『Call of Duty』(以下、CoD)シリーズなどを手がけるActivision。海外メディアGame Fileは、独自に確認した裁判関連資料より、同社が『CoD』シリーズにかけた開発コストを確認したと報じた。なかでも『CoD: Black Ops Cold War』では、実に7億ドル(約735億円、以下すべて発売当時のレート)の開発費が投入されたそうだ。
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今回Game Fileは、これまで未発表だった、Activisionの裁判所への提出書類を確認したと報道。その中に『CoD』シリーズ作品の開発費用が記述されていたとしている。
Activisionにて『CoD』シリーズのクリエイティブディレクターを務めるPatrick Kelly氏が2024年12月23日に提出した宣誓供述書によれば、『CoD: Black Ops Cold War』は、ゲームのライフサイクル全体で7億ドル以上にもなる開発費を投入したという。あわせて販売本数も明かされており、3000万本を売り上げたとのこと。そのほかにも、『CoD: Modern Warfare』では開発費6億4000万ドル(約700億円)以上で累計4100万本の売上を、『CoD: Black Ops III』は4億5000万ドル(約563億円)以上で4300万本の売上を計上したとしている。
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今回Kelly氏の供述として『CoD』シリーズの開発費が明かされたかたち。ただライフライクル全体を通して(over the game’s lifecycle)と述べられている通り、純粋なタイトルの開発にかかった費用のみでなく、マーケティングやリリース後の運営を含めた数字であることには留意しておきたい。
引用元: 『CoD: Black Ops Cold War』の開発・運営費は「700億円以上」かかっていたとの報道。裁判関連資料で明かされるビッグタイトルの巨額開発費
CoDは、日本でもその名を知られ、人気も一定数あるアクティビジョン・ブリザードが開発する
定番のFPSタイトルで、最近ではMSにアクティビジョン・ブリザードが買収されたことにより
基本的には、MSのIPとなっている大型FPSタイトルの一つです。
記事内にある『CoD: Black Ops Cold War』は、2020年11月に発売されたシリーズタイトルで
発売からすでに4年が経っているタイトルというわけですが、そのタイトルの開発費と、ゲームの宣伝費。
そして、サーバーなどの運営維持費が総計で735億円以上かかっているということが公表されたということです。
CoDほどのタイトルであれば、その売上である程度の回収は可能かとは思いますが
それでも、これだけの費用が累計でかかるとなると、利益はそんなに出ないのだろうな…と。
CoDシリーズは、特に海外では年末シーズンの新作発売がもはや恒例になっているようなタイトルのため
ユーザーの購入が、だいたい数字が読めるようなタイトルになっていますが、他のちょっと知名度が落ちるようなタイトルだと
開発費・運営費が売上を上回ってしまう…要は赤字というタイトルも多くあるのではないかなと思います。
今後、ハードのスペックアップや、ネットユーザーの増加により、この開発費とランニングコストは
まだ増大する可能性があるわけで、こうなると一作でも売上不振のようなタイトルが出てくると
会社が傾いてしまうレベルの損失を出してしまう綱渡りのようなゲーム開発が続いていくことになってしまうことになるでしょう。
こちらの記事でも触れましたけど、故・山内社長が危惧していた状態がどんどん酷いことになっていっているなと思います。