当ブログで、毎週の週販記事で利用させてもらっているのが

メディアクリエイトによる集計結果である。


毎週水曜日に更新されるのは、4gamerのサイトだが、4gamerでは

あくまでメディアクリエイトのデータを速報としてもらい、20位までの

順位を毎週水曜日22時に更新しているだけに過ぎない。


メディアクリエイトはメディアクリエイトで、自前のサイトを持っていて

4gamerとは違って、毎週金曜日に50位までの週販を改めて公開していることは

このブログで過去何度か記事にしているので、覚えている方もいるだろう。


こちらの本家のメディアクリエイトの公式サイトでは、ランキングの50位までの結果と

担当者による、簡単な分析が載せられることになっているが、この分析がどうにも

特定の思想に偏っていることがあり、傍から見るとそれは正しい分析ではないだろう…

と、思わずツッコミを入れたくなるような分析を行っていることがある。

茶化して言うならアクロバティック擁護とでも言えるそれは、このブログで記事にしたことがある。


【意味あるのか?】メディアクリエイト「PS4とSWITCHが100万台到達した週までのソフトの累計売り上げはPS4が多い」

【もはやギャグ】メディアクリエイト「ガンダムバーサスが売れなかったのはガンダムのアニメがやっていなかったから」


このブログが始まってから、まだ半年も経っていないが、このようなアクロバティック擁護が

既に2回もあり、過去にも何度かあったということも、上記の記事内で紹介している。

詳しい内容はリンク先を見てもらうとして、これ以上の言及はこの記事では行わないが

またしても、メディアクリエイトがアクロバティック擁護をやらかしてしまったようである。


Sponsored Link

前作と条件は変わらないはずなのに、前作と一概には比較できないという謎の論調。

先に週販の記事で触れたとおり、先週のゲーム週販でソフトの売り上げトップに経ったのは

PS4のDstiny2であった。



3年前に発売したDestinyの正統続編となり、前作はPS3とPS4の縦マルチで販売され

初週の売り上げがPS4版が9万・PS3版が5万といった内訳で合計14万本売れたことがわかっている。

しかし、今作はPS4版だけとは言え、5万という数字になっていて、やや寂しい数字になった。

PS4版だけで較べても、やはり前作の9万本から4万本ほど本数を落としているので

前作の売れ行きからみると、かなり落ち込んでいると考えるのが普通だが

数々のアクロバティック擁護を行ってきたメディアクリエイト。

今回も、なかなか凄まじい分析を行ってしまったようである。

『Destiny 2』が5.0万本を販売するもソフト・ハードともに前週比減に

 ソフトの総販売本数は38.0万本。前週比76.23%。任天堂・PSフォーマットの双方で初動10万本を超えるような規模のタイトルの発売がなかったこともあって、全体的に動きの小さな週となった。ハードの総販売台数は10.0万台。新色が発売されたPS4 Proの販売台数が大幅に増加したことで、PSハードは前週比110.07%となった。しかし任天堂ハードが軒並み販売減となったため、全体では前週比93.70%となった。  
 『Destiny 2』は5.0万本を販売。消化率は78.30%。2014年9月にPS3とのマルチタイトルとして発売された前作(2機種合計で初週販売本数14.1万本)の1/3強の初動にとどまった。しかし、オンライン専用タイトルであるため通常よりダウンロード版に需要が集まると思われること、今作はパッケージ版の発売がPS4のみであり前作のようにハード同梱版の発売がなかったことなどを考慮する必要がある。

※管理人注 メディアクリエイトは同じURLで記事を更新するので来週になると見れなくなる

さて、今回のアクロバティック擁護について解説すると

Destiny2の下りにある「オンライン専用タイトルであるため通常よりダウンロード版に需要が集まると思われること」

という部分。前作も基本的にはオン専用のゲームで、当時もちろんDL販売というのはあった。

前作と何も変わっていない部分を出して、知らない人にはあたかもそこの部分が

原因で売り上げを落としたと誤解を招くような分析を行っている。

一体全体、ゲームの素人であるならともかく、このようなゲーム専門のサイトで

文を書いている人間が、果たしてそのことを知らないことがあるだろうか。

色々と邪推してしまうようなアクロバティック擁護である。


ハードの販売数についても、結構アレな分析になっていて、PS4がProも含め売り上げを伸ばしたが

ニンテンドースイッチが落ち込んだせいで、全体のハード売り上げが下がったという論調になっている。

実際は、その前の週にスイッチが6.5万台、先週は4.5万台売り上げていて、いずれもPS4の

販売台数をPro含めた分で比較しても上回っているわけだが、この書き方だと先週の販売台数を

知らない人間からすれば、スイッチが大幅に売り上げを落としたように見える。

なんともミスリードを誘う文章で、こういう集計を行っている割には

すごく偏った見方の書き方になっていることが、常識的に判断できると思う。


ゲーム集計期間として、任天堂も利用しているメディアクリエイトだが

どうにも、PSハードに寄り添うような論調が多すぎると感じるのは気のせいではないだろう。

こういうのを俗に提灯記事などと言うわけだが、今更提灯記事を書かせたところで

PSハードの売り上げが上がるわけではないということを、改めて理解しておく必要がある。

なぜ、日本のゲームメディアはここまで腐り果てているのだろうか。


にほんブログ村 ゲームブログ ゲーム評論・レビューへ
にほんブログ村