日本のゲームメディアの中では、老舗で最も名前も知られているであろうファミ通

元々は、ファミコン通信という名称で1986年に創刊された雑誌で、既に30年以上雑誌の発刊を続けている。


発刊当初は、当時社会的ブームを起こしていたファミコンを扱うということもあって

かなりマニアックなネタも含んだ、力を入れた誌面づくりを行っていた。

ゲーム帝国などの、ゲーム以外の連載コーナーなどが好評を博し、実は管理人も

高校生だった頃の1996~98年ぐらいまでは毎週買っていたことがある。


当時はまだ、業界No.1を名乗っても良いとは思えるぐらいの雑誌ではあったが

徐々に徐々に、その内容が雑になっていき、近年の誌面はゲームの内容に負けず劣らず

広告が誌面を多く占める、あまりにも偏った点数が付くクロスレビューといった

内容のお粗末さが目立つようになり、ゲーム好きからはすこぶる評判が悪い雑誌となっている。


その評判を裏付けるかのように、コンビニなどでも発売日にすら

見かけることが少なくなり、もはやファミ通という雑誌があること自体

認識していない若年層のユーザーなども多数いるのではないかと思えるぐらいに

その凋落ぶりは、悪化の一途を辿っている。


最近では、何処とは言わないが、とあるメーカーよりの記事が非常に多くなっていて

何のコーナーかは明言しないが、非常に偏った内容の雑誌になっている。

その悪評は、ゲーム好きには常識的なものとなっていて、ファミ通の情報自体を

敬遠しているゲーマーも多い。管理人も現在のファミ通はほとんど見ないが

週販などの情報もあるので、全く利用していないというわけでもない。

ただ、情報を積極的にこのファミ通から得るということはしなくはなっている。


さて、そのファミ通は当然ながら、他のゲームニュースを扱うところがやっているように

現在は、WEBでの記事更新などに力を入れている。ファミ通の公式ページでは

当然ながら、様々な新情報が更新されているが、今まで、その記事欄には

閲覧者が自由にコメントできるコメント欄があった。

しかし、どうやらそのコメント欄が密かに閉じられたようだ。


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荒れ放題だったコメント欄が遂に閉鎖!管理は不可能との判断か?

というわけで、現在既に閉じられた後なので確認は出来ないが

ファミ通のページに有る記事をみても、コメントという表示はなくなっている。

また、過去の記事であったものもすべて閲覧できなくなっているようだ。

有志が気づいたときには、過去の記事のコメントは閲覧できたようだが

それも全て、今では見れなくなっているようである。


私感を包み隠さず言うのであれば、これは正直朗報である。

全く見てなかった人に説明するのは難しいが、ファミ通のコメント欄は

荒れに荒れる、いわば無法地帯であった。


特にひどかったのは、任天堂系のポジティブな記事。

どこからともなく、任天堂を煽る人たちが現れ

それに更に反応する、任天堂好きの人たちという構図が出来上がり

誰の目から見ても、大荒れ状態になることが珍しくなかった。


この手のコメントの閉鎖は、日本のゲーム系では全く珍しいことではない。

電ファミニコゲーマーも以前はコメント欄があったが

現在では、全て閉じている。ブレスオブザワイルドの記事が多いとか訳の分からない

難癖を付けていた人は、管理人も目撃している。


日本のゲーム関連については、例えばメーカー公式の動画をアップする

Youtubeアカウントなどは、大手メーカーはまずコメントがつけられないように設定されている。

ところが、同じメーカーの海外専用のアカウントはちゃんとコメントが公式アカウントでも

付けられるようになっている。参考に任天堂の日本アカウントと北米アカウントの動画を貼る。


日本任天堂アカウント・スーパーマリオオデッセイ公式トレイラー

北米任天堂アカウント・スーパーマリオオデッセイ公式トレイラー


北米任天堂アカウントでは、コメント欄がオープンにされ32000件以上のコメントが付き

動画の再生数とともに、大盛況を見せている。日本では、こういうコメント欄は

大体一般的には閉じているので、寂しい感じがする。


これはひとえに、こういったコメントに対しての姿勢が出ていることが原因で

日本では、ネガティブなコメントが多く書かれる傾向にあるようだ。

実は、ゲーム以外でも例えば価格ドットコムのコメント欄とか

ヤフーニュースのコメント欄とか、日本人全体に見られる傾向としてあるもので

ネガティブな印象を受ける書き込みが多いのが日本の特徴であるようだ。


任天堂「YouTubeで日本人のコメントは禁止!」 何故なのか?


そして、特にゲーム関連ではこういったレビューなどで度々問題が発生してきた事実がある。

いちばん有名なのは、発売前に散々ネガキャンされることになり、遂にはAmazonの

レビューの根本的な仕組みを変えさせるに至ったドラゴンクエスト9騒動が挙げられるだろう。


Amazonで『ドラクエIX』のレビューが大量削除で炎上


こういった過度なネガティブなレビューは、時折見られるがその中でも圧倒的に多いのは

任天堂に関連するものであると、管理人は認識している。おそらく、普通のゲーマーもそう感じていると思う。

特に、今回話題にしているファミ通のコメント欄については、その傾向が如実に現れていた。

度々当ブログでも、単語が出て来るゲハ(2ちゃんのゲームハード・業界板の略)というのは

本来は、こういったハード「信者」を隔離して、プロレスさせるための板だったのだが

それを一般的なサイトに持ち込んで、色々とネガキャンを行う残念な輩が一定数居たのは間違いない。

ファミ通のコメント欄は、通常はそういったゲハ的な位置にいては行けない立場であるにも関わらず

ある特定の記事での、コメント欄炎上について、今まで全く対策を行っている気配も無く

荒れ放題であった。今回の閉鎖は、ただ単にコメント欄の管理が面倒だと思ったので

他のサイトにならって、削除してしまえばいいという考えにおいての削除ではないかと個人的には邪推する。


いずれにせよ、今まで荒れ放題で管理する気も全く見られなかったコメント欄が

閉鎖すること自体は歓迎だが、逆に日本でのネット上での言論のモラルの低さというか

その点については、やはり残念だと思う出来事であるのは間違いない。


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