

任天堂としては、一時は休眠IPになる可能性もあったIPだが

3DSで出た、覚醒が国内外でヒットを飛ばし、めでたく復活したIPである。


そのファイアーエムブレムが、スマホアプリのファイアーエムブレムヒーローズとして

配信されたのは、今年の2月であった。


ポケモンGO、スーパーマリオランに続く、任天堂IPのスマホアプリの

第三弾としての配信となったが、ファイアーエムブレムヒーローズは

本家の手強いシミュレーションテイストはそのままに、より手軽に

ファイアーエムブレムの世界に入り込める作りになっており

このスマホアプリの配信を通して、CSゲーム機の本編に人を呼び込もうというのが任天堂の狙いであった。


なので、このアプリというのは任天堂にとっては、あくまで本腰を入れるものではなかったはず…

であったが、どうやらその売り上げは任天堂の想定を超えているのではないかと思うほどの

収益を任天堂にもたらしているようである!


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調査会社の調査で、推計127億円の利益が明らかに。利益はスーパーマリオランを超える。利益の7割近くは日本。

ファイアーエムブレムヒーローズは、任天堂のアプリとしては初の

いわゆるガチャ課金を導入しているアプリである。


任天堂がガチャ課金という批判が、配信当初はあったが、豊富なFEシリーズのキャラと

課金をしなくても、そこそこ良いものが出るガチャとあって、サービスインしてから

時が経つにつれ、批判は薄まっていったようである。


ただ、やはり極めようとするとそれなりの課金は必要なようで

配信直後は、国内外のストアで課金上位の売り上げを上げていたのは事実である。

その後、最初のブームは落ち着いたものの、安定した課金を国内外で継続的に得られているようで

その利益は、配信から半年ほど経った今、およそ127億もの利益をもたらしているとの調査結果が出ている。

海外メディア Deconstructor of Funは、モバイルアプリデータ調査会社Sensor Towerを介して入手したデータを公表し、『ファイアーエムブレム ヒーローズ』の収益が114万ドル(127億円)に到達したと明かしている。同アプリに配信が始まったのが2017年2月2日であると考えると、約半年間に100億円以上もの収益を任天堂にもたらしていることになる。

公表されている具体的なデータを見てみると、『ファイアーエムブレム ヒーローズ』は、App Storeでは610万、Google Playでは560万ダウンロードされている。これに対し同アプリが生み出した収益は、App Storeでは6100万ドル(68億円)、Google Playでは5300万ドル(59億円)とされている。ダウンロード数は世界基準で見るとそこまで多くないものの、収益は非常に多い。固定ファンが有料コンテンツにお金を支払っているということだろう。

課金ユーザーの割合としては、日本ユーザーが66%、アメリカユーザーが24%、カナダユーザーが4%、6%がその他となる。約7割近くのユーザーが日本のプレイヤーのようだ。

以前、任天堂の君島社長は第77期定時株主総会質疑応答(リンク先はpdf)にて、「『ファイアーエムブレム ヒーローズ』のダウンロード数は『スーパーマリオ ラン』の10分の1にも達していませんが、お客様からお支払いいただいている金額は『スーパーマリオ ラン』を超えています。」と語っており、同アプリの売上が好調であることを示唆していた。

出典:『ファイアーエムブレム ヒーローズ』は半年もの間に約127億円を生み出した、調査会社を介したデータが公表より


任天堂の課金は良い課金…などとは言わないが、課金しなくても十分に楽しめる

ゲームであるにもかかわらず、一定の課金層がいるのは間違いないということになる。

そしてここでも日本の課金率はかなり高い。日本のユーザーが課金好きなのは間違いないだろう。

去年の12月に配信されたスーパーマリオランは買い切り1200円で基本無料であるのは

ファイアーエムブレムヒーローズと変わらないが、買い切りのマリオランよりもDL数が

圧倒的に少ないファイアーエムブレムヒーローズのほうが利益を上げているというのは

如何にスマホゲームビジネスで、買い切り型が支持されないかということと

ガチャ課金という形態のほうが、抵抗なくお金を支払う層がいるということが良くわかる。

任天堂としても、これだけの利益は想定外であったのではないだろうか。


任天堂は元々、CSゲームが本業であることから、このスマホで上がった利益は

今後はCSゲームのクオリティアップに費やされるであろうから、CSゲーム機の

ゲームを楽しみに待っている人間としては、この利益が良い方向で還元されることを期待せずにはいられない。

今後は、上記引用記事の最後にもあるがどうぶつの森

スマホゲームの配信も行われる予定で、こちらはファイアーエムブレムヒーローズよりは

ゆるい課金になるだろうが、展開のさせ方次第でやはり任天堂に莫大な利益をもたらす可能性がある。


それにしても、世界最強のハードホルダーでありソフトメーカーである任天堂が

本業の片手間(とはいってもそれなりに作り込んではあるが)で出したゲームが

これだけの利益を生むのは恐ろしい話だ。任天堂がもし本気を出してスマホゲーム業界にも

ゲームを出すようになれば、確実にスマホゲーム界を制圧することも出来るだろう。

つくづく、任天堂の持つIPの強大さを思い知らされる調査結果ではないか。


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