毎年6月、アメリカのロサンゼルスで開催される
基本は米国の小売に向けた大規模商談会であるE3。
本来であれば、その年の年末、CSゲーム市場では世界最大の規模を持つ
北米市場の小売に対して、積極的にハードホルダーが自社有力タイトルを
売り込む商談会ということになっているが、現地で3日間開催されるこのイベントでは
商談会ではなく、世界中のゲーマーに向けた新作ゲーム発表会的な役割を今は兼ねている。
というより、むしろそちらの側面が大きくなっているのは間違いない。
日本でも、この時期には任天堂を初め、サードパーティからの独自発表が
行われることから、日本でもこのE3はゲーマーにとっては最大注目のイベントと言って間違いないだろう。
ゲームの話題を扱う当ブログも、このE3は新情報の更新が増えるイベントである。
全世界のゲーマーが自ずと注目してくれるイベントだけに、各ハードホルダーは
ここでの発表に力を入れているのは間違いないのだが、なぜか昨年には
3つのハードホルダーのうち、SIEがこの黙っていても大きな宣伝となる
E3に出展しないということを早々と宣言し、ゲーム業界に激震が走ったのは記憶にまだ新しいところである。
【一体何が?】SIE、2019年のE3に不参加との報道!独自カンファレンスも開かない予定とも報道される!
結局、SIEから出た不参加についての理由はなんとなく濁された形になり
最終的にSIEは独自のカンファレンスや情報を出していくことを公言していたわけだが
その結果が、ユーザーから絶不評となったState of Play(蔑称:捨てプレ)という
ニンテンドーダイレクトと比較すると、全くやる気も感じられない独自の配信が行われたぐらいで
それ以外は、特に目立った情報展開もなく、PS4の2019年はスイッチなどに比較すると寂しいものとなった。
年は変わって2020年。今年は、既に昨年の時点でPS・Xboxともに新世代機を今年中に発売する…
と言った発表が行われている。発売日は未定だが、いずれも年末になるのではと言った話が出ている。
去年は諸々の判断からE3に出展しなかったSIEだが、今年はPS5発売予定ということもあって
今年のE3は参加するのが当たり前…と思っていたら、SIEが今年のE3も不参加表明したことが報じられている。
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2020年E3、SIEはまさかの2年連続の不参加を表明!PS5の発表はどうするのか?
PS5が今年に出る予定である以上、その情報展開は当然ながら積極的に行われる…はずである。
その格好の場となるE3であるはずなのだが、SIEがまさかの2年連続不参加を公表したことが報じられている!
ソニーはE3 2020に参加しないことを発表した。同社がE3出展を見送るのは、昨年に続き連続2回目。年末商戦期にPlayStation 5のローンチを予定していることを考えると、最大のゲームイベントへの出展を見送るのは驚きだ。
E3 2020は米ロサンゼルスで現地時間6月9月~11日に開催される。IGNへの声明でソニーは下記のように述べている。
「徹底的な調査の結果、SIEはE3 2020への参加を見送ることを決定いたしました。(E3を主催するゲーム業界団体)ESAには敬意を抱いていますが、E3 2020のビジョンは我々が今年フォーカスしていることにとって正しい場所だと感じませんでした。2020年は世界中で何百もの消費者向けイベントに参加することで、グローバルイベント戦略を強化していきます。我々のフォーカスは、ファンがPlayStationファミリーの一員であると感じられ、お気に入りのコンテンツへアクセスできるようにすることです。PlayStation 4では素晴らしいタイトルが予定されていますし、PlayStation 5のローンチもありますので、ファンと共に祝う一年を心から楽しみにしています」
ソニーは去年、初めてE3への不参加を発表した。当時同社は「業界の進化に合わせ、ソニー・インタラクティブエンタテインメントもコミュニティと交流する斬新な機会を探し続けます」と説明していた。
なんとも不可解…(困惑)
そして相変わらず声明も歯切れが悪い。全世界の何百のイベントに参加・出展するより
E3に出展するだけで、それに匹敵するぐらいの情報を全世界に示せるし、また
一回だけなら費用もそちらのほうがかからないはずであると思うのだが…。
独自で作られる映像も、捨てプレのようなものでは、結局の所ユーザーの失望を招くだけである。
今回のE3不参加を『逃げ』と捉える人も多いようで、そんな人達からすると
昨年の概要発表の時点で、スペック的にXbox次世代機の方が一世代先ぐらいを進んでいるとか
そんな話も出ているほどである(個人的にスペックは詳しくないので、その部分の言及は避けるが)
E3の場所で、次世代機を同時に発表することは、当然ながら比較の対象とされてしまうということで
SIEがMSとの性能比較の場から逃げた…と捉えている人も多いようだ。
真相はもちろん傍からわかるものではないが、プライドが高いSIEではあるのであながちその見方も
大きく的を外してはいないものになるのかもしれない。いずれにせよ、全世界のゲーマーが
黙ってても勝手に注目してくれる世界最大のゲームイベントを辞退する今回のSIEの決断は、今後どのような影響を及ぼすだろうか?
SIEはESAには加盟してるんだから、出展はしなくても出資は当然するんだよね?
任天堂をハブる目的のTGSですら、CESA加盟のソニーは金を出し渋ったが、未加盟の任天堂は快諾して出資したってな有名なエピソードがあるから、出なけりゃ金払わないとか普通にやりそう。
まぁSIEですから…出資しないような気もしますね…。
どこぞの女帝が仕切る会社に、その内情をばらされていたりしましたけれど。
数年後に関係者からさり気なく暴露されるというパターンになりそうですね。
State of Play、あまりにも酷すぎた第1回と比べれば徐々に内容が改善されてきてはいる(最初とラストに注目タイトルを持ってきて賑わす、ナレーションを有名人に据える、ちゃんと日本語字幕を付ける、など)…とは思いますが、やはりまだニンダイと比較してはいけない感じですねw
この状態でPS5をどう発表するつもりなんでしょうか…。
ふと思ったのは、E3の前日に独自でカンファを開いているEAの「EA Play」みたいに、SIEもE3の前後に独自にイベントを行なって、注目を集めつつ独自性をアピールするのかな、ということです。
けど、どちらにせよ「逃げ」に見えてしまいますね…。
捨てプレとニンダイを比べてはいけません。あれはもう別モノですよ。
ニンダイは本当に必要な情報を必要最低限伝えるのでライブ感があるのですが
捨てプレはその辺りがダラダラとしていて、姿勢の違いが窺えるなと思ってます。
ニンダイは構成のプロが考えてるんでしょうね。きっと。
PS5はE3という一番の格好の場から退場してどうしようというんでしょうかね。
そもそもの発表自体もやけにこぢんまりとしたものでしたし、平井氏が退陣したあとのソニーはゲームへの優先度が下がっているという説もあながち真実ではと傍から見ても憶測できるのは色々とまずいなぁと思っています。